2021-0314-man3899
万葉短歌3899 海人娘子3624
海人娘子 漁り焚く火の おぼほしく
角の松原 思ほゆるかも ○
3624 万葉短歌3899 ShuI022 2021-0314-man3899
□あまをとめ いざりたくひの おぼほしく
つののまつばら おもほゆるかも
○=作者未詳。
【編者注】巻17(3890~4031、百四十二首)の第10首。旅人傔従等羇旅悲傷歌十首の第10首(ただし、依拠本の付番は7)。
【訓注】海人娘子(あまをとめ=海未通女)。漁り(いざり=伊射里)。おぼほしく(於煩保之久)[「上からは対象の有様がはっきりしないさま、下へは心が晴れ晴れせずにうっとうしいさま」。<おぼほしく>訓は集中ここだけで、02-0176欝悒、以下<おほほしく>訓が16か所]。角の松原(つののまつばら=都努乃松原)[「<角>は兵庫県西宮市松原町津門(つと)の海岸」。03-0279角松原(つののまつばら)]。
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