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銭の色

2017-04-29 11:02:38 | 日記
JRA(日本中央競馬会)にカネノイロという名の馬がいる。馬主がどういう意味でつけた名なのかはわからないが、なんとなく、銭には色があると言っている気がする。普通、金には色がないと言う。労働で得た100万円も宝くじで当てた100万円も、同じ100万円だというようなことだろう。

サラリー以外に収入があった。その1つはボーナスである。細かく言えば、月賦の支払いを済ませた後にボーナス袋に残ったマネーである。もう1つが麻雀で稼いだ金である。そういう金で馬券を買った。それならば外れても家計に響かないといった意味もあるが、大事なのは、そういう資金(元手)の方が当たる確率が高いことを、20歳の頃からの経験で確信するようになっていた。

たとえば3人の仲間と昼頃から競馬場へ行ったとする。そして、最初のレースで3万円儲けたとする。ここで、「よし、食堂へ行ってビールを呑もう」と3人にご馳走したとする。「今日は調子いいぞ、最終レースまでに30万はイケるかも」と考えたとする。こういう場合、以後のレースは全敗することになるだろうと思う。経験から言って、それはほぼ間違いがない。大勝ちして友人に奢るのはよい。しかし、それは競馬場を離れた後でなければならぬ。最初に得た3万円は、他人からもらった金である。それを、たとえ数本のビール代であっても、別の他人に返してしまってはダメなのだ。他人の金を大事に使ってこそ、最終的に勝利が待っているものなのだ。銭に色はあるのだ。

株のマネーゲームができる時期がある。証券会社の腕のよい担当者が当ててくれる。近いところで言えば昨年来のソフトバンク株がそうだった。私にはそれ以外に収入がない。家人に借りることはできない。借りたとしても、その金では馬券は買えない。買っても間違いなく外れるだろう。マネーゲームの金ならいい。前述の麻雀の利益金と同じ性質である。同じ銭の色である。

私は金に色をつけて使っている。ささやかな老人のギャンブルだが、そこのところは区別している。そういう習慣が続いている。

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