2017-0616-man2504
万葉短歌2504 解き衣の2316
解き衣の 恋ひ乱れつつ 浮き真砂
生きても我れは ありわたるかも ○
2316 万葉短歌2504 ShuF174 2017-0616-man2504
□とききぬの こひみだれつつ うきまなご
いきてもわれは ありわたるかも
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第90首。女。
【訓注】解き衣の(とききぬの=解衣)[10-2092(長歌)解衣思乱而(とききぬの おもひみだれて)]。恋ひ乱れつつ(こひみだれつつ=恋乱乍)。浮き真砂(うきまなご=浮沙)[下記注]。生きても我れは(いきてもわれは=生吾)。
【編者注-まなご】対応原文(直近に海・水・浜の類語)の出現か所は、次の通り。04-0596浜之沙毛(はまのまなごも)、06-1065(長歌)玉藻者来依 白沙 清浜部者(たまもはきよる しらまなご きよきはまへは)、07-1392名高浦之愛子地(なたかのうらの まなごつち)、-1393聞之浜辺之愛子地(きくのはまへの まなごつち)、09-1799礒之裏未之 真名子仁文(いそのうらみの まなごにも)、11-2504恋乱乍 浮沙、-2734水沫尓浮 細砂裳(みなわにうかぶ まなごにも)、12-3168真若之浦之 愛子地(まわかのうらの まなごつち)、14-3372(長歌)余呂伎能波麻乃 麻奈胡奈須(よろぎのはまの まなごなす)。
【原文】11-2316 解衣 恋乱乍 浮沙 生吾 有度鴨 作者未詳