男性も女性もやるスポーツは、女性を観る方がおもしろいと言ったのは、山口瞳先生であるが、そのい最たる例はフィギュアスケートだろう。若い女性があれほどの角度で開脚し、しかもそれがごく自然であるというのが凄いと思う。 テニスも女性美を感じる競技だ。シャラポワ選手は充分に或る種のファッションモデルが務まるはずだ。 バレーボールも女性のものだと思うのは、昭和39年の東京五輪の東洋の魔女が頭に残っているからだけでなくう、あの、転びながらのレシーヴに、女性ならではの魅力がある。 ゴルフも、石川遼君より宮里藍ちゃんだし、卓球の福原愛ちゃんは60歳になっても老けない顔だ。 と書いてくると、競技そのものよりも、女性とスポーツと色気の話になってしまうが、その伏線というか、遠い昔の思い出がある。 昭和23年か24年か、女子プロ野球チームがいくつか結成され、その中の1ツ『ロマンス・ブルーバード』なるチーム(ロマンスという雑誌の宣伝用)が、茨城の町にやってきて、小学校のグラウンドで、町の選抜チーム(男子)と対戦した。ロマンス・ブルーバード軍のユニフォームは下が短パンだった。当時、女性の短パン姿は珍しく、若い女性の膝小僧と、その上の数センチの白い肌を見るのは、12歳の私でも胸が高鳴った。それが後に、石川遼よりも宮里藍~につながるのかどうか、山口瞳の名言とは無関係のものになっているのかどうかはわからない。とにかく、いまや、膝小僧どころか、女子マラソンもすべて、ヘソ出しルックになった。