2020-0702-man3640
万葉短歌3640 都辺に3382
都辺に 行かむ船もが 刈り薦の
乱れて思ふ 言告げ遣らむ 羽栗
3382 万葉短歌3640 ShuH123 2020-0702-man3640
□みやこへに ゆかむふねもが かりこもの
みだれておもふ ことつげやらむ
〇羽栗(はくり)=「羽栗臣某の略・・・。下級官人の一人らしいが、誰か不明。」
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第63首。「熊毛浦(くまげのうら)舶泊(ふなどまり)之夜作歌四首」の第1首、男。左注に、「右一首羽栗(はくり)」。
【訓注】都辺(みやこへ=美夜故辺)。刈り薦(かりこも=可里許母)。熊毛浦(くまげのうら)[「山口県室津半島の〔(熊毛郡)〕上関〔(かみのせき)〕町室津らしい」]。