のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

やりたいこととやらなければいけないこと

2008年02月17日 18時22分09秒 | 日常生活
本日、やらなければいけなかったこと
 ・礼拝の司会
 ・お仕事
 ・アイロンがけ

本日、やりたかったこと
 ・読書
 ・映画鑑賞
 ・キャラメルボックスの過去の舞台DVD鑑賞

やらなければいけないことも、やりたいことも多すぎて
何かと大変な毎日です。何かと大変ですが、
今週は週の半分以上が出張で、会社を出ることができるので、
ちょっぴりうきうきです。でも、出張に行くからこそ、
しなければいけないことも増えるわけで
大人になると、ジレンマだらけの毎日です。

しかも、結局のところ、やらなければいけないことも
やりたかったこともほとんどすることなく、寒さに震えて
布団の中に戻っていた日曜日。
まあ、体調が悪かったのでいいのです。
礼拝にも出席できたのでいいのです。
礼拝で読んだ本日の聖書の箇所が、何度も読んだことがある
有名なところにも関わらず、本日、初めて心にズドンと響いて、
確実に一週間分の元気をもらえました。
聖書に関わらず、文章は読む時々で心に響いてくる箇所が変わって
その自分の受け止め方の変化を求めて、
私は書物を手に取るのかもしれません。

体調が悪くて、ついでにご機嫌も悪くて、布団の中で悶々と
「うわぁ。泣きたいなぁ。
 号泣する映画が見たいなぁ。」
などと考えながら、布団の中から手を出すことも出来なかった午後。
その割には、教会で元気をもらってきたばかりなので
「そうか。女性は毎月、毎月、情緒不安定な気持ちやバイオリズムの
 変化と付き合っているから、男性よりストレス耐性があるのかも。
 いや、それとも、定期的に情緒不安定になって、どこかに
 イライラをぶつけたり、爆発したりして、そのときに日常の
 ストレスも解消しているのかな。」
とか、ムダにポジティブなことを考えて過ごした午後。

どこまでも非生産的な一日を楽しみました。


・・・でも、せめてアイロンがけぐらいは終わらせて、
一日を終えなければ。
とか言いつつ、今からキャラメルボックスの舞台DVDを
見る気満々ですが。

ちなみに、本日、心に響いた聖書の箇所。
 神が御子を世に使わされたのは、世を裁くためではなく
 御子によって世が救われるためである。  ヨハネ3:17

もう一度会いたい/小杉健治

2008年02月17日 17時32分33秒 | 読書歴
18.もう一度会いたい/小杉健治
■ストーリ
 引きこもりの青年・白木悟史が、ある晩出会った老人は
 アルツハイマー病に苦しんでいた。記憶が失われる前に
 会って謝りたい女性がいる。悟史は、老人の最後の願いを
 叶えてやる決意をする。だが、女性の消息を探り当てたとき、
 そこには意外な真実が待っていた。

■感想 ☆☆☆
 表紙の美しさに惹かれて、借りてきた本。
 春の日差しのようなほのかな色合いが本当に美しい。
 物語自体も、このほのかな色合いのように、優しく、でも
 希望が見えているけれど、けれども明るすぎない結末だった。

 実際にひきこもりをしている人たちが、こんなにも簡単に立ち直ることが
 できるのかというと、きっと、こうはうまく行かないだろうと思う。
 けれども、立ち直るきっかけが何のしがらみも縁もゆかりもない老人に
 必要とされること、という状況は納得する部分があった。
 たいていの人は、親の愛情を無条件に信じていて、
 親の愛情も必要だけれど、その親の愛情はもらって当然だと思っている。
 親が自分を必要とすることは当然だと思っているところがあるのだと思う。
 人は生きていくために、誰かの助けや関心や愛情を必要とする。
 その「誰か」を親以外に求めることが「大人になる」ということ
 なのかもしれない、とこの本を読んで思った。

 親以外から必要とされることが外に出て行く勇気や「何かをする」という
 能動的な感情を主人公に与える。そして、そのちょっとした勇気を支えて
 見守ってくれる家族が傍にいる。甘くて出来すぎた展開かもしれない。
 けれど、人からの愛情や関心を求めすぎていた主人公が少しずつ
 「自分が」何をしたいのか考えるようになるその過程は爽やかだった。