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雑談

2012-04-10 23:58:16 | 日記
小学校6年生になるとき、新しい(他校から移ってきた)担任教師は、まず黒板の前に行って、「らくたい」と書いた。らくたい=落第を連想させて、みんなが笑った。教師は、「落第とおぼえてくれ、でも本当の名前はサカサマのイタクラだ。板倉次郎だ」と説明した。そして、生徒ひとりひとりに名前と渾名を言わせたから、教室の笑いは続いた。私が、「渾名はヤボです」と言うと、「そうか、おぼえやすくていい。渾名はカンタンでおぼえやすいのがいい」と言った。 生徒の誰もが、「これからの1年間、おもしろくなりそうだ」と感じたはずで、その通り、授業は楽しく、何よりも雑談がうまかった。雑談で生徒たちを引っ張って行く(飽きさせない)のが魅力だった。もちろん、その下敷きにはユーモアがあった。 私は、教員資格試験に雑談の項があってもいいどころか、必要とさえ思っているし、そのことは多くの方々に賛同していただけるのではないか(ただ教科書を追うだけの無味乾燥の教師たちの顔を思い出してみてほしい)。  潤滑油という言葉は、社会での人間関係に用いられるが、どんな場所でも、潤滑油の役目を果たすのが雑談だと思っている。 反対に言えば、たとえば雑談の弾まない職場は活気がないはずだ。ただし、雑談にはセンスが要る(ダジャレ好きのオッサン課長では困る)から、簡単そうで簡単ではないけれど。