万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1781 海つ道の1626

2015年06月26日 | 万葉短歌

2015-0626-man1781
万葉短歌1781 海つ道の1626

海つ道の なぎなむ時も 渡らなむ
かく立つ波に 船出すべしや  高橋虫麻呂

1626     万葉短歌1781 ShuE195 2015-0626-man1781

うみつぢの なぎなむときも わたらなむ
 かくたつなみに ふなですべしや

高橋虫麻呂(たかはしの むしまろ)=原文は無記名。06-0972歌参照。
【編者注】題詞は「反歌」。「相聞(09-1766~1794 二十九首)」の第16首。前歌1780(長歌)の題詞読下しは、「鹿島の郡(こほり)[茨城県旧鹿島郡、現鹿嶋市・神栖市・鉾田市]の刈野(かるの)[神栖市神之池(ごうのいけ)辺]の橋にして、大伴卿(まへつきみ)[旅人?]と別るる歌一首 并せて短歌」。左注読下しに、「右の二首は、高橋連虫麻呂が歌集に出づ。」
【訓注】海つ道(うみつぢ=海津路)。なぎなむ(名木名六)。船出(ふなで)。
【編者注-漢数字】漢数字多用の一首。二(に)、六(む、2か所)、七(な)、八(や)、九(く)。