2018-1028-man2986
万葉短歌2986 梓弓2798
梓弓 引きみ緩へみ 思ひみて
すでに心は 寄りにしものを ○
2798 万葉短歌2986 ShuF588 2018-1028-man2986
□あづさゆみ ひきみゆるへみ おもひみて
すでにこころは よりにしものを
○=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2964-3100、137首)の第23首。女。
【訓注】引きみ緩へみ(ひきみゆるへみ=引見緩見)[下記注。「緩(ゆる)ふ」は、「緩ぶ・弛(ゆる)ぶ」の古形]。すでに(既)。
【依拠本注-引見緩見】「み」は対立する二つの動詞の連用形に付いて、相対することが相互に起こる意を表わす接尾語。「見る」の連用形に由来する。