さて,喰えないのはだめだ。
これは自分が人に向かって言ってきた言葉である。
それが今,自分の跳ね返っている。
無理な時は無理なんだ。
この歳になって気づくのは遅いのか・・・
取り敢えず,足の痛み以外は快方に向かっている。
ご飯は
完食。
いつも,時間を見計らって食膳を下げてくださる方々がいらっしゃるのだが,この間(かん)後ろめたさがなくなっている。
残している時には,それは申し訳ない気持ちで一杯だった。
心に余裕ができたのだろうか。
食後の運動とばかり,車いすでラウンジに向かった。
ものすごく雨が降っている。
気が付かなかった。
病院は新しいこともあり,完全な防音になっていたのだった。
年がら年中,救急車のサイレンの音がしているのは大きな病院だからしかたがないのだと思った。
しかし,よく聞くと,それはナースコールだったり患者さんに取り付けている機械が異常を知らせる時の音だと聞いた。
つまり外部の音はほとんど入ってこないのである。
そう,土砂降りの雨の音も聞こえなかったので平穏に過ごしていたのである。
入院を拒んでいたゆきたんくだったが,今回の入院で 健康回復の恩恵にあずかっていることを感じた。