GROOVE MERCHANT / JEROME RICHARDSON
サドメルのオーケストラが誕生した1967年。その頃、ジャズとロックの融合のひとつの形としてブラスロックなるものが誕生した。有名なChicagoやBSTは、この頃結成されている。
ジャズのミュージシャンでも、このジャンルに飛び込んでいった者もいる。チェイスのBILL CHASEなどもその一人であろう。WOODY HERMANのオーケストラでハイノートを出していた。ジャズの世界で頑張っていたそのWOODY HERMAN、あるいはBUDDY RICH、そしてMAYNARD FERGUSONも、ロックの影響を受けた演奏をやるようになっていた。
そして、サドメルのオーケストラも。
サドメルの創設期のリードセクションの親分格JEROME RICHARDSONも、その時期にブラスロックに負けじと、得意のサックスとフルートで、JAZZ ROCKのアルバムを残している。
サドメルの演奏でも有名なGROOVE MERCHANTがアルバムのタイトル曲だ。
実は、この曲の作曲はジェロームリチャードソン自身だ。サドメルのオーケストラでも、CENTRALPARK NORTH に納められているファンキーな曲だ。
サドメルはメンバーの曲やアレンジも多いが、リチャードソンの曲は他にあまり記憶がない。でも、覚えやすいメロディーの好きな曲のひとつだ。
蛇足ながら、SOLID STATEレーベルの創始者のSONNY LESTERも、その後GROOVE MERCHANT というレーベルを作っている。
この好きな曲のGROOVE MERCHANTが入っているので、このアルバムを聴き直してみた。しかし、確かにジャズロックの奔りかもしれないが、内容的にはいまひとつ頂けない。
アレンジはBENNY GOLSON、バックのミュージシャンも、GRADY TATE やERIC GALEといった一流どころが揃っているのに何かが欠けている。
せっかくサドメルのサックスセクションをリードしていたRICHARDSONのソプラノやフルートを全面的にフィーチャーしていながら、良さが浮かび上がってこない。
同じ時期に録音された、WESの「A DAY IN THE LIFE」のアルバムの完成度からすると、雲泥の差である。当時のヒット曲の、JAZZ ROCK演奏集的な薄っぺらな仕上がりであることは否めない。
これは、プロデューサーの違いやレーベルのポリシーだけでもないだろう。
RICHARDSONは、セッションワークの第一人者であって、あまり自分で前面には出ないほうがいいのかもしれない。
GROOVE MERCHANT
TO SIR,WITH LOVE
GIMMIE SIGN
NO MATTER WHAT SHAPE
GIRL YOU’LL BE A WOMAN SOON
KNOCK ON WOOD
ODE TO BILLIE JOE
SUNNY
WHERE IS LOVE
UP.UP AND AWAY
Jerome Richardson (fl,ts,ss)
Eugene E.Young, Joseph Newman (tp,flh)
Alan Raph (btb)
Ernest W.Hayes(p)
Buddy Lucas (bs,harmonica)
Eric Gale, Carl Lynch(g)
Charles W. Rainey(b)
Warren Smith(per)
Grady Tate(ds)
Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, December 8, 1967
サドメルのオーケストラが誕生した1967年。その頃、ジャズとロックの融合のひとつの形としてブラスロックなるものが誕生した。有名なChicagoやBSTは、この頃結成されている。
ジャズのミュージシャンでも、このジャンルに飛び込んでいった者もいる。チェイスのBILL CHASEなどもその一人であろう。WOODY HERMANのオーケストラでハイノートを出していた。ジャズの世界で頑張っていたそのWOODY HERMAN、あるいはBUDDY RICH、そしてMAYNARD FERGUSONも、ロックの影響を受けた演奏をやるようになっていた。
そして、サドメルのオーケストラも。
サドメルの創設期のリードセクションの親分格JEROME RICHARDSONも、その時期にブラスロックに負けじと、得意のサックスとフルートで、JAZZ ROCKのアルバムを残している。
サドメルの演奏でも有名なGROOVE MERCHANTがアルバムのタイトル曲だ。
実は、この曲の作曲はジェロームリチャードソン自身だ。サドメルのオーケストラでも、CENTRALPARK NORTH に納められているファンキーな曲だ。
サドメルはメンバーの曲やアレンジも多いが、リチャードソンの曲は他にあまり記憶がない。でも、覚えやすいメロディーの好きな曲のひとつだ。
蛇足ながら、SOLID STATEレーベルの創始者のSONNY LESTERも、その後GROOVE MERCHANT というレーベルを作っている。
この好きな曲のGROOVE MERCHANTが入っているので、このアルバムを聴き直してみた。しかし、確かにジャズロックの奔りかもしれないが、内容的にはいまひとつ頂けない。
アレンジはBENNY GOLSON、バックのミュージシャンも、GRADY TATE やERIC GALEといった一流どころが揃っているのに何かが欠けている。
せっかくサドメルのサックスセクションをリードしていたRICHARDSONのソプラノやフルートを全面的にフィーチャーしていながら、良さが浮かび上がってこない。
同じ時期に録音された、WESの「A DAY IN THE LIFE」のアルバムの完成度からすると、雲泥の差である。当時のヒット曲の、JAZZ ROCK演奏集的な薄っぺらな仕上がりであることは否めない。
これは、プロデューサーの違いやレーベルのポリシーだけでもないだろう。
RICHARDSONは、セッションワークの第一人者であって、あまり自分で前面には出ないほうがいいのかもしれない。
GROOVE MERCHANT
TO SIR,WITH LOVE
GIMMIE SIGN
NO MATTER WHAT SHAPE
GIRL YOU’LL BE A WOMAN SOON
KNOCK ON WOOD
ODE TO BILLIE JOE
SUNNY
WHERE IS LOVE
UP.UP AND AWAY
Jerome Richardson (fl,ts,ss)
Eugene E.Young, Joseph Newman (tp,flh)
Alan Raph (btb)
Ernest W.Hayes(p)
Buddy Lucas (bs,harmonica)
Eric Gale, Carl Lynch(g)
Charles W. Rainey(b)
Warren Smith(per)
Grady Tate(ds)
Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, December 8, 1967