のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ひとりは得意

2014年01月27日 23時55分04秒 | 100キロウォーク
数年前に恩田陸さんの「夜のピクニック」を読んで以来、
夜を徹しての長距離ウォーキング、というものにほのかな憧れを抱いていました。
青春時代にこういった体験を友人と共有してみたかったなー、とか
きっときついけど、すごくいい思い出になるんだろうなー、とか
「きつい」という思い出を共有した友人たちとは
いつまでもいつまでも「あのときはきつかったよねー。」という思い出話で
盛り上がれるんだろうなー、とか、そういったほのかな憧れです。

そのため、従妹の旦那様が行橋市から別府まで歩く
「100キロウォーキング」に出場したことを聞いた時も
真っ先に出た感想は「いいなぁ。私も出てみたいなぁ。」でした。
とはいえ、100キロ!想像を絶する長さです。
普段、運動とまったく縁のない私には無理!と早々と諦めていました。
ところが、昨年末、ひょんなことから100キロウォーキング参加者と知り合い、
「興味あるなら、練習だけでも参加する?
 1月から練習を始めるよ。まずは30キロぐらいから歩くよ?」
とお誘いを受けました。

練習だけ!
しかも、まずは30キロ!
それなら挑戦できる気がする!
ぜひぜひ!お願いします!!参加させてくださーい!!

と喜び勇んで何も考えずにお願いをしたのですが、
しばらくたってから
「本当に参加できるのかしら?そもそも30キロってどのくらいの距離?」
という「おいおい?そこから?」という疑問を抱き始め、地元友達に
「30キロって2、3時間ぐらいは歩く感じですか?」
とおそるおそる確認したところ、しばし絶句されました。

あー、こりゃ絶対に「え?今頃、その疑問?」とか呆れられてるわー、
恥ずかしいわー、と途方に暮れていると、
「さては、初回出場でいきなりの優勝を狙ってますか。」
と真顔で聞き返されました。

なんでも、次回練習のご案内メールには
「今回の練習は午前7時集合!14時半到着予定で、
 その後にご飯を食べる予定ですよー!」と書かれてあるんだとか。

・・・え?午前7時集合?
え?14時半到着??
え?何時間歩くの???

と一気に流れ込んできた(私にとって)許容量オーバーの情報で
本当に今更ながらにウォーキング練習なるものへの恐怖心が芽生え・・・
とりあえず幼馴染を巻き込もう!と決意したのでした。
だれかを巻き込んでひとりじゃない!という気持ちで
この恐怖心に打ち勝たなくては!というなんとも傍迷惑な私の危機管理能力。
しかも、幼馴染を巻き込んでおきながら、
私の危機感は根本的になんら解決していないのです。
それでも、心の広い幼馴染は快く「いいよー。」と参加を快諾してくれたのでした。

ええ、ともだちや・・・。と思わずほろり。
する心の余裕は、実のところあまりなく。
「どうしよー。どうしよー。歩けるかしらー。きついのかしらー。」
とひたすらにおろおろしてました。
ひどい幼馴染や・・・。(←わたしのことや・・・。)

そんなこんなで初めてのウォーキング練習。
迎えてくださった方々はみんなとても暖かい方々ばかりで
「大丈夫!きつくなったらいつでも言ってくれていいから。」とか
「最初から30キロってちょっと酷だったよね。
 ただ、今回は北九州マラソン(なるものがあるのです。
 2月9日に北九州の街並みを1万人のランナーが走るのです。
 今やちょっと外を出歩くと、その日を控えて最終調整をしているランナーたちに
 山ほど出会えるのです。)を控えてるんで。巻き込んで悪かったねぇ。」とか
「まずは自分のペースで歩いてもらっていいから。」とか
なんとも至れり尽くせりの言葉をかけてもらえました。

というわけで、初挑戦の30キロウォーク!



自分でもびっくりするぐらい、普通に歩けちゃいました。
いやー、びっくりした。
元来、歩くのは得意なほうだと思ってはいたけれど。
ここまで普通に歩けるなんて。
人間にはひとつぐらい取り柄というものがあるんだなぁ、
としみじみ思ったのでした。

・・・ひとつぐらいしかない取り柄がよりによって
「歩くのが得意」というところにしょんぼりしないでもないですが。
どうせなら「メイクが得意」とか「料理が得意」とか
お得感満載の取り柄を身につけたかったよ・・・。

そして。
「全然、人と一緒に歩けない(ペースを合わせられない)」
という私のマイペース(=わがまま)っぷりを
改めてまざまざと突きつけられた一日にもなったのでした。

自分のワガママはきちんと自覚してるんだけど!
でも、ここまでだなんて思ってもなかったっていうか。

当初は幼馴染と仲良く並んで歩いていたはずなのに
和やかに色々と話しながら歩いていたはずなのに
残り10キロを切って
「あ。本当に疲れちゃった・・・。余裕ないわ、私。」
という精神状態になった辺りから
ごくごく普通に幼馴染をひとり残し、周囲のだれとも会話せず
ひたすらに黙々と自分のペースで歩き、
ふと気が付けば、「周囲に誰もおらず、ひとりぼっちで歩いている私」
という構図に気付いたときは、思わず心の中で「おー!のー!」と叫び
心底しょんぼりしたのでした。

びっくりしたー。
ごくごく普通にひとりになってる自分に心底びっくりしたー。
「だれか巻き込んでひとりじゃない!という気持ちにならなくては!」
とかいう変な危機管理能力で幼馴染を勝手に巻き込んだはずの私が
幼馴染を見事にひとりぼっちにしてましたよーっと。

・・・自分勝手にも程があるぜ。

と、なんとも学ぶところの多いウォーキング練習となりました。
次こそは、だれかと仲良くゴールを目指すのです。
それが私の目標です。


そういえば、びっくりしたことがもうひとつあって。
今まで何があっても「食欲がなくなる」なんてことを
経験したことのなかった私が、ウォーキング直後は
あまりの疲れっぷりに「食べられない」という事態を初体験しました。
びっくりしたー!!
1、2を争う大好きな食べ物のカレーがこれっぽっちも喉を通らんかったー!
お腹はものすごーーーーーくすいてたのに。
門司港名物の焼きカレーはすごくすごく美味しいのに。

そんなこんなで、次回の目標は
 ・だれかと仲良くゴールを目指す。
 ・ゴール後においしくご飯を食べる。
このふたつです。
どちらかひとつぐらいは(主に後者の可能性大)達成できるはず!


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2 コメント

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選択 (みさわ)
2014-01-28 20:38:02
のりぞうさん。

どちらか一つなど、控えめなことを言わずに、両方達成を目指してください。期待しています。
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お返事☆ (のりぞう)
2014-01-28 23:51:29
■みさわさん
ご、ごもっともなご期待ありがとうございます。
その通りですよねー。
次のウォーキングでは誰かと手を携えてにこにこ笑いながらゴールを迎えるです。
・・・が、がんばります。
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