万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1736 山高み1595

2015年05月25日 | 万葉短歌

2015-0525-man1736
万葉短歌1736 山高み1595 

山高み 白木綿花に 落ちたぎつ
菜摘の川門 見れど飽かぬかも  大倭

1595     万葉短歌1736 ShuE122 2015-0525-man1736

やまたかみ しらゆふばなに おちたぎつ
  なつみのかはと みれどあかぬかも

大倭(おほやまと)=原文は「式部大倭」(式部省の大倭)。「神護景雲三年(769)十月二十九日、八十余歳で没した大和宿祢(やまとのすくね)長岡らしい。長岡は刑名学[編者注=刑(かたち)と名(なまえ)の厳密な一致を説く中国の法律学・政治学]の権威で、1729~31の作者藤原宇合と深い交友4関係があった(…)。」 この一首。

【編者注】題詞は「式部大倭歌一首」。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第73首。
【訓注】白木綿花(しらゆふばな)。落ちたぎつ(おちたぎつ=落多芸津)。菜摘の川門(なつみのかはと=夏身之川門)[奈良県吉野郡吉野町菜摘、吉野川の渡し場]。