万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1716 白波の1575

2015年05月05日 | 万葉短歌

2015-0505-man1716
万葉短歌1716 白波の1575

白波の 浜松の木の 手向けくさ
幾代までにか 年は経ぬらむ  山上憶良

1575     万葉短歌1716 ShuE100 2015-0505-man1716

しらなみの はままつのきの たむけくさ
  いくよまでにか としはへぬらむ

山上憶良(やまのうへの おくら)=原文は「山上」だが、依拠本注に拠る。01-0063歌参照。
【編者注】題詞は「山上歌一首」。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第53首。左注に、「右一首或云川島皇子御作歌」。
【訓注】白波(しらなみ=白那弥)。手向けくさ(たむけくさ=手酬草)[「旅の安全を祈って神に捧げる幣(ぬさ)。<くさ>は材料」]。幾代まで(いくよまで=幾世左右)。年は経ぬ(としはへぬ=年薄経)。