のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

オトメが欲するもの

2007年03月11日 21時45分29秒 | 日常生活
昨日から幼馴染のりいちゃんが我が家に泊まりに来てました。
実家に帰省するたびに会いに行くものの
実家では両親と過ごす時間も必要だわ
祖母の家にも遊びに行きたいわ、と大忙し。
なかなかゆっくりりいちゃんと話す時間がありません。
ふたりでしみじみと話すのは久しぶり。

もつ鍋とその後のデザートを楽しみながら
しみじみと将来のこと、今の私たちのことを
若干、低めのテンションで語り合いました。
いやん。さすが20年の付き合い。
浮ついた関係じゃなくってよ。
家族同然のシビアな会話もできてよ。

しみじみと語り合い、おなかも心も大満足で我が家に戻ると
部屋についた途端、
「よし。パジャマに着替えよう!」
と宣言するりいちゃん。

はやっ!早過ぎないかい?即効、パジャマ?

「うん。パジャマが落ち着くんよねぇ。
 家の中でまでスカートでおりきらんわー。」

・・へぇ。人それぞれ違うもんです。
のりぞうは家に到着した途端に座り込んで動けなくなります。
すぐにパジャマに着替える、という行動ができません。
それどころか、コートを脱いだり荷物を片付けたりするのも
後回しです。気持ちが落ち着いてからゆっくりと。
とことん怠け者体質ののりぞうです。

でも、パジャマが落ち着くという言葉には大賛成!
家ではパジャマが一番!パジャマ万歳!

「でもねー。パジャマが落ち着くけど
 さすがにパジャマでは人が来たときに出て行けんやん?
 やけん、ちょっぴり小洒落たホームウェア風の
 ジャージが欲しいんよね。」

「分かる!分かる!
 すっごい仲良しの友人やったら、その姿で
 対応できそうなおしゃれなパジャマやろ?」

「そうそう。パジャマなんやけど
 パジャマじゃないって言ったら通りそうな奴ね。
 アタシが着てるのって、本当にどこからどう見ても
 パジャマっていう奴やけんさ。」

パジャマ談義で大盛り上がり。
さっきまでのシリアスな話はいずこへ?
パジャマへの愛で熱く語り合いすぎです。

・・・ていうかね。
お年頃の女性が二人して、ものすごーく欲しがってるものが
パジャマとかジャージってどないやのん?
もっと他に欲しがったほうがいいものがあるんやないのん?


と、ぼやきつつ、本日ふたりでユニクロに向かいました。
で、結局、小洒落たパジャマではなく
寒い日でも大丈夫のぬくぬくパンツを買いました。


・・・・ホントにどないやのん?

博多弁?福岡弁?小倉弁?

2007年03月11日 21時43分43秒 | 日常生活
博多と小倉をうろうろして育ったため
いろんな方言が混在しているのりぞうです。
ホンモノの博多弁がどんなものなのかも
今ひとつ把握できてないんですけどね。
おそらくのりぞうの身に染み付いているのは福岡弁です。
生粋の博多っ子が聞くと、博多弁と福岡弁もかなり違うようです。

・・・ま、普段はそんなこと全く意識せずしゃべってます。
好きな言葉を好きなように。
最近、言葉がやさぐれがちなので
若干、美し目の言葉を選んで優しげに。

本日、教会のちびっ子礼拝で
ちびっ子ちゃんたちを迎えていると
浦和出身の教会員の方がのりぞうに話しかけてきました。

「のりぞうちゃんってずっと福岡?」

ええ。のりぞうは福岡県を出たことはありません。
今後も福岡県を出るつもりはさらさらありません。

「やっぱり。言葉がね、福岡弁よね。
 かわいいわね。」

・・・・?福岡弁?
おや?今、ちびっこを迎えたばかりですが
何か福岡弁を使ってました?

「うんうん。「着ときー」「脱いどきー。」って。
 あと、「前5分よー。」って。」

そんな細かいところに違和感を感じるんですね?!
普段、標準語気分で使ってるだけに
指摘されたのりぞうもびっくりです。

着ときぃ。   →(寒いならコートは)着てなさい。
脱いどきぃ。  →(寒くないなら)脱いでなさい。
9時25分よ。→(9時)半前5分よ。
着りぃ。    →(コートを)着なさい。


ちなみに小倉弁でちびっ子に言い聞かせるときは
これらの言葉の語尾に「ちゃ」が付きます。

着ときっちゃ。 →着てなさい。
脱いどきっちゃ。→脱いでなさい。

言葉って面白い。方言って面白い。
なのに、しみついた言葉っていうのは
余所から来た方に指摘されないと分からないのです。
いろんな地域の方と触れ合うのも素敵なもんだと
しみじみ思いました。

地域に限らず、いろんな職業の方
いろんな家族環境の方、いろんな異なる体験をしている方と
触れ合って、お話して、考えや体験を聞くのは面白い。
だから、私はいろんな方が集う教会という場所が
好きなんだなと思うのです。

チェンジ!/アレックス・シアラー

2007年03月11日 21時25分48秒 | 読書歴
■ストーリ
 誰からもあんまり必要とされていなかったぼくだけど、
 偶然の出来事で髪型が変わった瞬間から、またたくまに
 人気者となった。それはぼくが世界でいちばん有名な少年、
 ベニーとそっくりになってしまったからだ。ベニーは
 有名なサッカー選手とアイドル歌手の子どもで
 いつも注目されてる少年なんだ。
 ある日、ぼくは本物のベニーと出会い、一日だけ
 入れかわってみることにした。それが史上最悪の大事件の
 はじまりになるなんて!

■感想 ☆☆☆☆
 最近、めっきり翻訳物の小説を読まなくなった。
 但し、児童小説は別だ。古典的名作「アリス」に
 「ナルニア国物語」「長靴下のピッピ」などの一連の
 リンドグレーン作品。ミヒャエル・エンデの「モモ」。
 これらは折を見ては読み返す作品たちだ。

 そして、最近「読み返す」のではなく、新たに
 作品を見かけると必ず手にとってしまうのが
 本書の作者アレックス・シアラーの作品だ。

 長年、テレビドラマの脚本を手がけていたせいか
 臨場感があり、話の流れがとても読みやすい。
 作品ごとにテイストが異なり、いつ読んでも新鮮だ。
 何より、単純に面白い。
 読んでいる間、何を考えることもなく
 素直に作品世界に入り込むことができる。
 主人公と同化し、彼がハラハラすれば、私も手に汗を握り
 彼が落ち込めば、私も胸がぐんと重くなる。
 そして読み終わった後は必ず元気になる。

 今回のお話は「世界一有名な少年」とそっくりで
 彼と入れ替わることになった「世界一平凡な少年」の話。
 でも、読み終わった後には、世界一有名だとか
 世界一平凡だとか、そんなことは関係ないんだと思わせてくれる。
 どんなに喧嘩をしても悪たれをついても
 一緒に育った兄ちゃんがいないと寂しいし
 さえない車に乗って、給料が多くない父ちゃんでも
 有名なサッカー選手の父さんより一緒にいて落ち着く。
 口うるさくてミーハーな母ちゃんも
 僕を愛してくれていることを主人公は知っている。
 だから、どんなに豪華な家でも、素敵な部屋を自由にできても
 信じられないぐらいおもちゃを持っていても
 やはり「僕の家が恋しい」と思ってしまう主人公の心情に
 共感できるし、そんなふうに思う主人公を愛しいと思った。
 たくさんの元気と爽快な気持ちをもらった。
 物語のラストの主人公の言葉に胸がスカッとする。

 ベニー(=「世界一有名な少年」)はかわりにはなれないんだ。
 そう、ぼくのかわりにはね。