さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

新刊紹介『イクバルと仲間たち』

2012-11-16 14:33:06 | 児童書
 1982年パキスタンのパンジャブ州で一人の男の赤ちゃんが誕生した。名前はイクバル・マシー。だがイクバルの家は貧しく、イクバルが4歳になると家の借金を返すために朝4時に家を出て夜まで絨毯を織る工場で働かされた。
 イクバルは成長するにつれ、深夜までの仕事や、ひどい環境、雇い主の虐待に疑問を持ち臆することなく立ち向かった。

その後イクバルやその他大勢の子どもたちは、子どもたちを搾取から解放し、奴隷労働をなくそうと努力している人権保護団体の活動家たちのよって助けられ、自由を得る。

イクバルが12才の時、今までの活動に対しアメリカでリーボック人権賞の行動する若者
賞を受賞し、現代の奴隷として働く多くの子どもたちの希望となりシンボルとなったが・


・書名『イクバルと仲間たち』児童労働にたちむかった人々

・スーザン・クークリン著  ・長野 徹 赤塚きょう子 訳

・出版社 小峰書店  2012年9月初版  1600+税

・グレード 小学校高学年~

 本書は児童労働の問題を扱ったノンフィクション作品です。
原書が出版されてから14年が経っていますが、現在でも世界中で貧しい家族を助けるために、学校にも行かずに厳しい労働を強いられている子どもたちが大勢います。


つい最近もパキスタンの少女マララ・ユスフザイさんが、女性の教育の権利を勇気をもって訴え、反政府勢力のメンバーにより頭を撃たれて重傷を負った事件がおきた。

世界中の子どもたちがこんな事件に巻き込まれることなく、安全な環境でのびのび勉強できることを願ってやみません。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
子どもの本はすごい! (aya)
2013-01-08 21:41:01
世界にいまだに存在する児童虐待、子ども向けの本で私たちは世界の現状をしることができ、さわやかさんの紹介に感謝します。
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