Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

2008J1第27節 鹿島×清水

2008-09-29 | 鹿島アントラーズ

良い勝ち方。水曜に地球の反対側で試合をしてきたとは思えないような豊富な運動量で最後までハードワークが続き、内容を伴った勝ち点3を奪うことができました。

キレのある本山の輝きを久々に見ました。去年の本山が甦ったようなプレーぶりと、小笠原の魂を背中に背負って二人分のプレーをしているような気迫でした。間違いなくチームを引っ張ってましたね。

青木は誕生日にゴールまで決めたので主役に違いありませんが、コンビを組むボランチの中後も最後までサボらずプレスをかけ続け、攻撃では鋭いミドルを次々と枠に飛ばして良い働きでした。あれくらいできればあのポジションに置いて不安はない。あとは伊野波の最終ラインの守備が安定していて安心して見ていられました。そろそろ彼にはレギュラーを掴んでもらいたい。

展開的に欲を言えば後半に追加点が欲しかったですが完封できたのでそれで良しとも言える。病気のピッチとも上手く付き合えるようになってきたのか、これまでに比べてピッチコンディションに慣れつつあります。今年は最後までピッチの改良は期待できないだろうから、これに慣れて使いこなしていくしかない。

天皇杯はあるけれど、もうリーグ戦のタイトルを取るしかないんだから日程はキツいけど次の水曜もその次もまた勝つ。この内容なら負ける気はしないし、目の前の1試合をとにかく勝ち続ける。

2008J1第27節 大宮×神戸

2008-09-27 | Jリーグ
1週間で3度目のハシゴ観戦。「暑さ寒さも彼岸まで」とは言ったもので火曜は暑かったですが今日は涼しく。特に夜の国立は半袖では寒かった。まずは大宮からです。気付けば互いに崖っぷちラインがちらつく位置。そんな対戦。

端的に言うと大宮の中途半端で牙の無い攻撃と神戸の速攻が神戸的には良い意味でガッチリ噛み合った形の試合。2対0でしたが展開的には神戸が5点くらい取ってもおかしくなかった。

大宮はシュートに至るまでの攻撃の流れが無く、細かく繋ぐにしても前線のラフリッチに楔を入れて押し上げるにしても、どちらも中途半端でやり切るプレーが無い。ちなみにラフリッチはかなり良いターゲットマン。上背がある割りに足元が巧いですしハイボールもまともに競ればほとんど勝てる。余談ですけどこの人が水曜は出停で助かったなと。それはそれですけど、ラフリッチに楔を入れてもサポートや押し上げが遅いので大宮の攻撃は展開していきません。

そこで大宮は中途半端な位置でボールを奪われるのですが、それに対する神戸の速攻が面白いように決まる。前線のレアンドロ・吉田に2列目の大久保の裏への飛び出しが何度も成功しチャンスを多く作り出す。速攻狙いで飛び出しの得意な選手を並べる戦術がハマりました。またボランチの金・田中の攻守に渡る献身的なプレーが神戸を支えていた。特に田中が速攻で前線に顔を出す回数が多かった。運動量的に見てもMOMには彼を選びたいですね。

神戸はこれが久々の白星だったようで、この日の内容からはとてもそうは見えなかった。前線・中盤・最終ラインと11人の歯車がかみ合った内容の伴う勝利でした。これはまるで遠征組に対してのご褒美のような試合。

大宮駅に向かう途中でラーメン屋に寄って、それから湘南新宿ライン→総武線で国立に移動です。夜は夜でそれはそれはネタの多いゲームでした。それはまた次にて。

2008J1第26節 千葉×名古屋

2008-09-26 | Jリーグ

今年フクアリで見た試合はこれでジェフの3戦3勝。しかも順位的には失礼ながら全てジャイアントキリングと言っていい。まるでこの場所は頑丈な要塞の如き犬小屋に思えてくる。『WIN BY ALL』と『残留』の二つのキーワードが全てでした。

ホームの千葉は前線から積極的な出足でプレスをかける。右ハーフに入った深井もあのスタイルだと生き生きプレーしていた。あれを見れば完全移籍で千葉に骨身を埋めてこいという気持ちになる、レンタルとはいえ今更鹿島に戻ってくるとも思わないし。

対する名古屋は攻める時は攻めて、守る時はしっかり守るという意思統一が確立されていて軸のぶれない安定感があります。だから千葉が攻めていても、どことなく名古屋が主導権を握っているように感じる。しかも小川の無回転ミドルで先制と理想的な展開。小川は前に出る姿勢が積極的でゴールに絡むプレーが多くて良い。

これまで名古屋が見せてきた堅守からいって、後半は立ち上がり15分が勝負とふんでいましたが、思わぬ形で同点。楢崎は普段は日本一の安定感を見せますがたまにああいうポカがある、アンラッキーではありましたが千葉同点。余談ですが、昼は中澤、夜は楢崎と代表勢のあちゃ~なプレーが皮肉にも立て続けに見れました(笑)

名古屋にとってまさしく魔の時間帯の連続失点。残り時間が長かったですから展開的にもう一波乱あるかと思いましたが、案外そこからゲームが落ち着いてそのまま終了。最後はホームの地の利が存分に感じられる千葉の粘り腰でした。特に最後のCKの際のGK岡本に対するチャントの声はアウェーゴール裏の一角以外全部から声が降り注いでいるようだった。屋根で響くフクアリの構造上の理由もあるんだろうけどそれをホーム力に利用できるのは大きい。第3者的にも十分満足できるトリプルヘッターの第3試合でした。これにて長い1日終わり。

アデレードにて終戦

2008-09-25 | 鹿島アントラーズ
ACL敗退。無念の一言

敗因は何だろう。全ての面での力不足、準備不足ではないかと思う。アジアの壁は決して破り難いほど高いわけではないが、紙一重で越えられない部分がある。アジアに対して甘い考えは無かっただろうか。

個人的にはアジア制覇できず悔しい思いでいっぱいである。

来年こそはリベンジを。そのためには何が何でもリーグ連覇を成し遂げるべし。3位以内なんて小さい事言ってちゃダメ、優勝しかない。優勝してまた来年アジアに挑戦する。

トリプル (鹿児島城西×浦和ユース)

2008-09-24 | フットボール全般
1.高円宮杯準々決勝 鹿児島城西×浦和ユース(11:00 西ヶ丘)

2.横浜FM×川崎(14:00 国立)

3.千葉×名古屋(19:00 フクアリ)

こういう行程で3試合観戦。実は別会場でのトリプルヘッターは初めて。フクアリに着いてずっと速報で経過をチェックしてきた湘南×仙台が菅井のロスタイム決勝弾で終わったのを知った時は平塚行きもアリだったかと思ったんですが、選んだ3試合はまずまずで充実の蹴球時間でした。神奈川ダービーはアレでしたけど・・・。というわけでまず西ヶ丘から。高円宮杯もベスト8の戦いに突入です。


この試合は城西がラウンド16を勝ち上がったら時間的に行けるので行こうと決めていました。相手がガンバユースだったので内心厳しいとは思ってましたが勝ったので今大会2度目の城西。前回と違ってDFは4枚、ユニフォームは青。

試合は序盤から浦和ユースが攻勢に出てスコア通りの完勝。連動性の高い組織的な攻撃は鹿児島城西のサッカーと比べて2ランク位レベルが違いました。個人の技術も高いですしサッカーが完成されていました。あれだけのタレントを抱えるトップチームがこういうサッカーをすれば面白いと思うのは多分自分だけではないだろう。

城西は試合を通じて終始浦和にペースを握られ、ほとんど何もできずに終わりました。3人目の交代をした直後、負傷退場で一人欠けたあたり、運も味方してくれませんでした。唯一、前半に大迫が受けた楔をダイレクトで11番野村のタテに入れて、野村がGKと1対1になった場面はチャンスでした。大迫は前線で孤立気味で、それでも大器の片鱗を感じさせるプレーもあり。ただこういう試合は攻撃の選手は消化不良でしょうね。次に彼を見れるのは冬の選手権ですから、県予選を勝ち抜いて全国の舞台に立って欲しい。

三田線の本蓮沼から新板橋→板橋で埼京線に乗り換えて新宿経由で国立に向かいました。1時間で余裕をもって移動できる都内は便利。次は暑い国立です。

高円宮杯決勝T・ラウンド16 札幌ユース×前橋育英

2008-09-23 | フットボール全般

対戦カード的にはフクアリに行きたかったんですけど、朝起きた時点で蘇我には間に合わない時間。前日の疲労が重すぎます。そんなこんなで西ヶ丘。今年は日程的にこの大会に足を運びやすいので非常に助かってます。

序盤から前橋育英の統率の取れた3ラインが高い位置から効果的にプレスをかけて積極的な出足でペースを握っていきます。前育は組織力の高い良いサッカーをやります。それでも少ないチャンスから先制したのは札幌。

後半は一点を追って更なる攻勢に転じる前橋育英。前半はラストパスがなかなか通りませんでしたが、後半はフィニッシュにつながるようになり、ゴールに近づいてきます。対する札幌は2TOPをそっくり交代させ、それまでの泥臭系からテクニック系にタイプ変更して、速攻で追加点を狙いに行く。しかし攻撃が加速した前橋の勢いは同点・逆転へと突き進み逆転勝利。

終了と同時にピッチに突っ伏して大泣きの札幌イレブン。札幌も必死だった、だからこそゴール裏だけで無く、それ以外のスタンドも彼らを拍手で迎える。両ゴール裏は互いにエール交換して健闘を称え合う。戦いが終わればノーサイドの精神。だからスポーツは、だからフットボールは美しく尊い。決して憎しみ合うものでも暴力的でもない。フットボールはそうあるべきだし、常にそうであって欲しいと願っている。小雨のちらつき始めた試合後の西ヶ丘で見た光景はまるで一服の清涼剤のようでした。

2008J1第25節 柏×鹿島

2008-09-21 | 鹿島アントラーズ
負けはしないけれど勝ちの雰囲気もしない試合。序盤から柏の素早いプレスと安定した最終ラインの統率のとれた組織的ディフェンスの前に、アデレード戦同様崩せそうな予感はせず。ワンボランチの巌が潰し役で効いていました。

苦戦に輪をかけたのは言うまでもなく小笠原の負傷退場。普段はめったな事で倒れたりうずくまったりしない男が全く動けず担架に乗せられたから嫌な予感はしましたがやはり重症。余談ですがピッチ横でスタッフがベンチに向かって『×』の合図を送った時、拍手と歓声をあげた一部の柏サポには良い気分がしなかった。敵味方問わず、選手の怪我を喜ぶのは気持ちの良いものではない。ならば手前共の旗の件はどうなのかという点ですが、それについては前エントリーで記したのでここでは割愛します。

小笠原の交代後、チームは求心力を失ったように軸がなくなり、中盤の底から生み出される有効な展開のパスは消えました。それでもマルシ・野沢の頑張りでパスを繋ぐ事は出来るけれど、シュートにつながるラストパスまでは出ず。相手にとって怖くないエリアでばかりパスを回してシュートが少ないから得点が入りそうにない。

90分で一回仕事すれば良いとFWは良く言われるけれど、フランサは90分に一回決定的な仕事をすることが魔法使いの役目と言わんばかりのプレーでした。ポポにアシストしたあのスルーパス、目の前に2人が壁を作っているのに飄々とキープして、DFの股抜きパスとは凄すぎる。柏がこっち側に攻撃する時だったので目の前で観ましたが、あの状況でああいうパスが出てくるとは思いもよらなかった。意外性・創造性に溢れたワンプレーでした。

新井場の抜けた穴の大きさ、サイドから揺さぶって崩す展開が無かった。中田では新井場の穴は埋めても代役になれないのは本職でないから仕方が無い。そもそも中田のSBは前から良いイメージが無いのですが、それでも彼をそこに使わざるを得ないから仕方ない。

流れが悪いまま水曜はオーストラリア。今こそチーム力が問われる時。勝って帰って来て欲しい。

ツキの無い日

2008-09-20 | 鹿島アントラーズ
日立台での一部の愚か者の蛮行に強い怒りと悲しみを感じ沈んだ気持ちのまま、多摩シコにハシゴしました。今日は色々な意味で疲れた日でした。夜は夜で何だかな~な試合でしたし。でもそれはフットボールの試合の範疇ですからまだいいですよ。日立台は試合以前のレベルだから。

アレックスへの旗の一件は一部の人間の愚行とは言え、全面的にこちらが悪いので鹿島サポの一人としてアレックスと柏の方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。相手選手に直接的に危害を加えるとは最低最悪の低俗な行為、正直言って勝ち点剥奪の罰を受けても仕方ないと思う。それと鹿島は来年から日立台でやらせてもらえなくなるかもしれないですね。

その直後の左CKでも同じように旗で突っついていたのには猛烈な怒りを感じた。そしてその瞬間、普段見せないような怒りの表情をゴール裏に向けた青木の顔は忘れられない。選手にあんな表情をさせるのは悲しいし辛い。

あの行為に何の意味があるのか、あれのどこがチームのサポートに繋がっているのか。今年だけでこうしたことはもう3度目。事件が起こるたびに我々は世間から馬鹿島と言われ、しがない一般サポは大迷惑なとばっちりを受ける。そんなのもうウンザリだ、ハッキリ言って奴らに神聖なスタジアムへの入場権利など無い(激怒)

途中からはもう試合どころではなかった。アウェーであんな事やっといて勝ったら申し訳ないから勝たなくて良いとまで思いましたよ。フランサの超絶パスだとか、試合自体の感想と夜の等々力についてはまた改めて。もうあんな事は見たくないし起こって欲しくない、いや。起こってはいけない。

最後に、満男が全治6ヶ月だそうで。泣きっ面に蜂だわ・・・。

ONLY ROCK'N ROLLの夜@横浜

2008-09-19 | 音楽モノ
【9/16 Hot Stuff 30th Anniversary 『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』 THE BACK HORN × サンボマスター@横浜BLITZ】

横浜で19時30分だと平日に都内から駆けつけて間に合うので、前々から見たかったサンボマスターのLIVEへ。2階席のチケットが楽々買えたこの公演に行くことに。

ほぼ定刻で客電が消えてまずはサンボ。のっけから熱い語りと激しいシャウトでオーディエンスを引き込んでいく山口は漢、カッコ良すぎる。『二つの涙』なんかはCDより生で聴く方が断然楽しい。こんなに暑苦しい男臭さが自分は好き。LIVEってもんはこういうもんでないとなあ、というものをサンボマスターは見せてくれた。熱くて温かいMCも素晴しい、ライブは良いもんです。最後はアカペラ歌って締めてもう最高。

続いてTHE BACK HORN。彼らを見るのも初なのでベストアルバムで予習はしてきました。この日のスタンスとしてはサンボがメインでしたが始まってみたらバックホーンが良すぎて完全に釘付け。激しいアクトと前方エリアの熱気を2階から見る光景は壮観。知っている曲は半分程度でしたがそんなの全く気にならない、知らない曲でも気付けば体でリズムを刻んでいました。サンボマスターとはまた違った色だけれどこっちはこっちでまた良い。会場で貰ったフライヤーを見たら、10月にライブDVDが出るようなのでこれは買いかな。

サンボもバックホーンもどっちも良くて、これでチケ代¥3800とはお得すぎ。いやはや楽しかった、良い組合せの対バンでした。

ACL準々決勝1st leg 鹿島×アデレード

2008-09-18 | 鹿島アントラーズ

まだ半分終わっただけ。全て決まったわけではないし、アウェーでの第二戦が残っています。とは言えこれは言うまでもなく手痛い引き分け。90分ハーフの前半は相手の思う壺のままで終わりました。

ノックアウトステージは結果が全てだから内容は問わないけれど消化不良な90分でした。予想通り相手の堅守に苦戦してゴールをこじ開けられず。攻めても攻めても相手DFの大きな壁に跳ね返され、それを破ったら破ったで今度はGKの好セーブに阻まれる。後半に入ってから、マルキを左に張らせる作戦は一見すると悪くないように見えたけれど、マルキが外に開くことで中が薄くなってしまう。そこにダニーロが絡めるうちはまだ良いけれどどうしても終盤はダニーロがガス欠する。そう考えると本山不在と新井場の負傷退場は痛かったです。

失点はリスタートから。ここはいい加減しっかり締めてもらいたい。高さ負けして頭でやられるならまだしも、決して上背があるわけでないドッドにやられたのはマーキングのギャップとタイミングの問題。後半も同じようにクリスチアーノのヘディングシュートに冷や汗をかきました。

競り合いだけは細かくファールを取って、交代でタラタラ歩いて出るなどの相手の明らかな時間稼ぎは全くお咎め無しでは、ジャッジへの不満は確かにあります。前半から散々時間を稼いでいたGKへの遅延でのイエローがロスタイムとは出すのが遅すぎる。

7000人の観衆はいくらなんでも少なすぎ。それが東京からの交通の便が悪い平日カシマの現実だから仕方ないと言えば仕方ない。来たくても来れない在京サポはきっと多く居たと思うけれど、それにしても寂しいスタンド。この戦いは親善試合ではなく世界へ通じる国際大会なんですよ。

とにかく来週、間に柏戦を挟むけどアデレードで勝って帰ってくるのを遠く日本から祈るしかない。180分の前半が終了しただけなのに、アウェーで引き分けて喜んでいたアデレードを打ち破りろう。どんな不恰好でもゴールを記録した1点が次のアウェーに繋がると信じて。

高円宮杯 愛媛ユース×鹿児島城西

2008-09-17 | フットボール全般

予選最終節は駒場。ようやくお目当ての大迫が見れます。この日も第二試合のみの観戦。柏ユースの素晴らしいサッカーを一昨日見た後だからだけではないけれど、この試合そのものには魅力に欠けて物足りなさを感じました。ガラガラのスタンドでダラッと観るには丁度良かったですが(苦笑)

城西はDFラインはそこそこ安定していました。といってもその前の2試合で7失点していますから、実情は分かりませんけどこの1試合を見る限りではそう感じました。ストッパーがFWにマンツーマンでついて後ろが一枚余るシステム。攻撃はシンプルに前線を使う形と言えば聞こえが良いけれど前線の個人能力に頼る単調な攻撃。まずFWに楔を入れてそこから展開していく。逆に楔が入れられない遅攻の展開になると完全に手詰まって後ろでのボール回しに終始。

大迫は絶対的エースとして君臨していたけれどチーム全体がそこに頼りすぎ。彼に預けた後のフォローが少なく、複数人に囲まれて奪われる場面がしばしば。先制されて14番が投入されてからは、彼が良いアクセントになっていて攻撃にリズムが生まれました。

それに対する愛媛は4バックのメリットを生かそうとするシーンが少なくワイドな展開は見られず。サイドを使ってストッパーを引きずり出す事もなく。もっとピッチを広く有効に使えば良いのに、と思うところが多々ありました。メンタル的な部分では同点に追いつかれた段階でガクッと落ちましたね。先制した後の数分間はようやくスペースを上手く使い出していただけにちょっと残念でした。

大迫の印象はまず第一にポストプレーや柔らかいパス出しがヤナギっぽい。あの手のタイプは鹿島に合いそうです。またゴールシーンのように自分で突破してこじ開けるプレーも見せてくれて期待を持たせてくれました。噂に違わぬ大物感は漂います。高校のうちにもう少しチェックしておきたいと思います。

Jサテライトリーグ 大宮×仙台

2008-09-16 | ベガルタ仙台

トップの試合も暫く見れていない状況でサテながら久しぶりの仙台。サテライトにしてはなかなか面子は揃っています。ベンチ入り含めて前日の熊本遠征に参加したメンバーがこの大宮での試合に3人しか居なくて、それでも見劣りしないメンバーが揃っているから、仙台の選手層はなかなか厚いと思います。

序盤は流れをつかめない大宮を攻め込む仙台ペース。しかし前半の半ば過ぎから徐々に大宮も攻めだし、前半は互いに1点ずつ取り合う展開。後半は暑さで消耗しミスも目立ったところで、カウンターの応酬のような形でどちらもチャンスを作るもののゴールを奪えず、結局1対1のドロー。なかなか見応えがあって面白い試合でした。

中島と中原の2TOPは思えば今季序盤のトップでのスタメンそのまま。それが今はサテとは何とも言えぬ。それだけ平瀬やナジソンが良いという事なんだろうけど。中原には外に開くんじゃなくて中央で勝負して欲しい。「中原、そこじゃないだろ」と思うことは何度かあった。

中島は思い切りの良いシュートで先制点を奪うなど、なかなか良い動きをみせシュートもそれなりに打っていました。何とかこれをきっかけにして欲しい。しかしロスタイムのビッグチャンスに自分で打たずにパスを選択したシーンは頂けない。中島がああいうプレーをするたびに、「そういう所は先輩(京都の人)の真似しなくていいの(苦笑)」と思う自分がいる(笑) 実際あそこはシュートして欲しかったですよ。

飛弾も西山もサテとは勿体無いと思うけれど、関口やリャンがレギュラーを張っている状況ではそれも仕方ないのか。西山は縦に積極的に仕掛けていたけれど、ドリブル一辺倒が相手に読まれて抜けない場面が目立つ。

飛弾は逆サイドの三澤が目立っていた分、控えていたのか消えていたのか、個人的にはもっと見たかった。飛弾にはとても期待しているんですね。それは今から3~4年前に将来はトップ下か憲剛のポジションに入って川崎の未来を牽引していくだろうと言われていたあの頃の飛弾を知っているから。だからもっとやれるだろうという思いは強い。

終盤は3-4-3にして勝ちへの執念を見せる姿勢は見ているこちらの気合も入りました。仙台の戦い方としては良い面もありましたし課題もあり、充実したゲームになったことでしょう。これをトップに繋げていって欲しいですね。気付けば山形の尻尾が見えつつあるポジションまで来ているので実りの秋としてもらいたい。

2008J1第24節 鹿島×川崎

2008-09-15 | 鹿島アントラーズ

先制したから勝ちたかったです。内容的にはまずまずだし最低限の結果と言える。激しい消耗戦で第三者的には多分かなり面白い試合だったのでは。ただやっぱり3ポイント取りたかった。

鹿島はしっかりと川崎を研究して試合に臨んでいました。中盤で激しく潰し合うロースコアの展開は鹿島の狙い通りだったはず。相手のキーマンは憲剛・ヴィトールにテセも黒津もうまく消して決定的な仕事をさせませんでした。ヴィトールvs小笠原は激しかったですね。

ただ研究していても机上の理論をぶち壊す谷口の神出鬼没ぶりだけは止められなかった。そもそもセットプレーでの谷口のマーカーが高さに難のある中田という点に疑問符がつきますが、それにしても谷口にシュート打たれ過ぎ。ジュニーニョは最近点を取れていない状態のままで、いくら打っても入らない日だったから助かったけれど、谷口の突然ゴール前に入ってくる動きは怖い。

普段通りにプレーしてサラッと1点取るマルキは本当に頼りになる。これで4戦連弾。あとは中盤から後ろの選手のゴール数が増えてくるといいのですが。一人に頼りきりは鹿島のスタイルに反しますし。それでもマルキ様様です。

逃げ切れなかったこと、またセットプレーで失点した事。これは早急に改善しなければならない。ただCKも直前で曽ヶ端が決定的なシュートを止めている。この辺は曽ヶ端に救われました。去年なら1-0のまま終われたと思いますが、そこを追いつかれたのはあそこで1点取れるようになった川崎の成長とも言える。そうなると彼らもおそらくは最後まで優勝争いに絡んでくる。少しずつ上位グループが絞られてきているけれど、今年は最後まで05年並みの団子状態は変わらないです。

芝生の劣悪状態は酷すぎます。病気にかかったらしいですがそれにしても凸凹すぎ。あれでは流れるようなパスワードが寸断されるから自らホームアドバンテージを失っている。小笠原のあり得ないようなトラップミスや憲剛のキックミスもこの芝が影響していたのでしょう。

今年もこの先勝ち続けていきたいけれどここからは過酷な道。まずは水曜のアデレード戦から勝負の時が始まる。リーグ戦はこの勝ち点1が大きかったと最後に言えるようになっていたい。

高円宮杯 柏U-18×流経大柏

2008-09-14 | フットボール全般

秋津での高円宮杯予選リーグ。予選の中ではそれなりの注目カードと見込んで強行日程ながらも習志野へ。

柏ユースはポゼッション志向のサッカーをやるとの事前情報を得ていましたが、その実を見てレベルの高さに驚いた。パス回しも攻撃の効率性も個人能力も全ての面で流経を上回っていました。それはつまり高校サッカーを完全に凌駕していると言うこと。こう見ると「クラブユース>部活」と見ざるを得ないな。

また特筆すべきはバックラインでのボール回しで、相手がある程度チェイスをかけてきている状態で普通はゴールを横切るような後ろでのパスの横断は避けますが、柏はそれを平然とやってのける。細かい部分だけどそれが凄い。

柏で印象に残ったのは6番と22番。6番はタテへのパスの入れ方がまるで憲剛を見ているよう。22番はタッパがあって足元も巧い。これで噂の仙石君がベンチにいたのだから、彼がピッチに出ていたらどうなっていたのやら。

試合は完全にハーフコートマッチでした。流経は攻められっぱなしだから、いざマイボールになっても攻め上がれない。トップ下を務めた田口にボールが入ってもそこからFWまでの距離がありすぎるから攻撃が繋がらない。前半で3対0でしたが内容的には10対0という感じ。本当は最後まで見てギリギリの時間でカシマに向かう予定でしたが、前半で勝敗は決し、後半に変化はないのは容易に想像がついたのでハーフタイムで切り上げて席を立ちました。こんな事が出来るのもJFA後援会でチケ代無料のおかげか。そんなわけで電車を乗り継ぎ臨時列車でカシマスタジアムへと向かいました。

九州探訪①~長崎~

2008-09-11 | 紀行
週末の時間を丸々使うため金曜の最終便で長崎へ。しかしこれがSNAとのコードシェア便でそれをANA枠で購入しているからちょっと損した気分。これに乗るしかなかったので致し方無しです。長崎は高校の修学旅行以来、自力での来訪は初めてです。



明けて土曜は早朝から観光三昧。快晴で有り難いです。まず向かったのは平和公園と原爆資料館。見て楽しいものではありませんが、日本人だから長崎来たからには立ち寄らなければなりません。


昼飯は名物のトルコライスで腹ごしらえして午後に備えます。
午後イチはオランダ坂からウォーキングを開始して、南山手・東山手の旧居留地を探索。長崎はココが一番の楽しみだったので足取りも軽い。雰囲気的には神戸の北野を人を少なくして隠れ家的にした感じ。土曜の割りに人が少なく静かで気持ちが良いです。


そのまま路面電車の石橋駅を通過してグラバースカイロードへ。これを上って第2ゲートからグラバー園に入ります。旧オルト住宅の広さに驚きながら歩いてきたら、最後の旧グラバー住宅がそれ以上の大きさで、しかも迷路のような構造で面白い。

ここで一旦ホテルに戻った後、出島(not駒場・・・)へGO。そしてそれを終えると良い頃合になってきたので夜飯に。ここも名物を食すべく皿うどん。本場はメンが固い、それとソースをかける習慣が関東には無いので当然のようにソースが出てきたのはちょっとカルチャーショックでした。


最後のシメは稲佐山の夜景。函館山とはまた違った形の特長があって、これはこれで美しい。丸々1日かけてぐるっと回れたので上手く時間が使えました。翌日は福岡へ移動です。