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友人

2017-12-20 08:50:30 | 日記
25歳のときに自動車部品製造の中企業に就職した。社長が東北出身だったこともあって、岩手、山形の高校を出た社員が多かった。中でも岩手のA工業高校出の若者が生産管理、技術、品質管理といった部課に目立った。少し経ってから気づいたのが、A工高の連中が必ずしも仲が好くないということである。私は茨城の高校に1年間だけ学んだことがあるが、仮にそこに3年までいて卒業し、そして東京の同じ会社に入ったとしたら、と考えてみると、たぶんひとつのグループを作るというか、少なくとも会社帰りに高校仲間同士で酒を呑むとか、麻雀を打つといったことはしただろうと思った。東北人はそうはならないのかと不思議だった。仕事上のことだって、仲間意識がある方が何かと便利なのではあるまいか。同じA工の出身といってもすべてが同年ではない。1年差であれ2年差であれ、先輩後輩の関係も生じているわけで、月に一度ぐら先輩が酒の1杯もごちそうしたっていいではないか。また少し経ってその中の1人と帰り道が一緒になって、焼き鳥屋へ行き、その話をしてみたら、同じ学校を出たといってもあんなものだと答えた。

女同士の付き合いは男のそれよりも長いということを、私は若いときに何かで読んで不思議に思った。男には酒があると思った。酒友というのは永続性があるはずだと思った。アイツと呑みたいなぁというのは、60歳、70歳になっても不変なのではないかと思った。しかし、私の場合は違った。家人には60年の友が何人かいる。団地時代の友人も50年になるのが数人いる。時々電話で話して、どこかへ食事に出かけたりしている。私にも50年来の酒友は存在するが、一緒に酒場へ行くことはない。女性の方が行動的なのだ。身体が軽いのである。私は金曜日になるとデイサービスサロンへ行って、90老たちと麻雀を打つようになった。もちろん、サロンに酒は無い。