正午過ぎ、衆議院本会議で「竹島・尖閣問題」の非難決議案が与野党の賛成多数で可決されました。社民党は決議案に反対しました。服部良一議員が議院運営委員会で反対討論(下記)を行いました。ご理解いただきたいです。
「李明博韓国大統領の竹島上陸と天皇陛下に関する発言に抗議する決議案」及び「香港の民間活動家らによる尖閣諸島不法上陸に関する決議案」反対討論
私は、社会民主党・市民連合を代表し、「李明博韓国大統領の竹島上陸と天皇陛下に関する発言に抗議する決議案」及び「香港の民間活動家らによる尖閣諸島不法上陸に関する決議案」の採択に反対する立場から討論を行います。
私は、社会民主党・市民連合を代表し、「李明博韓国大統領の竹島上陸と天皇陛下に関する発言に抗議する決議案」及び「香港の民間活動家らによる尖閣諸島不法上陸に関する決議案」の採択に反対する立場から討論を行います。
まず、尖閣に関する決議案については、今回の事態は民間人が上陸したというものであり、そもそも、民間事案に対して国会が大上段に決議をすることが適切であるのか疑問があります。国会があえてこのような対応をすることで、かえって事態を悪化させてしまうことを大いに懸念します。
竹島上陸など韓国大統領の言動については、国家元首がこのような行動を取ったことは言うまでもなく重大なことではありますが、日韓関係や東アジアの平和と安定を考えた場合に、互いに挑発、応酬し、エスカレートすることが両国の利益となるとは到底思えません。本件は外交努力や官民さまざまな次元での対話によって穏やかに対処していくべきものであり、両国世論も敏感となっている中で、国会が先頭に立って対立を煽るようなことになってはいけません。
領土問題の先鋭化やナショナリズムの暴発が何を招いたか、私たちはみな歴史の教訓として知っております。今こそ、立法府に身を置く私たちこそ冷静になり、大局的な視野に立つべきことを強く訴え、私の反対討論と致します。