最短観光、長部田海床路

2023-06-08 07:06:18 |  熊本の旅、多彩
三角線の住吉駅で降りて、道草した先のお話。
道草と書いたが、道端で小石を蹴ってぼんやりしていたわけでなく、とても忙しく行き来した。
行き先は長部田海床路(ながべたかいしょうろ)という所。
漁業者のため有明海に向かって長い道路が設けられているのだが、堤防のように高さがあるものでないので、干潮時は姿を現し、満潮時は海に没する道なのだ。
道には電灯が等間隔で立っているので、満潮時は海に電灯の柱が並ぶ不思議な景色を見せてくれるという。

車やバスで行くところのようだが、バスは便数が少ない。
しかし三角線が近くを走っている。
後の予定に間に合うよう、最寄りの住吉駅から歩いて行って帰ってくることができないか、地図を見て計算。
片道にかかる時間は15分とみた。
住吉駅着が9:28で9:30出発とし、次の列車の住吉駅発が10:23だから、10:20までに戻るとして50分ある。
だから、長部田海床路では20分見学に使える計算だ。
でもその後、念のため長部田海床路をネットで調べると、徒歩22分とあった。
うーむ、そんなにかかるのか?
その日の満潮時刻は7:58。
満潮の二時間前後が見頃らしいから、ちょうどいい時間帯に当たっている。
これは行くしかないだろう。
とにかく歩いてみて、時間がかかるようなら途中で引き返せばいいと行程に組み込んだ。

で、住吉駅で下車。
時間が無いのに住吉駅の列車交換を撮影してしまったので出発は9:34、歩き出した。
いつもより早歩きで渋滞気味の国道を進む。
10分も歩けば身体が暑くなり上着を脱ぐ。
途中から道路のすぐ右は海になる。
むむ?、頃合いの時刻、電信柱らしき柱が水に沈む場所がやってきた。
これか?
でもガイドブックの写真と雰囲気が違う。
スマホで現在地を調べると、まだもう少し先だった。
さらに早足で歩く。
むむ?、人が海沿いにいるのが見える。
あそこか。
果たしてそこが目的地、長部田海床路だった。

<こんなところ>


到着時間は9:54だった。
うーむ、あんなに早歩きしたのに20分もかかった。
ネット情報の方が正しかったようだ。
てことは10時には帰途につかねばならず、見学時間は僅か5分。
サクサクっと撮影して、帰途に着いた。
帰りは行きがけに到着したかと間違えた場所でほんの少し写真撮影し、あとは歩く歩く。
予定通り10:20に駅前に到着したが、駅へは交通量の多い国道を横断せねばならない。
もう少し行けば押しボタン式の横断歩道があるのだが、少し距離がある。
うまく車の途切れる時があるのではと左右を見続けるがその時はなかなか訪れない。
あ、向こうから乗る列車が時間通りやってきた。
ぬあー、間に合うのか。
と、うまく左からも右からも車が途切れる瞬間がとうとうやってきた。
すかさず横断。
住吉駅はホームのみある無人駅だ。
入線した列車の後ろの構内踏切を横断し、向こうのホームへ。
無事間に合ったのだった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿