愛媛を見るのは1年ぶりで監督も交代したのでシステムもメンバーもだいぶ代わっていた。栃木に至っては半年ぶりに見たらDFラインは全員違うしFWも違った。
主体的に攻めようとするんだけど今一つ物足りない愛媛と、それに対してこちらも決め手を欠いて手詰まりな栃木の組み合い。栃木は守備が安定しているようには思えないのですが、愛媛の攻撃陣のパンチ力が弱くて守れてしまうといった感じ。一方の攻撃はレオナルドにボールを集めて何とかしようというコンセプトが見えた。逆に言えば頼みきり。
そんなこんなでどちらもスコアを動かせそうに無い展開でしたが岡田の目の覚めるようなミドルで栃木先制。後半に入ると守り始める栃木に対し愛媛が次第にグダグダになって自滅しながらも必死で攻める展開。そのままいくとウノゼロで終わり。こう言っては失礼ですけど眠たい試合。
栃木に非はないですが、大したことのない内容のゲームを一発のスーパーゴールで勝利するのは確かにそれもサッカーの面白さだけど、自分の個人的なサッカーに対する美学においては最も相反する事なのでこのまま終わって欲しくないとは思っていた。
ところが終盤に入るとリードしているはずの栃木がバタバタ慌てだす。勝ち慣れしていない様子が窺えます。また愛媛も交代で入った田中や横谷が徐々に生きてきてゴールへの予感がし始める。だから終了間際に何かがありそうな気がした。そうするとロスタイム突入寸前、案の定セットプレーの流れから愛媛同点。その前後の流れを考えれば妥当な得点。
結局そのまま終了してドロー。昔からここは足利劇場と呼ばれているそうですが今回に関しては逆劇場。まずまずそれなりに見るところはあった印象。物足りなさだとかそういう部分は両チームともまだ発展途上の段階だからでしょう。そうプラスに捉えて終わりたい。