のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

満足度向上のために

2010年04月04日 23時09分37秒 | 日常生活
イースター礼拝とイースターコンサートの合間に
福岡で同期とランチをご一緒しました。
バタバタスケジュールですが、5月の披露宴に招待されたにも関わらず
研修と重なってしまい、披露宴を欠席することになったワタクシに
奥様と会わせてくれる機会を持ってくれたのです。

なんとしてでも行かなければ!
とってもとってもお会いしたい!
幸せオーラにあたっておきたい!

と、礼拝直後、大急ぎで福岡に向かいました。
同期夫妻を囲み、なれそめや新婚生活、新婚旅行について伺い
幸せのおすそわけをたくさんたくさんいただきました。
幸せそうな同期夫妻にお会いして、
お似合いっていうのは、こんな感じのふたりのことを言うのよね、とうっとり。

そんなこんなで過ごしていると
ランチタイムなんてあっさりと過ぎ去っていきました。
そろそろ、お暇をしなければ・・・と思い始めた食後のひととき。
奥様がお手洗いで席を立ったとき、おもむろに同期が尋ねてきました。

「で?そっちは?最近、どう?
 何か変わったことないの?特に何もなし?」

・・・ええ。
変わったことなんて、特にナイデスよ。
特にナイ、どころか、まったくもってナイ!
と断言できます。
と、答えると、同期がもの言いたげな表情で申しました。

「やっぱり。たまにブログ見よるんやけど
 見よって、こっちまでさびしい気持ちになるけんね。」

そ、そーでしたか。
彼がワタクシのブログを見てくれていたとは。
そして、ワタクシのブログによって、さびしい気持ちにさせられていたとは。
申し訳ないことこの上ない。

・・・えっと。
「さびしくありませんよー」という感じを前面に押し出した
コンテンツを定期的に捏造すべきでしょうか。

思いがけず、閲覧者満足度の向上について
思いを馳せることになった日曜の昼下がり。

て。早速、捏造してみました。ウソつきました。
利用者満足度に思いを馳せてなんかいません。
ワタクシ、ここでは自分が興味あることを
好きなように、好きなペースで書き続けます。
・・・そういうふうにしか、書けません。

世の中のブロガーさん方は、
どんなスタンスでブログを書いているんだろ。不思議だー。

イースターコンサート

2010年04月04日 22時52分57秒 | 日常生活
本日は、イースター礼拝。
そして、夕方からはイースターコンサートでした。
今年は聖歌隊、学生会の合唱、ハンドチャイム演奏、と
参加している演目が盛り沢山で大忙しでしたが
非常に充実した1日でした。

普段より、1時間も早く教会へ向かい、
礼拝前に駆け込みで歌とチャイムの練習。
先週、コツをつかんだ!と思っていたはずのチャイムが
またゼロ地点に戻っていたり、
先週はうまくハモれていなかった聖歌隊が
驚くほど美しいハーモニーを奏でるようになっていたり
悲喜こもごもの直前練習を経て、ようやく本番。

こじんまりとした教会ならではの
楽しい楽しいイースター礼拝でした。

夕方からのイースターコンサートは
教会メンバの発表会のようなコンサートということもあって
更にアットホーム度が増しました。
「知っている人」が舞台に立って演奏をする。
そんなスタイルがちびっこたちも楽しませたようで
リズムに乗って手拍子をする子、前に出てきて踊りだす子
うふふふ・・・と嬉しそうに笑いながら演奏者を見ている子
一緒に歌いだす子、思い思いのスタイルで音を楽しむちびっこたち。
とても楽しそうに過ごしているちびっこたちを見て
たくさんたくさん元気をもらいました。
得も言われぬ幸せ気分を味わいました。

ラストは、牧師とビアニストによる競演です。
高田渡さんの「自転車に乗って」が流れると
みんなの「楽しい気持ち」が最高潮に達し、全員で熱唱。
会場全体が暖かい空気に包まれていた素敵なコンサートでした。

よくよく考えたら、ワタクシは教会生活を長年送っていながら
「イースター」なるものを意識したのは今年が初めて。
気持ち的には初めての「イースター」です。
なんでだろう・・・と思い返すと、
昨年までは、3月の最終週から4月の第2週ごろまでは
新人研修がマックスでバタバタしているときで
教会にも行くこともままならない時期でした。

それが今年はこんなにもゆったりした気持ちで
イースターをお祝いできるのです。
しみじみと幸せをかみしめながら、イースター礼拝の1日を終えました。
来年もこんなふうに穏やかにイースターを迎えられますように。

コルテオ

2010年04月04日 02時10分59秒 | 舞台(キャラメルボックス)
あまりのチケット高騰ぶりに断念しかけたコルテオを鑑賞。
5年ぶりの「シルク・ド・ソレイユ」です。
チケット高い、高いと思っていましたが、それでも見てよかった!
心からそう思いました。

細部まで作り上げられた「異世界」で踊り、跳ね、
人間の体で「できること」に挑戦していく出演者たち。
見ながら感じたのは、
「意識されて動かされている人間の体の美しさ」でした。
体の先の先まで神経が張り巡らされ、自分の意識によって
動かされている体は、その動きも合わせてひとつの芸術でした。
とにかく美しい。

そして、音楽のすばらしさにも感銘を受けました。
舞台の四隅で奏でられる生演奏の影響力の大きさに脱帽です。
音楽が舞台を更にきらきらと輝かせ、見ている人たちを
より一層、「コルテオ」の世界に導いてくれていました。
思わずCDを購入しそうになりましたが、
この「生の迫力」には到底、叶わないだろうと思い、断念。

チケット、高いです。
高いけれど、ぜひまた見たいです。
贅沢な気持ちにさせてくれる2時間でした。

ちなみに5年前の感想はコチラ
今回のほうが遥かに感動が大きいような。
それが年を重ねたということでしょうか。

時をかける少女/2010年日本

2010年04月04日 01時27分05秒 | 映画鑑賞
12.時をかける少女/2010年日本

■監督:谷口正明
■出演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美、石丸幹二、勝村政信、
    石橋杏奈、青木崇高、松下優也、キタキマユ
■ストーリ
 あなたに会いに行く
 記憶は消えても、この想いは消えない
 時を越えて、今、新たな物語が始まる
 高校卒業を目前に控えた芳山あかりは、母・和子が薬学者として勤める
 大学に無事合格し、新たな生活に胸を弾ませていた。ところが、和子が
 交通事故に遭い、事態は一転。昏睡状態に陥った母の願いを叶えるため、
 母が開発した薬を使って1972年4月にタイム・リープする。
 ・・・はずが、到着したのは1974年2月。偶然出会った映画監督志望
 の大学生・涼太に助けてもらい、母が会いたがっていた深町一夫を探し始める。
 やがてあかりは涼太に恋心を抱き始めるが・・・。

■感想 ☆☆☆☆*
 この映画を見て、はや5日。
 しかし、この映画のことを思い返すたびに、胸が切なく痛みます。
 フィクションだと分かっていても、やるせない気持ちに襲われます。
 生まれて初めて好きになった人のことを忘れてしまうことと
 辛く悲しい初恋のことを覚え続けて、胸を痛め続けることと
 一体、どちらが哀しいことなのだろう。
 そんなことをずっとずっと考え続けました。
 「タイムスリップ」をする。それは、本来、出会うはずもない人と
 出会うこと。決して、一緒に人生を歩めない人と出会ってしまうこと。
 一緒に歩めないのであれば、出会わなければよかったのに、と思う心と
 それでも出会ってよかった、好きになってよかった、そう思える恋は
 あるだろうな、という心と、ふたつの想いで胸が張り裂けそうでした。

 大林監督、原田知世主演で映画史に残る「時をかける少女」の続編。
 今回のヒロインは、大林版のヒロイン、芳山和子の娘、芳山あかり。
 彼女は母親が会いたいと願っていた深町を探すため、母親に代わって
 過去に飛び、そして、母親が中学時代にタイムスリップの経験を
 していたこと、そして、そのとき、未来人と出会っていたことを知る。
 未来人と出会った和子が最後に記憶を消されときのまっすぐな視線と、
 「記憶は消されたとしても、この約束は心で覚えているわ。」
 という台詞が強く印象に残った。
 彼女の娘、あかりもタイムスリップに関わり、母親と同じように
 記憶を消されてしまう。それなのに、記憶を触発されるものに触れると、
 切ない気持ちに襲われたり、理由も分からないまま、涙を流したりする。
 その姿を見て、「心が覚えている」というのはこういう状態なのだ、
 と胸をつかれた。
 私を形成しているものは「記憶」ではなく、「経験」で、
 強く印象に残っている出来事、忘れてしまった出来事、
 それらすべてが今の私を作り上げているのだ、と納得できた。

 ヒロインを演じた仲さんはクルクルと動く瞳や笑顔がとても魅力的で
 こんな女の子が突然、目の前に現れたら、誰だって恋に落ちてしまうだろう
 と思わせてくれるヒロインでした。
 そして、彼女が恋をしてしまう1974年に生きるリョータを演じた
 中尾さん。今まで、彼のことをこれっぽっちもかっこいいと思った
 ことなかったのに、彼の表情、しぐさに視線を捉えられっぱなしでした。
 胸が痛みっぱなしでした。少しずつヒロインに心ひかれていくリョータの
 不器用な姿が中尾さんキャラクターにとても合っていた気がします。
 彼の視線から、表情から、ぶっきらぼうな口調から、初恋のせつなさが
 スクリーンのこちら側に痛いほど伝わってきました。
 中盤を過ぎた辺りから、同じ時代に生きられたらよかったのに、
 と力いっぱい彼らを応援していたからこそ、ラストシーンは涙、涙。
 ハッピーエンド好きにはお勧めできません。
 けれど、余韻の残るとても素敵な映画でした。