先日の市議会9月定例会、昨年度一般会計決算に係る質疑で、救急出動が増加している実態と対応を質しました。
日常茶飯事で救急車がサイレンを鳴らし走り回っています。10年前よりも救急出動件数は約3割も増えており、2013年は1年間で過去最高の約4,200件に上りました。
当局答弁から、現行の人員体制で対応できており、一刻を争う事態に救急車が出動できない状況でないことは分かりました。しかし、適正利用のための普及啓発活動が必要でないかと指摘しておきました。
なお、マスコミ報道で問題視されているような、不適正な頻回利用者はないということでした。
議案質疑 議案第55号 平成25年度江南市一般会計歳入歳出決算認定について
質問1
救急出動件数は、平成20年、21年を除いて毎年増加し続けています。平成16年に3,183件であったものが、平成24年に4,000件を突破して4,158件、平成25年には4,200件に上りました。この10年間で約32%(1,017件)も増加しています。全国的にも同じペースで増加しています。
主な要因は、高齢化による高齢者の搬送割合の増加と考えますが、搬送人員に占める高齢者の割合はどれくらいでしたか。
また、出動理由の内訳をみると、「急病」が最も多く、全体の3分の2を占めています。ただ一般的に、救急車で搬送された人の約半数が入院を必要としない軽症という現状があります。搬送した結果、軽症と診断されたケースはどのくらいありましたか。
質問2
消防庁によると、救急車を1台出動させるのに約4万円のコストがかかるとしています(東京新聞 2012年10月24日報道)。
高齢社会を迎え、いかに迅速な救急搬送を行い、大切な命を守るのか、課題がつきません。そうした中で、頻回利用者(ひとり暮らし高齢者など)への適切な対応も課題の一つです。その実態と対応についてうかがいます。
質問3
今後の方向性として、救急出動件数の増加が予測されており、体制の整備を図る必要があります。現行の人員配置で十分に対応しきれるのか、うかがいます。
また、緊急性の低い通報を減らすため、119番すべきか判断に迷う場合の救急相談窓口(電話)などが愛知県にも開設されています。しかし、まだまだ十分に知られているとはいえません。普及啓発活動(適正利用)についてどのように考えているのか、うかがいます。