夢七雑録

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プリントゴッコ

2015-12-16 19:03:52 | 随想ほか雑記

わが家の花暦、今回はソヨゴ。モチノキ属の常緑小高木で秋には赤い実をつける。その名は、風にそよぐ様子からという。幹は細くて、風吹けば揺れる風情である。

家の中を片付けていたらプリントゴッコの箱が出てきた。久しぶりのご対面である。手作り感のある年賀状が気に入って長いあいだ使用して来たプリントゴッコだったが、本体の発売が中止になったのを期にカラープリンタで賀状を作成するようになってから、今日まで置き去りにされていた事になる。プリントゴッコによる賀状作成は、マスターと呼ばれるシルクスクリーンと原稿を重ねて本体にセットし、フラッシュランプ(閃光電球)を発光させる。その熱で原稿が転写したシルクスクリーンにインクを乗せて1枚ずつプリントするのだが、この作業が結構楽しかった。ただ、インクが乾くまで時間がかかるという難点があり、枚数を追加する必要が生じた時は、また初めからやらなければならないという問題もあった。それに比べると、パソコンとプリンターによる賀状作成は手間がかからない。そして、気が付くと楽な方を選んでいたということである。プリントゴッコは2012年に消耗品を含めて全業務を終了しているので、何れ使えなくなることは分かっている。この先、プリントゴッコを使うかどうかも分からないが、今や消滅危惧商品になっているプリントゴッコを、今すぐ処分してしまう気にはなれない。

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