万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1585 奈良山の1446

2014年12月16日 | 万葉短歌

2014-1216-man1585
万葉短歌1585 奈良山の1446

奈良山の 峰の黄葉 取れば散る
しぐれの雨し 間なく降るらし  県犬養吉男

1446     万葉短歌1585 ShuD656 2014-1216-man1585

ならやまの みねのもみちば とればちる
  しぐれのあめし まなくふるらし

県犬養吉男(あがたのいぬかひの よしを)=原文では「内舎人(うどねり)県犬養宿祢(すくね)吉男」。「天平宝字二年(758)八月従五位下。のち肥前守、上野介などを歴任。時に家持の同僚。県犬養氏は諸兄の母橘三千代(06-1009左注)の実家。吉男はこの宴の主人とは親戚になる。」この一首。
【編者注】「橘朝臣奈良麻呂、宴を結集(つど)ふる歌十一首」(1581~1591)の第5首。「秋雑歌」九十五首(1511~1605)の第75首。左注に「右一首内舎人県犬養宿祢吉男」。
【訓注】奈良山(ならやま=平山)[平(なら)す山、平城京址の北辺]。黄葉(もみちば)。しぐれの雨(しぐれのあめ=鍾礼能雨)。降る(ふる=零)。