万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1739 かな門にし1597

2015年05月27日 | 万葉短歌

2015-0527-man1739
万葉短歌1739 かな門にし1597

かな門にし 人の来立てば 夜中にも
身はたな知らず 出でてぞ逢ひける  高橋虫麻呂

1597     万葉短歌1739 ShuE125 2015-0527-man1739

かなとにし ひとのきたてば よなかにも
 みはなたしらず いでてぞあひける

高橋虫麻呂(たかはしの むしまろ)=原文は無記名。「右1738以下1760までは、虫麻呂集歌中の虫麻呂自身の歌の部。」 06-0972歌参照。
【編者注】題詞は「反歌」。前歌1738(長歌)題詞読下しは、「上総(かみつふさ)の周淮(すゑ)の珠名娘子(たまなをとめ)を詠む一首 并(あは)せて短歌」。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第76首。
【訓注】かな門(かなと=金門)。たな(田菜)[「すっかりの意の形状言」]。
【編者注-女性の体】長短二首は、珠名娘子なる東国女性の体を歌っている。「歌は、躰の魅力を売物にするきわめて特異な女性像を描く。集中にもほかに例がない。」