のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

【ドラマ】独身生活

2014年01月29日 23時45分27秒 | テレビ鑑賞
■独身貴族
■2013年度秋クールドラマ
■フジテレビ木曜22時
■出演
 草剛、北川景子、伊藤英明、平岩紙、藤ヶ谷太輔、蓮佛美沙子、デヴィ夫人

■感想 ☆☆☆*
草なぎさんの演技がとてつもなく大好きです。
役に見事に寄り添っていて、あまりにナチュラルに役に憑依するため
毎回毎回、「きっとこの人、本当にこんな人なんだわ。」と思わせてくれます。
そういうところが大好き。

というわけで、今回も「結婚に何の魅力も感じていない独身男性」を
生き生きと演じる草なぎさんに惚れ惚れと見とれていました。
自分の好きなものにだけ囲まれて、
自分の好きなものをこだわり持って選んで身に着けて
自分の好きなものを丁寧に料理して食べて
自分の好きなことを職業にして
自分のこだわりだけで採算のなかなか取れない事業に誇りを持って取り組んでいて、
ワガママ極まりなくて、辛辣なことばかり言っている独身男性。

自分勝手なのに「嫌な男性」にはならず
「いるよね。こういう人。」と思わず笑いながら見てしまったのは
彼の言動が決して、人に不愉快を与えるものではないからだと思うのです。

自分の好きなものに対して固執するけれど
そのために人を傷つけたり、人にエゴを押し付けたりしない。
自分の仲間たちにはあくまでもジェントルマン。
癖の強いおばさんにもあえて逆らわず、
おばさんの言いつけをある程度は守る。
自分第一のようでいて、自分第一ではない。
そんな彼の姿がきちんと描かれていたために、
辛辣な言葉で結婚を嫌がっていても、
「こんな男性、こっちからお断り!」という気持ちにはなりませんでした。

むしろ、見れば見るほど、
「あぁ。きっと彼は本当に好きな人に出会えてないだけなんだろうな。」
という気持ちにさせられました。

だからこそ、北川さん演じるヒロインと出会い、
自分ではまったく気付かないままにどんどん距離を詰めていく様子を
にやにやしながら見守ることができました。
基本的にはジェントルマンなのに、仕事には妥協しない彼が
自分のこだわりをヒロインに押し付けるところとか
ただ押し付けるだけではなく、ヒロインと論議を重ねるところとか
そのために、いつの間にか自分のテリトリーのはずの自宅へ
ナチュラルにヒロインを入れてしまうところとか
誰かと食卓を共にし、「美味しい」と思っているのに
「食べられないことはない。」と言いながら美味しそうにぱくつくところとか。
どれもこれもとてつもなくかわいい距離の縮め方だったー!

また、ヒロイン北川さんが眩いばかりに美しすぎて。
ひたすらにため息つきながら見ていました。
この人、本当にきれいだわー。

ただ、このヒロイン。
「仕事に没頭するあまり、オシャレにも気を使わず
 普段はぼさぼさの姿。恋愛にも縁遠い。」という役柄だったのですが
いついかなるときも綺麗で、全っ然っ、恋愛に縁遠く見えませんでした。
全っ然っ!女性を捨ててなかった!いついかなるときも「女性」でした。

というわけで、設定には違和感があり、
ついついその分、とても役にはまっていた深窓の令嬢「玲子さん」に
思いっきり肩入れをしながら見てしまいました。

玲子さんのいい人っぷりが半端なかったですよー。
当初は空気の読めない傍迷惑なお嬢様、という立ち位置なのかと思っていましたが、
中盤以降、どんどん切ない役柄に。
草なぎさんの気持ちにちゃんと気づいていて、
でも、彼女も草なぎさんのことが好きだから
たとえ見合いでも諦められなくて、
彼が結婚に全然気乗りしていないこともちゃんとわかっているのに
それでも「断れないから結婚しようとしている」ことを受け入れたうえで
「好きな人といたい」と思っている。
そんないじらしい女性を肩に力入れず、ナチュラルに演じられてました。
だからかなー。すっごく草なぎさんとお似合いでした。

北川さん演じるヒロインは確かにとてつもなく綺麗だけど
眩いばかりに美しすぎて、「告白したけど、ダメだったよー。」とか
泣きじゃくる姿も今ひとつ似合わない、というか、場違いな感じが否めなくて。
いやいや!どう考えても麗子さんのほうが切ないんだよ!
とついつい思ってしまいました。

過去、これほどまでに脇役さんを心から応援したこと、あったかしらー。
というぐらいの肩入れっぷりでした。

だからかなー。
すっごくハッピーエンドだったんだけど、
今ひとつハッピーエンド感は味わえず。
すっごく楽しみに見ていたドラマだったんだけどな。

キラキラOLもどき

2014年01月29日 23時41分31秒 | 日常生活
教会友達と博多駅にてごはん。
ここ数年、彼女とは教会近くでお茶することが多かったので
住宅街ではなく、博多駅のきらきらした街並みを一緒に歩いている、という
そんな何の変哲もない事実に「大人になったもんだ・・・。」
と感慨を覚えながらのご飯です。

もう、とっくの昔に大人になってるってのに。
むしろ、彼女とは大人になってから過ごした年月のほうが断然、多いっていうのに。

出会ったのが自由気ままな時間を持て余していた大学時代だったということもあって、
おおいに二人で遊び倒したせいか、彼女と会うとあの頃の「大学生」だった自分が
むくむくと現れて「ふたりとも既にいい大人なんだってば。」という事実を
ついつい忘れてしまうのです。
ふたりとも既に大人歴が長いということをいまだ受け入れられてませんよー。

そもそも、遊び倒したと言っても、
深夜のファミレスやカラオケで食べたり喋ったり歌ったり
喋ったり喋ったり喋ったりしていただけなんだけどなー。
あの頃の記憶は今もきらきら輝いて、私の「学生時代」を彩ってます。

というような思い出にふけるぐらい
ふたりで「オトナ女子の街、博多」を歩くことが感慨深かったのです。
ついでに言うと、話す内容も色々と感慨深かったです。
ふたりとも色々と回り道して、遠回りして、ようやくここにたどり着いたねー、
お互い、どうしようもなく頑固なので、頭でわかってるだけじゃダメなんだよねー、
色々痛い目を見て「納得する」っていうプロセスが必要なんだよねー、
難儀な体質だよねー、というようなことを確認し合ったごはん会でした。

ホント、大人になったもんだ。
大人になったもんで、自分の中の「大人になりきれない部分」と
きちんと向き合えて、受け入れられるようになったんだろうなー。

・・・ま、結局のところ、人間なんてそうそう変わんないよ
自分のまま、マイペース(=ワガママ)を貫くしかないよね
という結論なんですけれど。
でも、清々しく、その結論を受け入れられたのでヨシとします。