A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ゲッツのプロデュース・・・・ジャケットのイメージとピッタリの出来栄えだ

2008-02-05 | MY FAVORITE ALBUM
THE PEACOCKS / JIMMY ROWLES & STAN GETZ

デイブフリッシュバーグの歌とピアノに、アルコーンのテナーのデュオの演奏を聴いたら、あるアルバムを思い出した。
ピアノを弾きながら歌も歌い、そしてテナーと一緒というと・・・。

先日、自分の愛娘と共演したアルバムを紹介したが、ジミーロウルズもそんなアルバムを作っていた。60年代はスタジオの仕事が多かったが、73年にNew Yorkに移ると積極的にジャズを演奏していた。マイナーレーベルからアルバムも出していた。
そのロウルズに白羽の矢を立て、このアルバムのプロデュースを務めたのはスタンゲッツ。もちろんプロデュースだけでなく、彼のテナーも参加している。
2人はロウスルがベニーグッドマン、そしてハーマンバンドにいた頃からの知り合いだそうだ。40年代の中頃だ。
地味な存在のロウルズのアルバムを制作したのはメジャーレーベルのコロンビア。
さぞ凝った企画かと思ったら、ロウルズに合わせたのか実に渋いアルバムだ。

デイブのアルバムが旧知の友人達を集めた仲間同士のセッションだったが、これもロウルズのプライベートアルバム。ピアノの職人技と自慢の喉をあくまでも中心に据え、ゲッツが盛り立て役を買って出たものだ。
ソロや弾き語り、それにゲッツとのデュオに加えて曲によっては強力な助っ人が加わっている。ベースのバスターウイリアムスとドラムのエルビンジョーンズだ。少し違和感を覚えるが、この2人が加わった演奏がまた実にいい。どんなスタイルでもこなすロウルズの本領発揮といったところだ。さらに“The Chess Players”では、ジョンヘンドリックス率いるコーラスも加わる。

でも、このアルバムの白眉は、ロウルズとゲッツのデュオに尽きる。元々ロウルスはバックに回った演奏はお手の物。ゲッツの語りかけるようなテナーとロウルズのピアノと歌の会話が楽しげだ。
ロウルズのオリジナル曲のピーコック、そしてスタンダードのスカイラーク。偶然かもしれないがどちらも鳥の名前の曲。このバードプレーならぬバラードプレーが素晴らしい。
ジャケットのほのぼのした絵の雰囲気がこのアルバムのロウルズのプレーぶりとピッタリだ。

1.  I'll Never Be The Same
2.  Lester Left Town
3.  Body And Soul
4.  What Am I Here For?
5.  Serenade To Sweden
6.  The Chess Players
7.  The Peacocks
8.  My Buddy
9.  The Hour Of Parting
10. Rose Marie
11. This Is All I Ask
12. Skylark
13. Mosaic/Would You Like To Take A Walk

Stan Getz (ts)
Jimmie Rowles (p, vo)
Buster Williams (b -7/11)
Elvin Jones (d -7/11)
Beverly Getz, Jon Hendricks, Judy Hendricks, Michele Hendricks (vo -11)

Recorded in NYC, October, 1975

The Peacocks
Stan Getz & Jimmy Rowles
Sony

このアイテムの詳細を見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする