心と身体がよろこぶ“気功養生”

「養生気功塾」のお知らせ、気功の魅力、気功養生法、気功の生活術をメインに、日々のあれこれも書いています。

十二段錦(坐式八段錦)

2022-08-17 06:16:41 | 気功法・養生法

伝統的な気功法として習うもののひとつに

「十二段錦」

があります。

 

私も習いましたが

健身気功のものとはちょっと違うもの。

 

そう書くと…

どれが本当??と

思う方もいるかもしれませんが

 

異なる点を持ちながらも

どれも十二段錦だと思ってください。

 

私の師は

いくつもの伝統気功を学び

その中から選んで

教えてくれたもの。

八段錦や六字訣も

健身気功のものとは

ちょっと違うのですが

私にはその方がしっくりくるので好きです。

 

これらの伝統気功

私は

普段の練習では

あまりしないのですが

季節や体調によって

プラスする感じです。

 

気功を学びたい方は

知っておいても良いと思うので

ご紹介します。

 

 

文章は津村喬さんからお借りしています。


健身気功・十二段錦は北京体育大学が分担して研究しました。
坐ってやる坐功ですが、頭から首、肩、背中、腕、足などを順に刺激していく全身的な鍛錬です。
 
自分自身を修め、性を養うというだけでなく、娯楽としても、また人に見せるものとしても、さまざまな側面があって、動作は美しく流暢で、簡単で学びやすく、安全で、さまざまな人がするのに向いています。病気を治し、からだを強くし、寿命を延ばしていく効果があります。
 
健身気功管理中心は、最初に発表した四つの功法の成果の上に、2007年に新しい健身気功を編集する作業にとりかかりました。そのひとつが健身気功・十二段錦なのです。
 
五禽戯や八段錦に比べれば新しいですが、それでも長い歴史があります。明朝の『正統道蔵』の中に「鐘離八段錦」という名前で出てきます。
『正統道蔵』に含まれた『修身十書』に収められたもので、これは「隋唐宋の時期の何十種類かの重要な気功と内丹を集めた著作」、であると四川社会科学院の李遠国氏は書いています。
鐘離権といえば隋代の有名な仙人呂洞賓の先生で「鐘呂派」として知られています。実際に鐘離権が編集したものか、名前を託されただけかはわかりませんが、ここには十二段錦の大部分の動作が出てきて、唾液を飲んだりするのも何度も繰り返されます。
 
清代の『寿世伝真』『衛生要術』『内功図説』のような書物の中で、次第に今の十二段錦の姿が現れてきます。
現代の気功家ではたまたま私がついた二人の先生である焦国瑞と周稔豊がこの気功を取り上げています。周稔豊は十二段の内容のままでそれを「坐式八段錦」とまとめ方だけを変えています。
焦国瑞は重複動作を簡略化して、坐式八段錦にしています。今度新編集された十二段錦は、やはり重複動作を削除していますが、そのかわりにもともとの十二段錦にはなかった「背摩精門」「前撫脘腹」「揺身晃海」の動作を付け加えています。これは気功の中でもとくに基本的で重要な腰さすりやお腹回し、背骨ゆらしなどを補った大切なものです。
 
動作の解説はしませんが、全体の仕組みだけお伝えしましょう。
予備勢
第一式 冥心握固   心をくらくして拳を握る
第二式 叩歯鳴鼓   歯を叩いて天の太鼓を聴く
第三式 微撼天柱   天柱を揺り動かす
第四式 掌抱崑崙   てのひらで頭をかかえる
第五式 揺転轆轤   ろくろをゆすりまわす
第六式 托天按頂   天を突き上げて頭を抑える
第七式 俯身攀足   前にかがんで足をつかむ
第八式 背摩精門   背中の精門をなでる
第九式 前撫脘腹  前でおなかをさする
第十式 温煦臍輪   へそを温める
第十一式 揺身晃海  波に揺られる
第十二式 鼓漱呑津  唾液でうがいをして飲み込む
収勢
 
 
 
 
動画も参考までに
 
 
十二段锦 国家体育总局 全套示范 完整教学版 (12 Duan Jin)
 
 
 
十二段锦 25分钟全套示范领练 国家体育总局标准版 (12 Duan Jin-25 minutes)

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