のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

さよなら、さよならハリウッド

2005年06月25日 09時22分53秒 | 映画鑑賞
■ストーリー
 10前にはオスカー受賞の売れっ子映画監督ヴァル。
 今では落ちぶれて神経症で仕事がない。そんなヴァルに
 かつての妻エリーとそのフィアンセのハルが、大作の
 監督を依頼してきた。ニューヨークを描く作品は
 得意分野。でも複雑な人間関係のストレスが大きく
 ヴァルの目が見えなくなってしまった。。。

■評価 ☆☆☆☆
 笑いのつぼといい話の流れといい、「古臭さ」は
 否めない。けれどもウッディの年齢が70歳と
 聞くと、それも仕方がないかな、と思えてくる。
 むしろ70歳でこの作品。そちらのほうが驚き。

 日本で70歳と言えば、もう枯れた感じで
 恋愛なんてとんでもないのだが、ウッディは
 まだまだ恋愛現役。元妻に未練たらたらなのに
 きちんと元妻より若い彼女と同棲していたり
 元妻とその恋人のやりとりに嫉妬したり
 と大忙し。

 その頑張り方が痛々しく感じるのは
 私が日本人だからだろうか。
 やはり「年相応」という感覚は大切だと思うのだ。
 年相応に生きるって品が良い生き方だと思う。

 でも、ウッディは例外。
 彼には自分の思うとおりに自由に生きて欲しい。
 それが彼の魅力だと思う。
 やや自虐的な笑いの取り方、錯乱した演技、と
 すべてが「彼らしい」。
 
 「人間がどんなに深刻ぶってても
  傍から見ると、大抵のことは馬鹿らしい」

 永遠の真理だ。むしろ、深刻な状況を笑いにできる
 余裕のある人間になりたい。
 そう思うから、私はウッディが好きで
 でも作品を見ると痛々しさを感じてしまうのだろう。

 音楽がとても素敵だったので、サントラ購入を
 決意したもののどうも発売されてない模様。
 残念無念。

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