万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1783 松反り1628

2015年06月28日 | 万葉短歌

2015-0628-man1783
万葉短歌1783 松反り1628

松反り しひてあれやは 三栗の
中上り来ぬ 麻呂といふ奴  柿本人麻呂妻

1628     万葉短歌1783 ShuE198 2015-0628-man1783

まつがへり しひてあれやは みつぐりの
 なかのぼりこぬ まろといふやつこ

柿本人麻呂妻(かきのもとの ひとまろの つま)=原文は無記名。左注に、「右二首柿本朝臣人麻呂歌集中出」。異本歌集らしい。「一七八三のうまさは人麻呂のものと見るのが無難であろう。」
【編者注】題詞は「妻和(こたふる)歌一首」。「相聞(09-1766~1794 二十九首)」の第18首。
【訓注】松反り(まつがへり=松反)[下記注]。しひて(四臂而)[「<しふ>は四段動詞。身体に障害がある意。」]。三栗の(みつぐりの=三栗)[09-1745]。中上り(なかあがり=中上)[地方出向官僚の一時帰京・中間報告]。麻呂といふ奴(まろといふやつこ=麻呂等言八子)[夫というものは]。
【依拠本注-松反り】鷹が戻るべき手許に戻らずに高い松の木に返る意の鷹詞(たかことば)か(…)。」



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