私も時空を跳んだ?

2011-09-07 00:34:19 | 音楽&本&映画
金曜日、浮かれて買った「テルマエ・ロマエ」。
面白かった。
真面目なギャグ(なのか?)漫画です。

ほぼ一話完結の短編集。
古代ローマ時代の浴場建築技師が自身の仕事の難題にぶつかった時、何故か現代日本にタイムワープしてしまう。
毎話。
そこには彼の持つ難題に対し、非常に参考になる日本のお風呂文化が存在する。
その有り様を学び、ローマへ再びタイムワープして戻った後、記憶にある事物を再現し成功するという物語。

こう書くと、なんだその都合のいいお話しは、と思うが、ホントに都合のいいお話しなので仕方がありません。
いろんな漫画賞を受賞しているようなので、その面白さのありかを詳しく知りたい方は、沢山出ているだろう書評を読んでいただければと思います。
あ、いや、実物を読むのをお薦めします。

で、物語は物語で面白いのですが、私にはそれにプラスして嬉しかった事がありました。
お風呂の話なので、温泉が舞台となる回もあります。
温泉街の描写があり、物語に惹き込まれ、私も実際に温泉地を歩いている気分になれたのです。
最後に温泉街を歩いたのはいつだったろう。
旅には出るものの、しばらく旅先で温泉に入ってなかったな…。

テレビなんかで旅番組の温泉特集なんか見ても、旅しているような気分にはそうそうならないのですが、今回はどうした事でしょう。
ストーリーとは直接関係しない背景の一コマに、歩いた事のある温泉の町を重ねてました。
その上、その時のほやっとした湯上りの感覚、温泉の街の平和な空気感も一緒に甦ってきました。
作者の温泉に対する愛情というか、大好きな場所を大切に描きたいという姿勢に共感してしまったのかもしれません。
期せずして温泉旅行に行ったような、リラックスした心持ちになれたお休みでした。