Winding Road

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キリンカップ 日本×スコットランド

2006-05-15 | フットボール全般
あまりにも予想通りの展開であり、淡々とした流れのゲームでした。スコットランドは引き分ければキリンカップ優勝が決まるだけに、その事を十分に意識した守備的布陣でした。引き篭もられると崩すのは容易では無いですが、それに加えてスコットランドはどの選手もフィジカルが強く、ガタイが良くて背が高い選手が揃っていたので、とてもその壁を崩せそうにはありませんでした。試合を最初の5分観た段階で、この試合はスコアレスドローか、あるいはカウンターかセットプレーで1発食らって0対1の敗戦だと思いました。それだけ日本の攻撃に全く期待を抱けないということもまた現実ですけど。

日本はあまりにもゴールまでの形を意識しすぎている感じがしました。綺麗な崩しに拘る姿勢は感じられましたが、それだけではこの試合のスコットランドの壁は破れません。何せ、サイドの高い位置でも数的不利を作られる位にラインを下げていたのですから。ただ前半に小野が決定的なシュートを打ったシーンは、唯一日本らしい形でした。繋いで崩し、2列目が飛び込んでシュート。あれが日本にとっては理想の得点パターンでしょう。この形のように、日本はFWがシュートを打たなくても、楔を受けて潰れる事で中盤にシュートを打たせる事で、点が取れればよいと思います。FWの決定力不足をカバーするには、そういう方法もあります。そういった意味では柳沢の代表入りは、至極当然の事だと思います。

加地の左足ミドルや、小笠原が何本も遠目から打っていったように、引かれたときにはミドルを狙うことは有効です。そういう意味では多くのシュートを放ち、それがことごとく枠内に飛んだ小笠原の判断力や狙いは良かった。贔屓目抜きに見てもそれは言えると思います。

FWに関してはフィジカルの弱い玉田と不調の久保のコンビではスコットランドに立ち向かえないのは明白でした。しかし巻と寿人が早い時間帯から起用されるわけでもなく。それはそうです。何故ならジーコにとってはこの試合に勝つことが重要ではなく、あくまでもW杯本大会への調整として、既にW杯出場決定済の選手同士のコンビを熟成させる事が重要なのですから。結果に拘るならば、チャンスを与えるという意味合いを抜きにしても、巻と寿人を使うべき。そうしないというのは、この時点で既にこの二人がメンバーから外れる事が内定していたからでしょう。と思っていたら巻は選ばれましたね。これは予想外でした。しかしながらジーコ監督は最後の最後までつまらない選手選考でした。次期監督にはJでの活躍が即代表に直結する選手選考をしてもらいたいです。本来はそれがあるべき姿なのですけどね。

今後は海外組が合流してのテストマッチが2試合。それを経てワールドカップ本大会へと進みます。結局、国内組は2軍みたいな扱いですから、キリンカップが不安を残す内容でも問題は無いと思います。海外組中心の日本チームにおいては、このスコットランド戦はたいして参考にならない、その程度の試合だったと思います。



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