のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

【再放送】ロングバケーション

2012年10月25日 22時24分25秒 | テレビ鑑賞
■ロングバケーション
■1996年春クール フジテレビ月曜21時
■出演
木村拓哉、山口智子、竹野内豊、稲森いずみ、松たか子、りょう
豊原功補、森本レオ、広末涼子、小林すすむ

■感想 ☆☆☆☆
ひっさびさの再放送にテンションがあがって録画しました。
再放送があるとほぼ必ず見返してる気がします。それぐらい大好き。
再放送があるたびに見ているので、もう5回目か6回目の視聴です。
今回はそれでもかなり久々感が強く、懐かしいっ!!という気持ちになりました。

あれ?いつぶりに見返すんだっけ?と思い、
過去のブログ記事を探ってみたところ、どうやら前回に見たのは2008年
つまり4年前かー。と思い、そもそも、このドラマって何年前なんだっけ?
と思い、ぐーぐる大先生に尋ねたところ、なんと16年前の作品でした。

・・・じゅ、じゅうろくねんまえでしたかー。

そりゃね。
そりゃ、出演者の洋服やお化粧の感じがね、
ずいぶん、突飛な感じに映るはずだよね。
2008年に見た私は「時代を感じさせない!」と驚いていましたが
今回の私は随分と「時代」を感じました。
特に洋服とお化粧。と、出演者のテンション。
もうバブルはとっくに弾けているはずなのに
それでもみんなのテンションが高くて
まだまだ日本が元気な時代だったんだなぁ、としみじみ思いました。

けれど、今回一番時代を感じたのは、
携帯がこれっぽっちも顔を出さない恋愛ドラマだということに、でした。
連絡のやりとりが家電(いえでん)!
そっか!そうだよね!!
この頃は、まだそれが当たり前だったんだよね!
あまりに急速に、そして自然に携帯が私たちの身の回りに馴染んでしまったので
明確な線引きがよくわからないでいるけれど、
確かに1996年、当時大学1年の私は携帯を持っていませんでした。
それが今や、携帯を使わずに連絡をとりあっている姿に思わずノスタルジーを感じる始末。
それが16年の月日の流れなんだなぁ、としみじみ。

そういえば、当時、このドラマは
「30代の女性が初めて月9(恋愛ドラマ)のヒロインになる!」
とニュースになったドラマでもあるのです。
それがいまや40代の女性だって、20代の男性と恋愛を繰り広げちゃう。
その辺も「時代」なんだろうなぁ、と思いました。

そういった時代背景に、小道具に、そして出演者(と彼らのテンション)に
色々と時代を感じましたが、それでもやっぱり
大好きなドラマであることに変わりはありませんでした。
大好きな場面がたくさんあって
全然、そらで言えちゃうセリフがたくさんあって
BGMを聞くだけで、その場面が思い浮かべられて。
私はこのドラマを構成するパーツのひとつひとつが本当に大好きだったんだなあ
と改めて確信しながら、ドラマを改めてゆっくりと味わいなおしました。

34歳になった私が今回、もっとも心を揺さぶられたのは
このドラマの31歳(!!もはや年下になってる!)のヒロイン、南と
彼女の後輩であるところの桃ちゃんふたりが繰り広げた会話でした。

桃ちゃん
「先輩。私たち、流行りのオシャレな服着て、
 胸なんか寄せて上げちゃったりして、仕事して自立して、
 いわゆる大人の女ってやつやってるじゃないですか。」

「やってるやってるー。」
桃ちゃん
「でも中身は女の子のまんまなんですよね。
 ときどきぶっかぶかの靴履いてるような気がするよ。」

「ほんっとそうだよねー。
 変わり・・たい?いや変わりたくない。」
 結婚したら変わるのかなぁ。」
桃ちゃん
「子供産んだら変わるかな。」

「このまんまだったりしてね。」
桃ちゃん
「かもね。」

当時もこの場面、大好きだったけど、
今、この年で見ると、セリフの重みがまったく違う。
幸いにも(・・・いや、幸い、なのか?)私の周りの友人は
環境も外見も性格も「変わらないねぇ。」という人が
圧倒的多数を占めていて、おいてけぼり感を感じることは皆無なのですが。
会うと「あの頃」と変わらない彼女たちが
普段はちゃんと「大人」として仕事をしていて。
その姿を思い浮かべると、すごくくすぐったい気持ちになるのです。
そして、「変われずにいる」のか「変わらないことに固執している」のか
どちらが今の私なのか自分でもよくわからなくて切ない気持ちになるのです。
きっとどちらの気持ちも私の中にあって。
「変わりたい」という気持ちと
「変わりたくない」という気持ちの中をふらふらしているから
だから、今の私にとってこの場面が胸に刺さったんだろうな、と思いました。

それにしても、みんな若かったなー。
そして、木村さんはとてつもなくかっこよかったです。
たけのうちさんは今のほうがダンディで好きです。
松さんはこの頃も今もまったく変わらない。驚異的!


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