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いじめ

2017-02-26 09:48:05 | 日記
昔は女の子を泣かせたりしたら、「アイツは女の子をいじめた」と噂が広がって大変だった。幼稚園でも小学校でも、遊び相手がいなくなるほど大変だった。女の子にもイヤな性格なのがいる。小狡いのがいる。それを咎めると泣き出す。すると、「女の子をいじめた。泣かせた」となる。戦前戦中は、そういう風潮があったのは事実である。女の子のこと以外でも、弱い者いじめは軽蔑された。弱い者とは年下のことが多かった。5年生が1年生を殴ったりすることである。もう1つは、体の弱い子である。私の同級生に小児麻痺を経験して、いつも少し体を震わせている男の子がいた。誰もが彼を丁寧に扱った。相撲のときは、彼の体を静かにそっと土俵の外へ押し出すようにしていた。この少年は不思議なことに絵を描くことに長けていた。このことは以前に書いた。

昔は居間のような陰湿ないじめはなかった、と老人達が言うのを多くの人が聞いていると思う。ただし、渾名に関してはかなりひどいのがあった。茨城の小・中学校の想い出だが、「ヨメ」というのがいた。おとなしく、どこか女っぽく色白であったので、その名がついたのだろう。「ポケ」もいた。どこか抜けている、ポケッとしているといった意味なのだろうが、なるほどと思えるほどに似合っていた。ヨメもポケもそう呼ばれてもイヤな顔はしなかった。馴れきっていた。だから、それがいじめだとは誰も思っていなかった。しかし、自分にそういう渾名がついたら、さぞイヤであろうことは想像がつく。あれはやはり1つのいじめであったかもしれない。

福島から転校してきた子供に「菌」という語をつけて呼んでいた教師がいるというニュースがあった。つまり、その子供の姓名が田中だとすれば田中菌と呼んでいたことになるが、その教師の頭の中はどうなっているのかわからなくなってしまう。もしかすると、それがユーモアだとでも思っているのだろうか。それとも教師自身が幼いころに汚い渾名で呼ばれていて、それを今になって教え子相手に復讐しようとでも考えたのか。とにかく私にはわからない。

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