Skye Boat / Martin Taylor
コンコルドのステファン・グラッペリのアルバムに、趣味のよいギターを弾く若者が参加していた。イギリス生まれのマーティン・テイラーだ。
親が同じくギターやベースを弾くミュージシャンであったこともあり、物心ついた時には周りに音楽が溢れ、4歳の時からギターを弾き始めたそうだ。親のバンドに加わってプレーをしたのは8歳、15歳ですでにプロ活動を始めたという。
人間持って生まれた才能もあるが、育った環境もまた大事ということであろう。
最近の遺伝子の研究でも、一生不変といわれるDNAに対して、日々新しく生まれる細胞にDNAを転写していく過程で、遺伝子の発現状態も分かるようになってきたそうだ。
要は持って生まれた遺伝子もそれを生かさなければ単なる宝の持ち腐れということになる。親から授かった遺伝子を生かすには、親から引き継いだ生活習慣も引き継いで本物ということになる。良く親は立派なのに子供は・・・?とい話を聞くが、これは親の教育、家庭環境の問題が大きいということだろう。
コンコルドレーベルはベテラン勢の復活の場として大いに機能したが、数は少ないが新人の発掘も確実に行っていた。初期の新人代表といえばスコット・ハミルトンだが、このマーティン・テイラーも、このアルバムがリーダーとしてのデビュー作だ。
一般的に新人で大成することは決して多くはないが、コンコルドでデビューした新人は皆、大物として育っているような気がする。ハミルトンを始めとして、ウォーレン・バッシェ、テッドナッシュ、クレイトンブラザースなど・・・・。
このマーティン・テイラーもステファン・グラッペリのグループで演奏していたのをリクルートされたのだろうが、さすがにプロデューサーの眼力はある。
生みの親の影響に加え、ステファン・グラッペリという育ての親に鍛えられた演奏は、デビュー作といえ完璧だ。
A・B面とも最初の曲が自分のオリジナルだが、後はお馴染みのジャズスタンダード。
ロリンズやパーカーの曲を見事にこなしている。ジョー・パスやバニー・ケッセルといったコンコルド創成期のベテランの演奏スタイルを見事に引き継いでいる。
タイトルになっているSkye Boat Songはセッションが終わってから、プロデューサーのドリティーからソロを勧められて収められた一曲。スコットランドのトラディショナルだそうだが美しい演奏だ。
ベースのピーター・インドは同じイギリスの出身、長年一緒に演奏してきたそうだが、ドラムのジミースミスはこのセッションが初共演。お初とは思えないほどコンビネーションが良い。
グラッペリとの共演 30年前の演奏
1956年生まれのテイラーもいつのまにかもうすぐ還暦を迎える。多くの先輩から学んだ物を今度は後進の指導に精を出しているようだ。
1. Mouse's Spinney Martin Taylor 5:45
2. St. Thomas Sonny Rollins 4:53
3. Sky Boat song P.D. 4:05
4. Falling in Love with Love Lorenz Hart / Richard Rodgers 4:32
5. Check It Out Martin Taylor 4:11
6. Body and Soul Johnny Green / Edward Heyman / Robert Sour 5:57
7..Billie's Bounce Charlie Parker 4:36
8. Stompin' at the Savoy Benny Goodman 5:33
Martin Taylor (g)
Peter Ind (b)
Jimmy Smith (ds)
Produced by Frank Dorritie
Engineer : Phil Edwards
Recorded at PER, San Francisco, California, July 1981
Originally released on Concord CJ-184
コンコルドのステファン・グラッペリのアルバムに、趣味のよいギターを弾く若者が参加していた。イギリス生まれのマーティン・テイラーだ。
親が同じくギターやベースを弾くミュージシャンであったこともあり、物心ついた時には周りに音楽が溢れ、4歳の時からギターを弾き始めたそうだ。親のバンドに加わってプレーをしたのは8歳、15歳ですでにプロ活動を始めたという。
人間持って生まれた才能もあるが、育った環境もまた大事ということであろう。
最近の遺伝子の研究でも、一生不変といわれるDNAに対して、日々新しく生まれる細胞にDNAを転写していく過程で、遺伝子の発現状態も分かるようになってきたそうだ。
要は持って生まれた遺伝子もそれを生かさなければ単なる宝の持ち腐れということになる。親から授かった遺伝子を生かすには、親から引き継いだ生活習慣も引き継いで本物ということになる。良く親は立派なのに子供は・・・?とい話を聞くが、これは親の教育、家庭環境の問題が大きいということだろう。
コンコルドレーベルはベテラン勢の復活の場として大いに機能したが、数は少ないが新人の発掘も確実に行っていた。初期の新人代表といえばスコット・ハミルトンだが、このマーティン・テイラーも、このアルバムがリーダーとしてのデビュー作だ。
一般的に新人で大成することは決して多くはないが、コンコルドでデビューした新人は皆、大物として育っているような気がする。ハミルトンを始めとして、ウォーレン・バッシェ、テッドナッシュ、クレイトンブラザースなど・・・・。
このマーティン・テイラーもステファン・グラッペリのグループで演奏していたのをリクルートされたのだろうが、さすがにプロデューサーの眼力はある。
生みの親の影響に加え、ステファン・グラッペリという育ての親に鍛えられた演奏は、デビュー作といえ完璧だ。
A・B面とも最初の曲が自分のオリジナルだが、後はお馴染みのジャズスタンダード。
ロリンズやパーカーの曲を見事にこなしている。ジョー・パスやバニー・ケッセルといったコンコルド創成期のベテランの演奏スタイルを見事に引き継いでいる。
タイトルになっているSkye Boat Songはセッションが終わってから、プロデューサーのドリティーからソロを勧められて収められた一曲。スコットランドのトラディショナルだそうだが美しい演奏だ。
ベースのピーター・インドは同じイギリスの出身、長年一緒に演奏してきたそうだが、ドラムのジミースミスはこのセッションが初共演。お初とは思えないほどコンビネーションが良い。
グラッペリとの共演 30年前の演奏
1956年生まれのテイラーもいつのまにかもうすぐ還暦を迎える。多くの先輩から学んだ物を今度は後進の指導に精を出しているようだ。
1. Mouse's Spinney Martin Taylor 5:45
2. St. Thomas Sonny Rollins 4:53
3. Sky Boat song P.D. 4:05
4. Falling in Love with Love Lorenz Hart / Richard Rodgers 4:32
5. Check It Out Martin Taylor 4:11
6. Body and Soul Johnny Green / Edward Heyman / Robert Sour 5:57
7..Billie's Bounce Charlie Parker 4:36
8. Stompin' at the Savoy Benny Goodman 5:33
Martin Taylor (g)
Peter Ind (b)
Jimmy Smith (ds)
Produced by Frank Dorritie
Engineer : Phil Edwards
Recorded at PER, San Francisco, California, July 1981
Originally released on Concord CJ-184