のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ブンガク談義

2007年03月19日 23時17分39秒 | 日常生活
確定申告を終え、晴れて自由の身になったぽこりんから
お茶のお誘いが入り、18時には会社を脱出いたしました。
誘ったぽこりんにさえ「早っ!」と驚かれる有様。

久々の再会とあって、息つく暇もなくしゃべり倒した
ぽこりんとのりぞう。4時間ノンストップです。
話題の内容は近況報告から友人の噂話、家族の話
家族同然の親友の話、最近読んだ本の話、
最近知り合ったジャンルが違う方々の話、
人間の能力と元気玉の関連性の話と多岐に渡り
息ができなくなるほど、腹筋が痛くなるほど笑い転げました。

おしゃれな雰囲気の喫茶店で騒ぎ過ぎ。

なかでも一番盛り上がったのが文豪についてのブンガク談義。

「太宰はね、のりぞうの中ではネアカな人なんよ。
 どん底で悩んでる印象はないっちゃん。嫌らしさがなくない?
 開き直って「人間失格だもーん。誰かに頼っちゃうもーん。
 拾って!拾って!」と甘えとう気がするっちゃん。
 なんていうの?もはや突き抜けてる感じ?
 嫌らしさといえばミシマ!断然、ミシマ!」

「あぁ。分かる!
 あの人、コンプレックスの塊っぽいもんね。
 でもって、自分のコンプレックスを言葉と論理で
 がちがちに固めて自分の身をまもっとうやろ?」

「そうそう!嫌らしいっちゃん。
 絶対、同じクラスにおったらウザかったと思うと。」

「ものすご、ひねた目でクラスメイトを見て
 日記帳に悪口をたくさん書き連ねてそうやんね!」

「でもって、こっそり書いてるはずの
 そのエンマ帳を落として、クラスメイトに拾われてそうな
 運の悪さを感じるっちゃん。」

「あぁ!!!分かる!
 ミシマさんと会ったこともなければ話したこともないけど
 そう思ってしまう感覚が分かる!」

「やろー!なんか一面識もないのに
 そういう印象を与えるってすごいよねー。」

「仮面の告白の嫌らしさときたらさ!・・・・(以下略)」

世界のミシマに対して偏見と妄想で毒を吐きまくり。
ていうか、根拠もなくミシマを悪く言いすぎ。
自分の妄想に自信を持ちすぎ。
妄想を広げすぎ。
大笑いしながらぽこりんと架空のミシマ像を作り上げました。
腹筋を押さえ、なみだ目になりながら
「すごいよね。ミシマとか太宰という名前が出てるけど
 これ、まったくブンガク談義じゃないよね。
 ワイドショーのネタみたいな感じよね。」
と反省するぽこりん。

・・・うん。
これはもはや「誹謗中傷」の域だよね。
ミシマさん、ごめんなさい。
熱狂的なミシマファンの皆様、ごめんなさい。

でもね。のりぞうもぽこりんも
ミシマの文章は大好きなのです。
彼の文章の美しさはすばらしいと思うのです。
但し、文章上手だからこそ、ねちっこくねちっこく
詳細に描写してほしくない場面も世の中にはあるのです。
文章上手だからこそ、
読み続けるのが辛くなるお話というのもあるのです。

なーんてね。

とにかく楽しかったからそれでよし!なのです。
久々にミシマを読み返したくなりました。
それにしても「読書が好き」という同じ土壌を持っていて、
なおかつ、同レベルの妄想力で話題を広げられる友人がいると、
ここまで中身のない話で盛り上がれるのです。

ルイトモって素敵☆


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミシマ先生ごめんなさい。 (ぽこり)
2007-03-20 20:07:30
でも、そうっとう面白かったね!
も~まさかミシマでお腹よじれるとは思わなかった。
もっかい読み直そう。
つか仮面はリベンジしてみる!
次の毒吐きに備えて。笑

でもねでもね、
ここまでけちょんけちょんに言ったけどね。
金閣寺は素晴らしいと思ったよ。ちゃんと。
あれは燃やさな!て思えたよ!笑

本当に素晴らしい才能を、
そっちに向けてほしくなかっただけだい!笑


あそこまで言えるだけの
のりぞうの洞察力が大好きだ~笑
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三島  (生駒山のいも男爵)
2007-03-20 21:52:13
若きサムライたちへ



ってのを、読みました。ブンガクじゃないけどね。



色々言われてますが、ワタシは三島の美意識へのこだわり、嫌いじゃないけどね。自衛隊の前でクーデターを呼び掛け、割腹した三島も三島と運命を共にした森田必勝も、朝日新聞社内でピストル自殺した野村秋介も、民族派はなんか死に場所を探してるような気がしますね。
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潮騒しか読んでないのに。 (ゆきの)
2007-03-20 22:30:19
思わず、「うんうん、三島はそういう人やわ。」と、こくこくと頷いてしまいました。

さわやか青春モノの「潮騒」しか読んでないくせして…。

でも…三島さんって、お二人の話していたとおりの印象があります。私。

私は太宰は割と好きでしたね~。

ダウンタウンの松本さんが

「自分もそうやったけれど、芸人っていうのは子供時代は根暗だったってヤツが多い。

一人で黙って、教室の隅っこで、心の中でおもろいこと考えてたりするねん。」

っていうようなこと、仰ってたんですが、私の太宰のイメージは、これだったり。

幼少期はあまり人と交流せず、家の隅っこでたくさん人を笑わせたり、うならせたりするようなネタを考えて、溜め込んでて。

んで、郷里を離れて、抱えまくったネタを武器に、社会人デビューしてみました、僕…みたいな感じ。(笑)

打たれ弱いけれど、意外と図太い人というイメージもあります。

…太宰さんの関係者さん、ファンの皆様、ごめんなさい。

でも太宰さんと三島さん、仲悪かったんですね~。

Wikipediaで知って、ちょっと驚きました。
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ん? (ZIDANE)
2007-03-20 22:34:11
>確定申告を終え、晴れて自由の身になったぽこりん
>から
>お茶のお誘いが入り、18時には会社を脱出いたし
>ました。

そんな、のりぞうさんの頭をぽこりんと3回目の発言(ボソ)

この前の日記でフレンチは無縁だと思わない方が良いのでは?会社定時にあがれるのであればhttp://www.franceshoku.com/aperitif/2007aperitif.html
行ってみなされ(時期は6月で早いが福岡でも開催されるので定時なら行けるかもな?)
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お返事☆ (のりぞう)
2007-03-21 13:01:55
■ぽこりん
 よくよく考えたら、妄想に突っ走ったのはのりぞうひとりなのに
 この文章読んでると、ぽこりんも暴言はいてたみたいだよね。
 すまぬー。

 いや、この暴言の数々を笑って聞いてくれるぽこりんが好きよ。

■いも男爵さん
 私も三島さんの美意識へのこだわりは無条件に尊敬してます。
 でも、後半についての考え方はお互い触れないほうが
 幸せでしょう。

■ゆきのさん
 ・・う。ゆきのさんの優しさに目がうるうるしてきました。
 こののりぞうの暴言を笑って受け入れてくださり
 なおかつ「分かる」と言ってもらえるなんて!
 
 太宰さんの「打たれ弱いけど、意外と図太い」は
 まさにワタシタチもまったく同じことを話してました!
 ワタクシ、そういう図太い(意外と強い)太宰さんがすきなんです。

■ZIDANEさん
 おお!めっさ職場の近くですよ!
 行きたいなー。行ってオサレな気持ちになってみたいなー。
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