A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

GETZ とCHICK & Return to Foreverの競演

2007-03-15 | MY FAVORITE ALBUM
CAPTAIN MARVEL / STAN GETZ

コリアが初期の名作「NOW HE SONGS NOW HE SOBS」を録音した1968年の秋、コリアはハンコックに代わってマイルスのグループに加わった。
あの偉大なマイルスのグループ入りだ。きっと、誰であっても大きな影響を受けるであろう。彼にとっても、マイルスとの競演は新天地であったのであろう。また一歩大きく前進する。そして、ピアノもアコースティックに加えて、フェンダーロジャースのいわゆるエレキピアノに取り組み始める。
この頃から、多彩で多芸なコリアの世界が始まった。前衛的な取り組みをしたり、ソロピアノにチャンレンジしたり、クラシックをやったり、まさに八面六臂の活躍がスタートし、現在に至っている。

ところが、生憎当時はこの頃のマイルスは自分の好みではなかったし、前衛も好きではなかった。という訳で、この頃のコリアは聴いた事があるといった程度であまり印象には残っていないのが実際だが。

そのような中で、コリアにとって、エポックメーキングなアルバムであり、自分においても印象に残っているのは、やはり「RETURN TO FOREVER」だろう。
このアルバムは72年の発売であるが、電子楽器をうまく操って、明るい、開放的なサウンド、そしてリズムがすごく新鮮だった。
その後、フュージョンという新しいジャンルを作り出していった一枚でもあり、時代の節目となる名盤だと思う。

実は、このアルバムを録音した直後に、コリアは再びスタンゲッツと競演する。
「SWEET RAIN」の録音からは、5年の歳月が経っていた。
コリアは、エレキピアノを駆使し、RETURN TO FOREVERに加わった、スタンリークラークやアイアートも加わって、まさにグループとしてのRETURN TO FOREVERにゲッツを招いた形となったアルバムだ。

この間、一方のゲッツは、ボサノバブームも終えて、ヨーロッパを活動の中心にしていたが、この間は録音自体もあまり目立ったものはない。どちらが声を掛けたのかは分からないが、ゲッツがプロデューサーになっているので、長い期間の充電を経てアメリカに復帰を期そうとした時に、ゲッツが白羽の矢を立てたのだろう。その時の流行を取り込むのはゲッツの得意技かもしれない。ゲッツの熱っぽい好演が光る。

LA FIESTA
FIVE HUNDRED MILES HIGH
CAPTAIN MARVEL
TIMES LIE
LUSH LIFE

Stan Getz (ts)
Chick Corea (elp)
Stanley Clarke (b)
Tony Williams (ds)
Airto Moreira (per)

Recorded March3,1972 in A&R Studios,New York
コメント
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