のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

紙一重の関係

2008年02月10日 21時59分56秒 | 日常生活
先月末、奇跡的な再会を果たした手袋ちゃん
昨日、またもや本屋で離れ離れになりました。
幸い、本屋を出た瞬間、あまりの寒さに「手袋!」と思い出し
彼女の行方不明にすぐ気付けたため、難なく再会を果たせました。

そして、本日。
会社から出て、到着したバス停で本と手袋を取り出そうと
かばんを開けたところ、またもや彼女の行方不明に気付きました。


・・・どゆこと?!
昨日に引き続き、今日まで?!
会社を出る直前にかばんの中を整理して、
そのときには姿を見かけたのに!

ということは、自席の上?
ワタクシ、あの子だけ置いてけぼりしてきた?
きゃー!!許してー!!
と大急ぎで、会社にもどったのですが、自席には影も形もありません。

何ゆえ?!
さっき、絶対に見かけたのに!
こりゃ、電気をつけて、本腰を入れて探さないと!
会社の節約精神に忠実に従っていたのりぞうでしたが
観念してフロアの電気をつけました。

・・・むむむ。やはり見つからない。
奇跡の再会を果たした手袋ちゃんとのまさかの再びのお別れ。
結局ご縁がなかったってこと?とうちひしがれていると、
フロアの向こう側にいらっしゃった先輩が駆け寄ってきました。

「のりぞうくん!もしかして手袋?」

そうです!その通りです!!手袋っ!!
またもや奇跡の再会です。

別れては再会し、分かれては再会する、という運命をたどっている
この手袋。実は彼女、家出をたくらんでいるのではないかと
自分のうっかりを棚に上げて、彼女の心変わりを疑っている今日この頃。

こんなに別れる運命にあるのは縁がないからなのか
それとも、こんなに再会を果たせるのは縁があるからなのか
彼女との今後の生活から目が離せません。

・・・でも、できれば末永くお付き合いをしたいのです。
のりぞうの手の中でおとなしくしててくださると、大変ありがたいのです。

アブダラと空飛ぶ絨毯/D・W・ジョーンズ

2008年02月10日 21時29分35秒 | 読書歴
16.アブダラと空飛ぶ絨毯/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
■ストーリ
 不思議な夜の庭で恋に落ちたわたしの姫がさらわれた。
 精霊(なぜか不機嫌)の住む瓶を手に、正体不明の戦士(喧嘩が
 強い)を仲間に、空飛ぶ絨毯(お世辞が大好き)に乗って、
 王女をさらう魔神たちが住むという、空中の城へ。
 力を借りようとした魔法使いハウルが行方不明だったため
 彼の妻、ソフィーと乗り込むことになり・・・。
 「魔法使いハウルと火の悪魔」の姉妹編。

■感想 ☆☆☆
 前回の作品とは異なり、中盤過ぎまで語られる世界は
 アラビアンナイト風。前作で大活躍したヨーロッパ風の魔法使いは
 まったく顔を見せない。いつ顔を見せるのだろう、どうやって
 登場するのだろう、と待ちわびていたら、
 「なるほど!そう来たか!!」
 と思わずため息をつきたくなるような絶妙のタイミングで現れて
 思わず地団太を踏みたくなるぐらいの悔しさを味わった。
 
 まんまと騙された。
 この一言に尽きる展開。
 全てが明らかになった後ならば、すべて納得が行くし
 読み返せば読み返すほど、「なぜ分からなかったんだろう。」と
 改めて悔しさが蘇ってくるほど、明瞭な伏線だ。
 しかし、まんまと騙された。

 騙された一番の原因は、全編を覆っている中東のファンタジー作品ぽい
 雰囲気ではないかと思う。この雰囲気とハウルの活躍する国が
 どうしても「同じ作品の中の世界」として結びつかず、
 クライマックスに至った。勢ぞろいする姫君たちの前で、
 次々と明らかになっていく謎。張り巡らされていた伏線が、
 すべて明らかになるこの場面は、前作に引き続き、爽快だ。
 読み終わった後、思わず、始めのページから読み返す羽目に陥った
 この作品は、ファンタジーというカテゴリかもしれないが、
 十分、推理小説として楽しめる作品だと思う。

魔法使いハウルと火の悪魔/D・W・ジョーンズ

2008年02月10日 21時16分10秒 | 読書歴
15.魔法使いハウルと火の悪魔/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
■ストーリ
 魔法が本当に存在する国インガリーで、三人姉妹の長女に生まれた
 ソフィー。「長女は何をやってもうまくいかない」という昔話の
 パターンが実現したかのように、ある日ソフィーは、『荒地の魔女』に
 呪いをかけられ、九十歳の老婆に変身させられてしまう。
 家族を驚かせたくないと家出したソフィーは空中の城に住む、
 うぬぼれ屋で移り気な若い魔法使いハウルのもとに、掃除婦として
 住み込んだ。やがて、ハウルの意外な素顔を知ったソフィーは、
 力を合わせて魔女と闘おうとするが。

■感想 ☆☆☆*
 ジブリ好きの友人とは、会うたびにジブリ話で盛り上がる。
 お正月の旅行の際にも、夕飯の時間をまるまるジブリ話に費やした。
 その際、
 「なんか色々といわれてるけど、ハウルは好きなの。
  実はキムタクさんの声にもそんなに違和感を抱いてないの。」
 と告白したところ、原作を力いっぱい勧められた。なんでも
 「原作はもっと面白いよ!アニメではうやむやのまま、
  ハッピーエンド!と無理矢理終わらせたところも
  原作では全部、説明されてるよ。」
 らしい。それは、読みたいかも。

 しかも、作者はダイアナ・ウィン・ジョーンズ。
 高校時代によこぽーが貸してくれた「九年目の魔法」を読んで
 彼女の作り出す作品世界の魅力の虜になった記憶がある。
 早速、図書館で貸し出し状況を検索したところ
 いつも行っている図書館にて発見。映画化されて、日が経つからか
 意外にも、児童書コーナーの片隅にひっそりと置いてあった。

 読み始めてすぐに作品世界へひきこまれた。
 魔法使いに火の悪魔、おまじないに空飛ぶ城とファンタジーの王道
 とも言えるアイテムが盛り沢山の世界。そして、若干、王道とは
 かけ離れた人物設定をされている登場人物たち。
 たくましく図々しくおせっかいなヒロイン、ソフィーに
 ナルシストで女の子大好き、出まかせばかり口にして、
 大事な質問ははぐらかしてばかりの魔法使い、ハウル。

 ファンタジー作品だが、描かれるのは冒険譚ではなく、
 この二人を中心に据えた友情と恋愛の物語。
 つかず離れずの関係を続けていたふたりが本音をさらけ出す
 クライマックスは、ふたりの会話がつながることによって、
 今までの謎が一気に解けていき、なんとも爽快な気持ちを味わえる。

 ひねくれ者の二人なので、はっきりとした愛の告白はなく
 ふたりの思いが伝わってくるような恋人同士の雰囲気を漂わせる
 場面もない。それでも、本音を言い合って、喧嘩をして
 仲直りを繰り返すふたりが、お互いを必要としていること
 お互いに心を許しあっていること、安心してぶつかれるから
 喧嘩を繰り返していることが伝わってきて、微笑ましい。

 また、原作を読むことで、アニメ作品のすばらしさを
 改めて感じることができた。原作はとても面白い。
 魔法の世界を溌剌と魅力たっぷりにえがいている。
 けれど、アニメ作品として、視覚化することで、ハウルの世界が
 より具体的に、魅力的に、わかりやすくなり、登場人物たちが
 一層、身近な存在となっている。お城の仕組みも文字の説明より
 アニメのほうが断然、分かりやすい。そういった場面を的確に
 抽出できるのがジブリ作品のすばらしいところなのだと思う。
 今となってはカルシファーは、あの映像、あの声しかありえない。
 そう思えるほどの造形力。改めてジブリ作品のすごさを思った。

有言実行で季節行事を楽しむ

2008年02月10日 02時02分14秒 | 日常生活
「すごーい!」とか「なるほどー。」と相槌を打つたびに
「口から出まかせっぽい。」とか
「感情がちっともこもってない。」というクレームを受けるのりぞうですが
今年の秋の始めに、このブログ内で

「これからどんどん夜が長くなっていく季節。
 今年の秋は、テレビっ子のりぞうをほんの少し卒業して
 秋の夜長にオンナノコアイテムを楽しむ時間を持とうと決意してみました。
 アロマとか料理とかお裁縫とかね。」
なる決意をしておりました。

いろんな発言をウソクサイ、と言われ、
実際、本意ではないものの、結果としてウソになってしまうことが
多々あるワタクシにしては珍しく、今年の秋から冬にかけては
宣言どおり、アロマとか料理とかお裁縫に意欲的にチャレンジ。
もっとも、宣言したものの、テレビっ子のりぞうは
ほんの少したりとも卒業できませんでした。

大体、うるさい家庭で育ったのりぞうは、
静かな部屋にいるのが苦手なのです。
本を読んでいるときでさえ、音を求めてしまうこともしばしば。
コンポが壊れている今、テレビはほぼラジオ代わりです。
お料理もお裁縫も、テレビと共に。アロマは読書と共に。

で、本日は、バレンタインデー一色に染まっている
街の光景に刺激されて、チョコレートを手作り。
チョコレートを手作りなんて、いつぶり?!
デパ地下のチョコレートを見ていたら、急に矢も盾もたまらずに
この行事に参加したくなってきたのです。
どうやらオンナノコダマシイを揺り起こされた模様。

・・・しかし、オンナノコダマシイを揺り起こされても
揺り起こされた場所は、デパ地下のチョコ売り場。
久々に目覚めたのりぞうのオンナノコダマシイが買えるようなチョコは
デパ地下になんて、おいてないっつーの!
見るチョコ見るチョコ、高くて手が出せるかっつーの!
浮かれた季節行事に久々に参加してみたいと
血迷ってしまったものの、どうせ、食べるのは自分だっつーの!

と、やさぐれながら売り場を見て歩くのりぞう。
当初はやさぐれていたものの、
今まであまり縁のなかった世界故に好奇心を刺激されまくり。
1粒1,000円や1箱10,000円のチョコに軽く興奮しまくり。

すげーーーーーーーーー!
バブル期の日本ってこんな感じ?!
なんか、たかがチョコだけど、めさんこきらびやかーーっ!

危うく、マインドコントロールされそうになったものの
のりぞうのかわいいかわいいお財布様(の中身)が
マインドコントロールにかかることを許してくださらず
結局、何も買わないままに帰宅。

でも、目覚めたオンナノコダマシイは収まらず
頭はチョコでいっぱい。
しかも、「バレンタイン」っぽいチョコでいっぱい。
なんか、バレンタインっぽいことを楽しみたいっ。
というわけで、久々のチョコレート作りとあいなったのです。

チョコレートは完成しましたが、
のりぞうの目覚めたばかりのオンナノコダマシイはちっとも眠る気配を見せず
明日はラッピングしようといきまいています。
あまつさえ、「編み物なんてしてみたいかも。」なんて
14日のバレンタインデーには確実に徹底的に荒唐無稽的に
間に合わないものにまで、興味を示し始めております。


・・・そもそも、間に合うとか間に合わない、とかそういう問題ではなく、
編み物してどうするのさ?!という根本的な問題があるのですが。
ラッピングまでしたチョコレートを自分で食べるつもりかよ!
と、冷静に突っ込む平常心ののりぞうも存在しているわけですが。
それでも、久々に桃色の季節行事を満喫できたことに大満足☆

あさっては「来ちゃった☆」みたいな感覚で
実家に帰っちゃおうかな。
あ、なんかバレンタインデーっぽい。気がしないでもない。