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ヤバい

2012-02-22 09:18:07 | 日記
江戸時代、矢場(やば)と呼ばれる遊戯場があった。 射的場の銃を弓矢に変えたようなもので、矢が的に当たればそれなりの賞金(品)が得られるという仕組みだった。 その矢場には、得体の知れぬというか、胡散臭い、ちょっとアブナイ漢字の人間が屯していたことから、「ヤバい」と0いう言葉が出来たそうだが、現在では、その応用範囲は広く、たとえば、とてもおいしいことを「ヤバい」と言う若者もいるようだ。  一昨年の8月24日の午前10時20分、私の胸部大動脈にあった瘤が破裂した。カミソリの刃を細かく砕いて稲妻型の光流にしたような激痛が胸から背中に向けて走った。なにがなんだかわからなかった。 まさに「ヤバい!」だった。  昨年の3月11日の午後2時46分、テレビの国会中継がおもしろくなくなってきて、麻雀ゲームでもやりながらラジオを聴こうと思って立ち上がった瞬間、パチンという音とともに、1人掛けのソファが大きく揺れだし、電気が止まった。 それが地震であることは理解できたが、未経験の強度だった。目の前の炬燵の卓につかまり、仏壇を見た(最初に落下するのは、位牌や水の器であるはず)。 狼狽でも沈着でもなく、本能だったと思うが、孫娘は、私のショック死を(前述の大病があるので)心配したそうだ。私は(前にも書いたように)生きすぎた老人であるが、それでも、あの何秒間はヤバかった。 余談になるが、前述の破裂は約1年半前であり、地震の方は約1年前だが、感覚的には、どちらも半年ほど前の出来事である。 これに限らず、アレとアレはどちらが先だったっけ?というのが、不明確になってきた。 私の、記憶をつかさどる部分も、ヤバくなってきた。