Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

2011-12 トップリーグPO準決勝 パナソニック×東芝

2012-02-19 | ラグビー
今季もリーグのタイトルに手が届かずベスト4で終戦。2週間前のリーグ戦でパナソニックに大勝した時、次はこんなに楽には行かないと思っていたがまさにその通り。

前半から反則が多くてミスで相手に流れを渡した。後半の非トライ連発なんて目も当てられなかった。全部同じパターンじゃないかと。残り10分切ってから怒涛の勢いで盛り返しても時すでに遅し。スタートで出遅れた追込馬がラスト1ハロンだけ驚異的な末脚を見せたって届かないのと一緒。

内容が内容だけに悶々とした消化不良感はこの上ない。おそらく来週の決勝は観戦に行かないだろうな。足が向かない。日本選手権はどうだろうか。東芝は巻き返してくれるのか。

この試合の後、第2試合も途中まで観戦したが、圧倒的な力差とサントリーの強さばかりが目立ったので、大勢決したころに途中退散。そのままフェブラリーSをWINSで観たが盛大にスカして萎えた。東芝はあんな負け方で競馬もダメとツキのない一日だった。トホホ......

2010-11トップリーグ第11節 サントリー×東芝

2012-01-22 | ラグビー
やはりどんな状況であれ、サントリー戦は接戦の好ゲームになる。

今年の東芝の立場を尺度で測るためにはサントリーはうってつけの相手。今のチームがどれだけできるのかを見たかったのだがまずまず互角の戦い。局面の争いではサントリーの方が上回っている感じがしたが、それでも事実としてノートライに抑えた事に変わりはない。しかしサントリーの9番は良い選手だったな。

残り10分で11点差つけられた時はもはやこれまでかと思われたが、吉田朋が投入されてからスイッチが入ったかのように攻撃のスピードが上がった。まずモールから押し込んで4点差。そして残り1分を切ってからの逆転トライ→その後ホーン→コンバージョン決めて終了という素晴らしき幕切れ。

これで大体の立ち位置が見えてきたので次観戦予定の最終節・パナソニック戦も期待したい。何とか覇権が取り戻せると良いのだが。

2010-11 トップリーグPO決勝 サントリー×三洋電機

2011-01-30 | ラグビー
三洋電機が遂に初優勝。しかもこれが三洋の看板を背負って最後のトップリーグと言われている年に念願のリーグ優勝を達成した。

トーナメントの決勝らしく手堅い試合だった。特に顕著だったのは敵陣でファールを受けた後、両チームともにPGを選択し続けた事。正直これが続くのは試合としてはどうかとも思ったが。これじゃあ田辺とニコラスの我慢比べでしかないよなあと。だから最初のトライが決まるまで時間がかかった。

そうこうしているうちに前半は静かに終了。後半は試合が動いた。とりわけペースを握った三洋のラッシュが凄かった。完全に試合を掌握して一気に突き放した。ほぼ大勢決したように見えた。

それでも粘るサントリーはグレーガン投入後辺りから攻勢を強めた。終盤のゲームを殺しに行く三洋に屈さず1トライ様で詰めたがコンバージョンと共にホーンが鳴りノーサイド。あと数秒遅くホーンが鳴っていればもうワンプレーあったわけで、そうすればどういう展開になっていたのか、ちょっと見たかった気もする。

いずれにしても三洋電機、初優勝おめでとう。

2010-11 トップリーグPO準決勝 東芝×サントリー

2011-01-22 | ラグビー
何ともあっさり負けてリーグ戦終了。負ける時はこんなものか。今季は東芝を3試合見て2試合負け。例年になく勝率悪かったな。今季のトップリーグ上位4強の力がいかに拮抗しているか、この一戦だけでも窺い知れる。

東芝が悪かったというよりもサントリーの出足がよかった。岡田氏の「接近・連続・展開」を体現する形と言うのはこういう事を言うのかと思った。内容的にもサントリーの勝ちゲーム。確かに点差は5点なんだけどニコラスがキック失敗を重ねなければあと10点確実に入っていたわけだからそこまで僅差とも言い難い。

対する東芝。前半の劣勢から一転して後半は攻めに攻めた。あそこまで相手を追い詰めればキッチリ仕留めて逆転するのが普段の東芝なのだが肝心なところでミスしたりサントリーのディフェンスに粘られたりと相手を上回れなかった。後半はあれだけサントリーも自陣で反則を重ねたわけだから、そこはしっかり突いていかなくてはいけない。後ろにどっしり構える立川の不在はチームの根幹を支える意味で大きい。

これで残すは日本選手権のみ。東芝はここで敗退したから2/6から試合なのか。優勝するには4勝しなくてはならない。でもやらなきゃダメでしょう。

2010-11 トップリーグ第10節

2010-12-16 | ラグビー

トップリーグのスタンプラリーようやく2個目。サッカーシーズンが一段落したのでラグビーにやっと行ける。その初回にして好カード2試合は有り難し。


東芝×神戸製鋼

開幕以来の東芝だったが未だに内容はまだまだのようだ。何よりも淡白なトライの奪われ方が気になった。後半の選手交替で豊田・松田を入れた辺りから徐々に流れが良くなり、また神戸のペースが落ちてきた事もあって逆転はしたが更に突き放して息の根を止めるまでは至らなかった。

三洋があと一敗しない限りは2位止まりだがリーグ戦はそこで終わりかな。最終的にプレーオフで帳尻合わせてくるだろうけど。

試合前に募金活動に参加する富岡を見掛けたが最近はあまり出てないのかな。見てないから分からないけど。ちょっと時代の変化を感じた。富岡キャプテンで王者に君臨していた時代を見ているだけに。

神鋼の大畑はひょっとするとこれが関東ラストマッチ。だからだろうか、第一試合の方が観客数が多かったし、普段なら東芝ファンが多いはずのエリアが非常にニュートラルな雰囲気だった。日本ラグビー界の功労者だからあれだけ多くの人に見送られるのは当然だろう。


三洋電機×サントリー

前後半で両極端な試合だった。前半は三洋の強さが光った。分かってはいるが強い。

後半は一転してサントリーのペースに。清宮時代の効率性を重視したラグビーから繋いで攻める地上戦へと変化したがその形は後半に入ると出せるようになってきた。風上に立って有効なキックを使い始めた事もあるが。2連続トライで点差は一点。

それでも三洋の守備の粘りが素晴らしく逆転トライは与えない。すると終了間際にペナルティを受けたサントリーが選択したのはPG。これが決まって逆転勝利を演じた。結果的に三洋が前半から負傷者を続出させた事と、キックが決まらず得点を加えられなかった点が最後に響いた。

最終節が隣と被ってるので次の秩父宮はプレーオフ辺りだろうか。今年は3ポイントたまらなかったな。

10-11トップリーグ開幕戦 東芝×三洋電機

2010-09-05 | ラグビー
三洋の守り勝ち。ブロックを作ってしっかり食い止めた。22mラインから先では東芝を自由にさせなかった。FWで突っ込んでもパスを回してBKに振ってもそこに必ず三洋の白いジャージが立ちはだかった。

一方で東芝もトライを許していないように守備は良かった。しかし攻守に渡ってミスが多すぎた。自陣でミスすれば三洋はPGで確実に3点を稼いできた。敵陣に侵入しても相手の勢いに押されてミスを連発しポロポロとノックオンを繰り返し、当たり負けしてはターンオーバーされる。悪循環だった。それほど内容が悪くなかっただけにミスが痛かった。

東芝の松田は最年長出場記録を更新。今季はこれから毎試合が記録更新だろう。あれだけ消耗の激しい競技で40歳を越えて現役なのは凄い。

毎年思うが開幕戦での注目カードは勿体無い。これが1月ならチームが仕上がりきってお互いにもっとガチガチにやり合える。だからプレーオフで再戦したら全然違う展開だろう。この試合の東芝はあまりキックを使用しなかったがシビアに勝利を狙うならそれをもっと使ってきただろう。

隣の国立では嵐のコンサートがあったため帰りの道は混雑。人が少ないはずの青山一丁目に向かったのにそこも結構ご婦人方が多かった。だからというわけではないがもっと開始時間を遅くして良かったのではないか。20時とか21時とか。だってラグビーやるには暑すぎる環境だったから。秩父宮のバクスタであんなに風が吹き込んでこないのも珍しい。それだけ蒸し暑かった。ラグビーはやっぱり寒い時期だわ。

HSBCアジア5カ国対抗2010 日本×香港

2010-05-23 | ラグビー

力差がありすぎて勝負にならなかった。全体的な圧力のパワーが全然違った。一応W杯が決まる試合ではあったがレベル的には練習試合程度。これがアジアの現状。近隣諸国は五輪種目に選ばれた7人制強化に力を傾けるらしいし、W杯開催が決定している日本としてはジレンマだろう。

内容はあまりピリッとせず首をかしげたくなるような試合。前後半共に終盤にミスで相手の攻撃を許して流れを渡した。もっと隙のない完璧な試合をしてほしかった。特に後半ホーンが鳴ってからの締まりの無い感じは頂けない。あんなに隙を見せていてはレベルの上がった相手には太刀打ちできない。

攻撃はよくボールを動かしてバックスにトライさせる形が出せていた。そこは良い面。繋いで繋いで最後はウイングが悠々トライというシーンが何度もあってよかった。相手との力差があっても個人技任せではなくチームとして組織で相手ゴールを陥れる姿勢が見られた。

最後はピリッとしない中でボールを奪うと立川がカウンターからトライ。なんだかなあと思っていたところでオイシイ部分はしっかり頂いていくのがこの人だわ、と思っていたらアフタータックルに来た香港選手に怒って報復行為。これも立川らしくていいかと半ば笑いながら見ていたが結果的にこの行為によって退場。最後に後味悪くスッキリしなかった。JKと大野のインタビューだけ見て写真撮影は見ずに退散した。

第47回日本選手権決勝 三洋電機×トヨタ自動車

2010-03-02 | ラグビー

降り続いた雨も試合前には上がり天候は回復したが、ぬかるんだままのピッチコンディションでの決勝。

前半はトヨタのペース。粘り強い守りから三洋のミスを誘って着々と得点を重ねる。アイイがおもしろいキックを蹴るからそれで陣地を稼ぐ。トライ寸前のノックオンで失った5点はあったが、それでもあの三洋を完封しての折り返し。おそらくはトヨタのプラン通りに進んでいた。

対する三洋はミスが目立ってどうにもチグハグ。後半に入ってすぐにPGで3点返すも上手くいっていない。その流れが変わったのがトヨタのシンビン。直後の三洋のPGは失敗したが、FWが一人欠けてそれまでの踏ん張りがきかなくなったトヨタを一気に押し込む。

ここで俄然輝きを放ったのがトニー・ブラウン。絶妙なスルーパスのようなキックを前に蹴ったかと思えば、FWが一人少ない相手に対し自らもモールに参加して圧力をかける。更には一度は相手にターンオーバーされたボールを強引に奪い返して北川の逆転トライを演出した。それまで消えていた頼みの綱のブラウンとサイドを疾走する北川が急に目立った。三洋が始めて試合を自分達のペースに引き込んだ瞬間だった。

あとはリードした三洋が逃げきりを図る。終盤の猛攻で1トライをあげトヨタも5点差に迫ったが最後はノックオンでノーサイド。三洋が三連覇を飾った。

直前まで降った雨で選手達のジャージーは泥だらけ。それでもあれだけ重厚な試合を見せてくれた。トップリーグのレベルが拮抗してきてどこが勝ってもおかしくない状況になってきたのを感じる決勝だった。

09-10プレーオフ決勝 三洋電機×東芝

2010-02-01 | ラグビー

緊迫感ある好ゲーム。盾対盾のディフェンスの試合だった。

両チームとも守備が堅く当たりが激しい。特に22mラインを境にした付近ではそれより前に行かせない堅さが見られた。そんな中で前半押したのは東芝。実際、バックスタンドの東芝寄りで見ていたが前半は手前であまり試合が行われなかった。

それでも三洋がしっかり守るのでラインは割れない。そこで巡ってきたPG2本を確実に決めて6対0。実質スコアレスのような点差だが、地道に稼いだ6点が結果として大きな意味を持った。

後半の半分以上は三洋が猛攻を仕掛ける。特に後半20分前後に敵陣深くでラインアウトを取った辺りからは、東芝をゴール前に釘付けにして押し込んだ。それを受けきる東芝。かなり手に汗握る展開だった。ペナルティを受けても確実に3点を計算できるPGは一切狙わず、一発逆転できるトライを狙いに来た。それが東芝視点で見るとイヤだった。蹴ってくれた方が楽なのにと思っていた。

三洋はインフルの影響で北川不在。またトニーブラウンが今一つの調子だった。それから東芝が三洋のハイパントをほぼノーミスで完璧に処理してリズムを与えなかったから、三洋がノっていけなかった。

セミファイナルのサントリー戦で甦った東芝。その勝負強さが復活すれば紙一重の勝負をモノにする姿を2週続けてまざまざと見せつけた。終盤、三洋の反撃を受けてゴールラインを背にした場面でも防御する。シンビンで一人欠けても守りきる。これぞ東芝。リーグ戦で苦杯を喫した2チームを倒しての連覇は価値を持つ。これで満足するチームではないから日本選手権でもきっと良い戦いが見られるだろう。

09-10プレーオフ準決勝 東芝×サントリー

2010-01-25 | ラグビー

久しぶりに東芝らしい良い試合だった。実のところ、昨年末の味スタのイメージが強く残っていただけに多分サントリーが勝つだろうと思いながら会場に行ったのが本音。しかし結果は大一番での東芝の勝負強さが発揮された。

前半は押し気味の東芝。先制トライまでは味スタとは違うと感じられた。しかしこれでかえって開き直った格好のサントリーが立て続けに3トライを上げて7-21。これで今季の東芝はやっぱりアウトなんだと覚悟した。終了間際のサントリーのPGは失敗に終わり、どうにか2トライ2ゴール差のまま折り返し。結果的にはこの3点のマイナスが効いたのではないか。

後半開始早々に望月の独走トライで息を吹き返した東芝。サッカーで言えば0-2から早い段階で1点返したような感じ。これで一気に押せ押せ。逆にサントリーは受け身に回った。そのチャンスを東芝が逃すはずはなく。チョン蹴りから疾走した立川のビッグプレーで完全に東芝のための試合になった。

終盤のサントリーの猛攻をファールを犯しながらも耐えてゴールラインを割らせなかった東芝の粘り強い守り。モールで押し負けず相手にプレッシャーをかけ続けた。試合途中でサントリーのFWに押され気味だった時は3年前の決勝を懐かしく回顧したが、ここぞという局面では絶対に競り負けない。これが勝ち方を知っている東芝の強さ。

これで決勝は2年連続同一カード。今のトップリーグは3強。そういう意味では最も良い展開で決勝のカードが組まれた。開幕戦は三洋が勝ったが今回は全く別物。廣瀬も復帰予定で準備が整った東芝を、シルバーコレクターの色濃くなりつつある三洋が打ち破れるか。

09-10トップリーグ第12節 東芝×サントリー

2009-12-26 | ラグビー

開幕戦以来の観戦。しかしまたしても東芝の敗戦で今シーズンはリーグ戦で勝利を見れず。それにしても酷い試合だった。ここまでボロボロにやられる東芝は見た事がない。

サントリーが強かったのは確か。グレーガン・ニコラスといった外国人選手が要所で効きまくっていてまさに助っ人と呼ぶに相応しい活躍だった。パス回しの早さで完全に相手を翻弄していた。

しかしそれを差し引いても東芝の不出来が目立った。序盤は良い入り方で押し込んでいた。しかしそこでトライが取れず、ある程度凌ぎ切ったサントリーに切れ味鋭い電光石火のカウンターのような先制トライを奪われると、あとは自滅して崩れていった。まるで試合運びの稚拙な下位チームのような姿だった。今季は開幕戦以来全く観戦していないのでシーズンの内容を詳しくは分からないが、これがあの東芝とは思えなかった。自分の知る東芝とは正反対のチームがそこに居た。

味スタのバックスタンドは日当りも良好で暖かく観戦には最適だった。上着も要らないほど。温かくて試合がアレでは必然的に眠くなったのは事実。

清宮監督は高らかな宣言を行ったが、それに対して異議を唱る隙もない事は結果が語っている。順当にいけばプレーオフ準決勝で当たるはずなのでそこで仕返しする東芝に期待はしたいが、今季はサントリーの方が充実しているように感じる。逆に言えばサントリーを倒せば連覇すると思う。

09-10トップリーグ開幕戦 三洋電機×東芝

2009-09-05 | ラグビー

秩父宮のバックスタンド相変わらず良い感じの雰囲気。暑くも無く、かといって涼しすぎずナイターに丁度良い気候。試合中に多少降った雨はご愛嬌。

毎年恒例とはいえ、開幕戦で強豪同士をぶつけるマッチメイクは勿体無いと思う。何気に関西では神戸製鋼×サントリーが組まれているし。終盤のチームが成熟してきた時に当たる方がクオリティは高まって試合内容は面白くなりますが、その辺は世間への注目度なども考慮すると仕方ないのだろう。

やはりこの両チームの対戦に相応しいロースコアの試合となった。受けたファールを確実にPGに繋げてコツコツ得点を稼いだ三洋の勝利。点を取れるときに取った事が大きかった。相手のミスを誘発する激しいディフェンスと正確無比なブラウンのキックによる陣取りは今年も健在のようです。

東芝は大事な場面でのノックオンが目立ち全体的にベストコンディションからはまだ遠い印象を受けた。精度が高まった時の東芝には隙が無いから。しかしこの試合では一瞬の隙を見せたりツメの甘さを感じさせる場面が幾つか見られた。それが逆転負けに繋がった。

一方で前半の終盤に連続得点を見せた集中力は流石。あれであとは後半もゲームをクローズして勝てると思ったのですが、三洋のような強豪相手ではそう簡単に一筋縄ではいかなかった。ただああいった集中力の持続が長くなれば勝ち始めるだろう。

2019年のW杯開催も決まったのでこれがラグビー界の起爆剤になればいいですね。そのためには企業努力も買うけれど、実質の有料入場者数を増やしていかないとお先は明るいとは言えない。そこから目を背けたら今後も変化せず現状維持のままだろう。

08-09MS杯決勝 東芝×三洋電機

2009-02-09 | ラグビー

決戦を直前に控えた時にまさかの今季2度目の不祥事。東芝にとっては重すぎる逆境の中で、もしかしたらシーズン最終戦になるかもしれない一戦。

強風が互いの運命にイタズラし、ブラウン・ヒルという二人の名キッカーをも悩ませました。思うにあそこまで風が強いのは伊藤忠ビルの横に建設中だった新しいビルが完成したことによるビル風も少しは影響している気がする。気のせいかもしれないけれど。ただそれでも風を味方につけたヒルのキック精度は時間の経過と共に正確さを増していきました。ブラウンは病み上がりのためかそこまで目立っていなかった。その分入江などが頑張っていましたがブラウンの存在感はやはり大きい。中央で基点を作れないとウイングの北川は生きません。

そのためキックによる陣取り合戦もそうだけどそれ以上に局面で接点を作り、そこで繰り広げられる肉弾戦の激しさが多く見られました。ホラニ・相馬にブラウンの加わった三洋はトップリーグ最終節とは全く違いました。単純にFWの圧力を比較すれば三洋が上でしたが東芝は守りの粘り腰と廣瀬の1つ目のトライで見せたBKへの早い展開が良かった。相手にトライを許さなかった東芝のディフェンスは綻びが見当たらないほど完璧で隙がなかった。ミスの数は少なくなかったものの、それを補う集中力がありました。

VTR判定に初めて出くわしましたが時間制で競う競技であれをやると流れやリズムがぶった切れる恐れを感じました。廣瀬の最後のはどう見てもトライだろうに。VTR判定をサッカーで導入して欲しいかといえば微妙。ゲームの流れが切れることを体感したから言える。試合全体を取るか、重要な局面を取るのか。難しい問題です。

東芝は2年ぶりの王座返り咲き。サントリーや三洋が台頭する中で僅か1年で覇権を奪還する磐石の安定感は群を抜いている。廣瀬がキャプテンになってからは初めてのタイトル。東芝の主将と言えばどうしても冨岡の影が拭えないけれど、この優勝とMVPで本当の意味でのキャプテン廣瀬誕生ではないでしょうか。2つの逆境は選手らを想像以上に苦しめたでしょうけれど、それを乗り越えての奪還を達成したチームのキャプテンには最大限の評価と賛辞があって良い。胸を打たれる優勝でした。おめでとう東芝、おめでとう廣瀬。

トップリーグ08-09第13節 東芝×三洋電機

2009-01-19 | ラグビー

東芝強かった。三洋は飛車角落ちだったけれど、それにしても勝利+4トライに向けて突進する東芝の迫力は圧倒的でした。

本当に久々の秩父宮です。東芝の試合はかれこれ去年のMS杯準決勝以来。約1年ぶりなので選手も入れ替わっていてスタメンは日本人は分かったけれど、外国人は全員見たこと無いメンバー。ロアマヌは代表で見てますが。しかしこの外人トリオが要所で効きまくっていて良い働きをしていました。ヒルのキック精度は高くて東芝に新たなオプションを増やした感じがしました。ロアマヌのパワーも迫力がありました。それから久々に見たら仙波が前に観た時よりも格段に成長していて驚いた。前は冨岡の控え的な印象しかなかったのに全く違って見えました。

対する三洋はブラウン不在のため中で基点が作れず、また東芝の強烈なタックルを中心にした守備の前にバックスへのワイドな展開が見られず北川に良い形でボールが渡る場面が少なかった。しかしリーグ戦で2年負けなしのチームが数人のレギュラーを欠いただけであれだけクオリティが下がるとは。それだけ対戦したチームが強かったとも言えるけれど。

色々あって今シーズンはある意味正念場となってしまった東芝ですが、強さの面では2年前を思い出すような感覚がありました。レギュラーシーズンを1位通過した勢いでこのまま覇権奪還しそうな雰囲気が漂っている。個人的には今シーズン初観戦にして既に最終節で残るはMS杯と日本選手権。次のMS杯準決勝は行けないので勝ち上がって決勝に来て欲しい。

【ラグビー】PNC 日本×フィジー

2008-06-22 | ラグビー

両チームはほぼ互角で僅差の接戦だっただけに、こういう紙一重の敗戦は非常に悔しい。今更ですけどラグビーボールの楕円の形は一歩先の転がる方向がとんでもないところだったりして、運命を左右する事をひしひしと感じました。

ジャパンの守備はよく粘って耐えていました。後半はミスが重なった所に加えて我慢していたのが堪えきれ無くなってきてトライを許しましたが、良い守備をやっていました。特に魂のこもった気迫のタックルは素晴らしい。

攻撃では肝心なところでノックオンなど痛いミスを連発してチャンスをフイにしました。雨だからノックオンが増えるのは仕方ないと言えるけれど。ただ攻撃に関してはもっと接点を作ってそこからワイドに展開して欲しかった。あまりウイングが疾走する場面が少なかったので、そこを使う展開が無いのが残念でした。

フィジーはスクラムからSHにボールが入った時、そこにしつこくプレッシャーをかけてきて、それがパス出しの精度と速度を低下させたので厄介でした。あとはフィジーも割りとミスの数は多かったけれど、要所ではこちらのミスをモノにするしたたかさがありました。

スコア的には途中までリードしていて面白かったのです。雨で蹴り合いになってトライが少なくなる時には、アレジの正確なキックが効いて来ます。このアレジでどこまでゲームを作れるかが攻撃の核になるのでしょう。

雨で観戦は大変でしたが辛くは無かったです。ギリギリに着いたので当然屋根アリの場所には行けませんでしたが、今日のような日に広い国立でバクスタ2階まで開放してくれると、人の少ないゾーンが出来て助かります。そんな感じで個人的に国立で一番好きなバクスタ2階で傘差し立見観戦していました。立見は慣れたものですし、ましてや今日は飛び跳ねるわけではないので(笑)2時間弱の立見は負担ではありません。それとゴール裏自由席限定ですが千駄ヶ谷門からの入場に限りSuicaをチケット代わりに入場可能にしていました。今の時代にこういう取り組みが行われるのは必然の流れかと思いますが、もっと浸透していけば利便性が高まるので、これがもっと拡がっていくと良いですね。