熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。配本中。
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続・漆のこと

2024-06-18 17:31:28 | 文章

6月18日(火)、雨のち晴れ。
大雨が一転、夕刻には青空が広がりました。

日本の現状の経済と政治も、このようになれば良いのですが、難しい話でしょうね。

「水無瀬駒見学会」。
開催日は12月1日(日)に決まったとのことです。
先程、事務局から一報が入りました。
時間や申し込み方法など詳細は、今後、詰めるとのことですので、参加希望の方はスケジュールに入れておいてください。

「漆の話」。コメントにも書きましたが、もう少し書き足すことにします。

漆は生ものなので、チューブから出すことで空気に触れて次第にネバリ気が増して、筆では扱えなくなるとともに、空気中に漂うゴミが混ざったりして、そうなると捨てるか、錆漆に使うしかありません。
特にこの時期はそのスピードが速く、二日に一回は使っていた漆は捨てて、新しい漆をチューブから出して使うことになります。
日本漆は高価で、小さなペットボトルのキャップを受け皿に、必要な量だけチューブから出して、3種類ほどを混ぜながら使っています。
量は合わせて1回あたり1グラム程度でしょうか。
その中で実際に「駒」に使うのはホンの僅かで、キャップに出した漆の量のせいぜい2割か3割なので、7~8割は捨てていることになります。

ところで、漆の知識は「漆の本」によって、知る人が多いと思うのですが、必ずしも本に書いてあることがすべて正しいとは限らないのです。
つまり「漆の本」は、食器や普通の器具などに塗る漆の知識として書かれており、それらは平面のところに大きな刷毛で漆をベッタリ伸ばしながら塗ることを前提にした説明であって、その時の漆の厚みは、せいぜい10/100ミリ程度以下の薄いことを前提にして述べられています。
対して「駒」の文字としての漆は、分厚く書か(盛り上げら)れていて、30/100ミリほどにはなると思います。(分厚い盛り上げでは、40/100ミリを超えるかも?)

この10/100ミリと、30/100ミリの厚みの差は、漆としての取り扱いには大きな違いであるにもかかわらず、そのことについて解説した本を見たことがなく、よって「駒」の文字を書く(盛り上げる)にあたっては、実際にやってみて体験した知識と技として、それを
今日はこの辺にて、謝謝。

 

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