A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

寒い時にはライブでHOTなジャズが一番・・・・

2008-02-01 | MY FAVORITE ALBUM
THE PHAT PACK / GORDON GOODWIN BIG PHAT BAND

寒い日が続いているが久々にホットな夜を過ごすことができた。
場所は、お馴染み青山の”BLUE NOTE”で。今来日中の、Gordon GoodwinのBig phat bandを聴いた。
ビッグバンドファンにはお馴染みだが、一般的なジャズファンの中ではあまり知られていないかもしれない。今、一番の元気のいいビッグバンドだと思う。

40年前に経験したサド・メルオーケストラのピットインでのライブが衝撃的で、自分はそれですっかりビッグバンドファンになってしまったが、やはり、ビッグバンドを体感するのはライブがいい。それも大きなコンサートホールより小さなライブハウスが一番だ。

このゴードングッドウィンのBIGBANDがCDを出し始めたのは17~8年前。
しかし、リーダーのグッドウィンの活動暦はもっと古い。
ビルパーキンスとペッパーアダムスが共演したアルバムにも参加したのは30年前。そして、盟友グラントガイスマンの若い頃のアルバムにも。このガイスマンもこのビッグバンのメンバーだが、残念ながら今回は来日していなかった。
グッドウィンはもともとビッグバンドは好きだったらしく、ルイベルソンのオーケストラにも加わっていたことがある。
その後の活動はもっぱら作編曲家としての活動が中心。映画音楽を中心にスタジオワークが多い。グラミー賞に何度もノミネートされている隠れた名アレンジャーだ。

その彼が、仲間を集めて自分のアレンジで思い切り自分の好きなように演奏をするのが、このBig Phat Band。自ら指揮をし、ピアノを弾き、元々プレーをしていたテーナーも吹く。ちょうどサドジョーンズがアレンジャーとしての頂点を極めたころの状況と同じだ。いい演奏が聴けて当然といえば当然だろう。

ビッグバンドの歴史は、ダンスバンドから、スイングバンド、そしてモダン、ジャズロック、時にクラッシクの要素を取り入れたり・・・・と様々な変遷をたどってきたが、その集大成というべき姿がこのバンドだ。
それをして、常に世の中の先端を引っ張ってきたクインシージョーンズに、「今までのジャズビッグバンドに対する概念がすっかり変わってしまった」と言わしめた。

そして、その夜のライブのもう一人のヒロインはパティーオースチン。
自分にとっては、少し縁遠かったが、最新作のガーシュインソングブックからの彼女の歌は迫力満点。目の前で聴いて改めて彼女の素晴らしさを再認識した。アンコールは、このアルバムにも入っているレディービーグッド。最近「柔な女性ボーカル」が目立つ中でスキャットを交えた本格的なボーカルに感動した。
もちろんバックを努めるグッドウィンのオーケストラの良さもいうまでもないが。

今日は朝から早速このBIG PHAT BANDのCDを聴くことから一日が始まった。
このCDには、このオーケストラのプロファイルが収められているDVDが付いている。ライブを聴いた直後ということもあり、このDVDを見ると普段あまり情報に接することもない彼らがより身近になった。

ブルーノートでの彼らのステージは5日まである。時間がとれればもう是非一度聴きに行ってみようと思っている。ビッグバンドを聴かず嫌いの方に、このCDもライブも是非お勧めしたい。

1. Cut 'n Run                        Goodwin 6:07
2. Too Close for Comfort                Bock, Holofcener, Weiss 3:39
3. Count Bubba's Revenge               Goodwin 6:36
4. Play That Funky Music                Parissi 6:13
5. The Phat Pack                    Goodwin 6:39
6. Hunting Wabbits 2 (A Bad Hare Day)       Goodwin 4:47
7. La Almeja Pequena (The Little Clam)       Goodwin 7:36
8. Get in Line                      Goodwin 6:53
9. Attack of the Killer Tomatoes           DeBello 5:09
10. Under the Wire                  Goodwin 5:30
11. Whodunnit?                    Goodwin 6:28
12. It Was a Very Good Year             Drake 5:20
13. Even Braver, Even Stronger (An American Elegy)  Goodwin 4:08

John Trickett Executive Producer
Gordon Goodwin (Piano, Arranger, ts, Producer)

Bob Summers , Wayne Bergeron , Dan Forero , Dan Savant , Pete Desicnna (tp)
Andy Martin , Alexander Iles , Charlie Morillas , Craig Ware , Craig Gosnell (tb)
Eric Marienthal , Sal Lozano Flute, Piccolo (sa,ss,fl)
Brian Scanlon , Jeff Driskill (ts, cl)
jay Mason (bs.bcl)
Brad Dutz , Luis Conte (per)
Rick Shaw (b)
Grant Geissman , Carl Verheyen(g)
Bernie Dresel , Ray Brinker (ds)

The Phat Pack
Gordon Goodwin's Big Phat Band
Immergent

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コメント
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