Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

2010J2第28節 岡山×甲府

2010-09-29 | Jリーグ

遠征二日目は岡山に移動しての観戦。去年に続いて2回目のカンスタ。このスタジアムは家族連れが多い。また場外のフードコートの充実が凄い。まるで縁日だ。それらは試合開始で閉店なので食いたいなら早く来いというわけだ。なるほど考えられている。

この辺にJクラブが生き抜くためのビジネスモデルのヒントが隠されている。失礼ながらあの程度のサッカーで平均得点は2試合で1点の岡山が客を集めるのはサッカー以外の部分で努力しているから。でなければ相当マゾなファンの集まりということになる(笑)

試合内容についてはスコア通り。レベルの差がありすぎた。それでも頑張れば格下のチームでもハーフは耐えられる。しかしそこまでだった。崩せなくてもこじ開けてしまえばよい。要は甲府からしたら先に1点取れればよかったわけで、それが後半の早い時間で決まったことで勝敗は決した。その後のゴールラッシュは概ね予想通りだった。藤田の美しいシュートやパウリーニョの一瞬のスピードは見事だった。

選手個々の能力差は明らかだった。岡山で目立っていたのは元浦和の左SB野田や妹尾か。彼らはスピードに乗った突破でチャンスを作っていた。その他にも他クラブやユースなどで慣らした選手は揃っているのだが。元鹿島の後藤も先発だったがゴール前で痛恨のボール奪取を許し失点の原因を作ってしまった。

試合後は早々にスタジアムを出て岡山駅からバスで空港へ。駅西口が開発されて便利になった。ついさっきまで観戦していたスタジアムを横目に見ながらバスは空港へ。帰りは満席の飛行機で帰京すると東京は肌寒い雨だった。

2010J1第24節 広島×鹿島

2010-09-28 | 鹿島アントラーズ

最後に何とか勝ち点1を拾った。これをどう評価するかは微妙だが負のスパイラルにはめこまれそうな展開を負けずに終えたのは良かった。ただ相手がどこであれ、勝ち点3を取り続けるしかない状況下で内容で圧倒しながら引き分け止まりは痛い。

相手のサイドが高い位置に張るとどうしてもその対応に苦慮する。フォーメーションのギャップを突かれて数的不利な状況を作られる。それに加えて広島はストッパーまでもが前に上がってくるので守備時の枚数不足が度々発生。それは裏を返せばカウンターのチャンスがあるのだがそれが上手くいかない。FWの後ろから入ってくる野沢の運動量低下も要因の一つ。また強行出場の小笠原も何だかんだ言って本調子ではない。

西川の攻守がクローズアップされるが実は決定的なシュートは概ね正面に飛んでいる。また広島の方もカウンターで追加点を取るチャンスが何度かありながらそれらを外し続けた。だから決定力の面では五分ではないか。

展開的に相手がリードする時間を短くする必要がある。相手が長い時間リードすると、王者に勝てるかもしれないと色めき立って気合いが増すし、逆にこちらには焦りが生まれてミスが生じる。このスパイラルが重なると追い付けなくて負ける。よくあるパターンだ。だから本当は早く追い付いて相手に下を向かせなくてはならなかったのだが。

何にしても勝ち点1は拾ったと前を向いてやるしかない。現実問題として首位との勝ち点差はまた元に戻った。とにかく勝ち続けてプレッシャーをかける他ない。まずは来週ホームからもう一回やり直し。

2010J2第27節 柏×札幌

2010-09-25 | Jリーグ

こんな大雨の日に屋根無しスタジアムで見るのも久々な感じ。これが鹿島ならまだポンチョがあるからいいんだけど他に行くと安物カッパしかないからずぶ濡れになった。荷物は全部柏駅のロッカーに詰め込んで身一つで行ったがそれで正解だった。

内容的にも柏の完勝。パスの回し方や攻撃の連動性がさすが首位のそれだった。レアンドロを軸に据えて形を作る意図が良く分かる。人が空けたスペースには後ろの選手が入ってくるといった基本的なことがチーム全体としてしっかり出来ている。

また雨に対するやり方が柏の方が上手。ピッチは所々に水溜まりでボールが止まる場所があり、札幌の選手はそこでドリブルしたままボールを置き去りにしたりグラウンダーのパスがストップしたりしたが、柏は一旦リフトアップしてから蹴ったり浮き球を有効活用して前にボールを運んだ。ラグビーの原理と似ていてボールを前に運ぶためにどうするか、その術を駆使していた。

対する札幌。二人も退場者を出してはさすがにサッカーにならない。特にこういうコンディションの試合では強いキックが蹴れる事が有効だが、その武器を持つ上里があの時間帯で退場したのは非常に痛かった。更にはPKを2本も献上しては勝つのは困難。

しかし古田のミドルで一度は一点差に迫るなど見せ場は作った。途中から入った横野がガムシャラに泥臭いプレーでよく頑張っていた。足りない分を埋めるべく一人一人が必死にファイトして最後まで勝負を投げなかった。その姿勢がとても大事で、だから小瀬や国立で見てきた罵声の嵐が起きなかったのだろう。

柏のJ1復帰はほぼ間違いないだろう。あのサッカーならよほどの事故が起きない限り大丈夫。あとはそれがいつ決まるかだけだ。

第21回高円宮杯ラウンド16 FC東京U-18×青森山田

2010-09-22 | フットボール全般

あまり力差はなかったが紙一重の差。東京が山田の穴をしっかり突いた。山田の失点はDFのミスとカウンターから。勿体無い。

山田はWボランチがともに高い位置取りで攻撃時に二人で参加する傾向にある。その高い位置のボランチに対してDFラインは低い。だからDFラインとボランチの間のギャップを狙われていた。2点目はその典型でボランチが2人揃って上がっていたところで逆襲を食らった。その時ディフェンスがバランスを崩してラインが乱れた。ここをまんまと狙われた。

先制される前まで青森山田が押していたし後半も山田ペースだっただけに細かなミスとウィークポイントが痛い。しかし山田は攻めている割に今一つ物足りなかった。前線の個性が弱かったからだろうか。FWの決定的なシュートシーンよりも中盤の惜しいシュートが思い出されるからそういうことだろう。

東京はバランスのとれた安定感ある戦いだった。そこまで圧倒的な強さは感じなかったけれど手堅くコツコツとタスクをこなす好チームという印象。あとはサポがよく来場してる。最後のシャーッはトップでなかなかやれない分、ユースでやって憂さ晴らししてるのかなあとか疾しいことも考えてみたり(笑)

柴崎については高3になって初めて見たが技術レベルが高くこの年代ではもはや別格だなと。プレーの落ち着きぶりや立ち振る舞いは高校レベル以上。そして彼についてはもはや40番の後継者足りえるのか、その点に注目してしまうのだがその観点から見るとまだ物足りない。フィジカルコンタクトだとか守備面がもっと見たい。これだけ論じるんだからそれだけ期待してるという事だ。次は正月に見れるだろうから更に化けた姿が見たい。

2010J1第23節 仙台×山形

2010-09-21 | ベガルタ仙台

良い勝ち方でみちのくダービーに勝利。個人的にも5回目のダービー参戦でようやく仙台の勝利が見れた。ついでに言うと宮スタに来るといまだにベガルタ全勝。

ピッチのボコボコさにお互い手こずっていたが次第に仙台の方がそれをうまく生かすようになった。山形は簡単に前には当てずサイドに起点を作ってそこで数的優位を作り良い形で中央の田代にクロスを上げようとした。そのための作業を地道に繰り返していた。

対する仙台は無理な攻めはせず奪ったボールを速攻につなげていく。中盤で人が細かく動き回ることで相手のアンカー横を上手く狙った。先制点の良い時間帯だった。自分でファールを受けて決めるFKは入替戦で見ているから梁がボールをセットした時に不思議と決まる予感がした。

後半は山形がシンプルな展開に持ち込んできたこともあってチャンスを作り始めたが、ミドルゾーンでのミスパスが目立ち始めなかなかアタッキングサードまで行けない。対する仙台も良い位置でボール奪取するけれどそこから攻守の切り替えが遅く速攻をフィニッシュに結び付けられない。

それが赤嶺の投入で前線の距離感が良い具合になる。そして梁が絶妙なコントロールショットをゴールに流し込み2点差。これで決まった。直後の長谷川投入で山形はパワープレーを仕掛けるがゴールは割らせず。テグの交代も的確。千葉を入れて中盤を増やし、最後は永井で締める。

山形で最も怖いのは田代。サイドからボールが上がるたびにヒヤヒヤした。そしてフィジカル面に強く田代と絶妙の距離感で2列目に位置する増田の存在感もイヤだった。狙ったわけではないけれど我が軍から貸し出している二人は敵にしたらこんなに怖いのかと実感した(笑) この二人にダニーロおじさんがベンチに控えてたんだから去年の控え組は贅沢なわけだ。

みちのくダービーで勝つのはこんなに気分が良いものかと痛感した。山形サポの6000人来場も単純に凄い。一昔前では考えられなかった。観衆も26000でユアスタのキャパ超えだから営業的にもまずまずOKかな。

仙台は攻守のバランスが良くなっていて勝ち点を確実に取れるようになってきた。このまま今の戦い方を継続していけば残留出来るだろう。天皇杯もナビスコも無くなってリーグに集中できるのもメリット。まずは残留確定まで辿り着いてほしい。

2010J1第23節 鹿島×大宮

2010-09-20 | 鹿島アントラーズ

徐々に状態は戻りつつあり内容も伴ってきた。

マルキはあと2点位取れただろう。それにしても上出来だが。あれだけ長く日本にいて初のハットは意外だが、それが鹿島で達成されたのは嬉しく思う。

運動量は増えてきた。その中で最近存在感を発揮してきたのがフェリペ。ゴールこそ期待はできないが中盤の潤滑油として本当に良く働いている。3点目のパス交換のような細かいプレーも出来るし走って守れる。チーム戦術にも合ってきて欠かせない存在だ。青木もよくやっている。ようやくレギュラーを張っていたときの輝きを取り戻しつつある。

連続無失点も大きい。相手の攻撃が単発に終わったのもその一因だが。イチョンスとラファエルの距離が遠すぎて互いに孤立していた。あれでカウンター狙いでは攻め手などない。そういう相手に助けられたがよく集中して守れていた。伊野波の個人能力も大きい。ロシアに行ったらと想像するとゾッとする。

確かに審判のジャッジに怪しい部分はあった。しかしそれに対して大宮はメンタルバランスを乱し自滅した。敵だから助けられたがあんなに食って掛かって自滅していては試合にならない。誰と戦っているのか、目的意識がズレてしまう。あの状態に陥っては失礼だが勝つことは困難だ。

秋の到来は反撃の呼び声。ここからは上昇気流に乗っかっていくだけ。次も勝つ。個人的にも相性の悪いビッグアーチを克服してくる。

2010J1第22節 鹿島×仙台

2010-09-13 | 鹿島アントラーズ

久々の勝利。内容は抜きにして勝ち点3取れた事は大事。

とは言っても内容に関しては全く納得できるものはない。中盤の構成力が弱くボールキープしてシュートも打っている割りに圧倒している感がない。シュートは26本も打ったが枠内シュートの数は少ない。特に後半は高い位置でボール奪取してのショートカウンターには持ち込めたがフィニッシュが決まらない。

その中でボランチが光った。中田は小笠原の穴を埋めるべく積極的に前線に絡んで攻撃を手助けした。ここ一番での得点力も頼りになる。それで空いたスペースは青木がしっかりカバー。あとはフェリペの守備が効いていた。仙台のボランチのボール保持、特に後半の富田はかなり危ういので狙えばチャンスになると思っていたが良く狙っていた。

あとは追加点が奪えれば言うことなしだが今はそれができない。リーグ戦では複数ゴールを決めた試合が神戸戦以来無い。もう少し守り抜くなかでも攻め倒す姿勢が見たい。

仙台に関しては攻撃陣に故障者続出にしては善戦したと思う。ソンホだけは未だにフィットしていない感じだがフィニッシュをしっかりしていけば良いのではないか。CBコンビも前に比べれば安定感が増したか。いずれにしてもデッドゾーン脱出は充分可能だろう。

一つ勝った程度では全く浮かれる事は出来ないし、またタイトルを一つ失っているだけにここからまた全部勝っていくだけ。そして上にプレッシャーをかけていく。残るタイトルは二つしかないんだからここからやらないでどうする。

第90回天皇杯2回戦 町田×東京V

2010-09-07 | フットボール全般

あの内容ならジャイアントキリングでもないな。当然の結果。

町田は普段JFLでやっているサッカーをそのままやった。前から追って奪ったボールを素早く前線に運ぶ。更に言うとそこに動きが1.5倍増しで良かったと付け加わるが。立ち上がりの太田の決定的なシュートがゴールライン寸前でブロックされた所からスイッチが入ったように町田のラッシュが続いた。

30分過ぎからヴェルディも持ち直し始めたがその矢先に河野退場。これで町田側は勝ちたい試合から勝つべき試合に変わったのではないか。

しかし後半のヴェルディは一人少ないなりに3-4-2にシステム変更してドリブルとカウンターで得点を狙いに来た。ベテラン菅原が地味に効いていたが如何せん一人少ない状態でその布陣だからサイドが空く。そして町田のシュートミスも手伝って均衡が割れなかった試合は途中出場の山腰の一発で動いた。

残り時間はヴェルディも攻め込んだがゴールの予感はしなかった。結局1対0のまま終了した。

木島はしきりに足を押さえていて途中交代したがあまり良い状態ではなかったのだろうか。確かに囮になったりチャンスメイクはしていたがあまりシュートは打っていなかった。その分中盤がたくさんシュートを打っていたが。

ヴェルディは確かに判定には泣かされたが審判のせいにできるような内容ではない。後手を踏んで完敗の試合だった。河野は巧いが青いな。飯尾の退場はさすがに同情する。クソレフェリーコールも一部サポの物投げも気持ちは非常に良く分かる。しかし低レベルの審判の特性を理解して行動する能力は町田の方が長けていた。

町田は本当に素晴らしい試合をした。今年やってきた事の全てが出せた感じ。相馬さんやるね。しかも次は新潟戦。黒崎と相馬の監督対決とは何とも楽しみである。

日本×パラグアイ

2010-09-06 | フットボール全般

興行としてはこれで充分だろう。代表戦を現場で見てここまでスッキリ気分良く帰れたのは久々。

内容的にもまずまずで納得できる。ヒロミもなかなか粋な計らいで最後に駒野を投入するなどイベントの趣旨を理解したやり方をしてきた。W杯前の代表戦に漂っていた絶望感や閉塞感が全く無くなっただけでなく、希望が見えたのだから興行として大成功だ。

相手のパラグアイもガチガチのベストとまではいかないものの、要所では世界を感じさせた。しっかり戦っていたなという印象。サンタクルスやバリオスはさすがだった。

香川がキレまくっていて個人的には一番嬉しかった。しかもゴールまで決めてしまった。一度憲剛に預けてからタテにフリーランしたらそこにリターンが返ってきた。鮮やかなゴールだった。篤人もまずまず動けていて及第点かと。そういや国内で試合に出るのは浦項戦だったな。長友の活発さと比べると微妙な点もあるが悪くはなかった。

今後どうなるか分からないが良い形でザック監督に引き継げれば良い。W杯感謝巡業はひとまず上手く行った。

10-11トップリーグ開幕戦 東芝×三洋電機

2010-09-05 | ラグビー
三洋の守り勝ち。ブロックを作ってしっかり食い止めた。22mラインから先では東芝を自由にさせなかった。FWで突っ込んでもパスを回してBKに振ってもそこに必ず三洋の白いジャージが立ちはだかった。

一方で東芝もトライを許していないように守備は良かった。しかし攻守に渡ってミスが多すぎた。自陣でミスすれば三洋はPGで確実に3点を稼いできた。敵陣に侵入しても相手の勢いに押されてミスを連発しポロポロとノックオンを繰り返し、当たり負けしてはターンオーバーされる。悪循環だった。それほど内容が悪くなかっただけにミスが痛かった。

東芝の松田は最年長出場記録を更新。今季はこれから毎試合が記録更新だろう。あれだけ消耗の激しい競技で40歳を越えて現役なのは凄い。

毎年思うが開幕戦での注目カードは勿体無い。これが1月ならチームが仕上がりきってお互いにもっとガチガチにやり合える。だからプレーオフで再戦したら全然違う展開だろう。この試合の東芝はあまりキックを使用しなかったがシビアに勝利を狙うならそれをもっと使ってきただろう。

隣の国立では嵐のコンサートがあったため帰りの道は混雑。人が少ないはずの青山一丁目に向かったのにそこも結構ご婦人方が多かった。だからというわけではないがもっと開始時間を遅くして良かったのではないか。20時とか21時とか。だってラグビーやるには暑すぎる環境だったから。秩父宮のバクスタであんなに風が吹き込んでこないのも珍しい。それだけ蒸し暑かった。ラグビーはやっぱり寒い時期だわ。

2010ナビスコカップ準々決勝1st leg 鹿島×川崎

2010-09-02 | 鹿島アントラーズ
まずは最低限の結果。月が変わって久々の勝利を収めたが、一点差で相手にアウェーゴールを与えたからそこまで有利とは言えない。

流れは良い方向に向いており内容も良かった。前半の川崎は疲労で寝ていたが、それにしても五分の展開から徐々に主導権を握って自分達のペースで進めた。展開も理想的で2対0にするまでは全く問題なかった。誰も入ると思っていないマルキのFKなんてただただビックリした。

その後は苦しい時間帯。とは言え相手が相手なだけにある程度は予想されたこと。もともとゼロで抑えられるとも思っていなかったが、川崎が前に来た分カウンターを有効に狙えていただけに3点目が欲しかった。一方ではあわや同点かという場面も何回か作られたのでそれとトータルで考えるとまずまず悪くない。

川崎の方が前線を3TOP気味にしてからマークに付ききれなくなって苦しくなった。それに加えて神出鬼没な谷口が入るから怖い。終了間際に野生の嗅覚で低空ダイビングヘッドで飛び込まれたのは嫌だった。失点シーンはセンタリングに対して中央で完全に数的不利になっている。あまりやってほしくない失点だ。

いずれにしても試合は半分終わっただけでまだ何も決まっていない。結局今年も全ての決着は等々力に持ち込まれた。去年と同じシチュエーションで借りを返す機会をずっと待っていた。あの嘘みたいな展開は1回限りでもうたくさんだ。だからこそ次で勝ち抜く。