Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

思えばナビスコ決勝前日は毎年更新している

2008-10-31 | Jリーグ
セレッソ大阪の森島選手の引退が決定しました。偉大な選手の別れは寂しい。引退といえば来年の2/1に秋田豊氏の引退試合開催が決定。一番見たかったカードを望みの場所でやってくれるのは嬉しい。こういう形にゴーサインを出してくれた京都サンガの度量の大きさにも感謝したいです。

さて11月に入って早々の3連休。諸事情により連休明けの来週にも個人的な連休を用意しているんですが、それはさておき今週は天皇杯とナビスコ。明日の決勝戦は個人的には3年ぶりに第三者の立場での観戦。当事者でないと気楽でいいですよ、ぶっちゃけどっちが勝ってもいいですしね。でも第3者視点で見ると物足りなさを感じるんですね。完売で天気も悪くなさそうなので良い雰囲気になりそうですね。一応スコア予想しますと120分スコアレスのPK決着と予想します。PKの結果がどちらに転ぶかは分からないけれど何となくそうなる気がするだけです。

秋春制移行問題

2008-10-29 | Jリーグ
川淵キャプテン時代の方が良かったと思うほど色々お口の滑らかな犬飼会長。彼が提唱する一つの大きな課題が現在の春秋制から秋春制へのシーズン時期移行。これについての自分の意見は大反対。理由は2年前に既に述べているのでそちらをどうぞ。

そこまでして秋春制を推進したのなら、今冬は彼には是非、1月札幌・2月新潟・3月山形の順で現地で暮らしていただきましょう。それもホテル暮らしで無くどこかの民家にホームステイで、もちろん雪かきも手伝う条件で(笑) そこまで言うからには北国を体感してもらわないと。協会の会長さんなんだからいつまでも埼玉が日本の中心だと思ってもらったら困るんですよ(毒)

仮にこの制度を導入して北国のチームが冬の間ずっとアウェー戦になったら疲労が溜まりますね。そしてリーグの合間にナビスコの予選リーグがあったら、メンバーを落とす可能性はありますよね。それが頻発したらどうするんでしょう。

彼ならきっとこのお得意のセリフを吐く事でしょう。

『J全体のサポーターを裏切った』とね(笑)

2008J2第41節 横浜FC×愛媛FC

2008-10-27 | Jリーグ

特に四国に縁もゆかりもあるわけでもないけれど何故か年に一度くらいは見ておきたくなる。見たら見たで応援したくなるチーム、それが一生懸命にサッカーする愛媛。今年はなかなか日程に恵まれなかったのでようやく2008年初愛媛です。

愛媛は流れの良い時間帯にもっと点を取れていれば勝ちに繋がった試合でした。ディフェンスがルーズだったので打ち合いは止む無しでしたが攻撃はパスを繋いでサイドを使う良い形が作れていました。宮原の展開力が効いている。FWを入れ替える前にリードを奪っておきたかったですね。2TOPを代えてから前線でボールが収まらなくなり落ち着きがなくなったので。

横浜は今年何度か見てますが実はまだ行った試合は負けてないんですね。完全に負けの内容でも何故か引き分けになるから不思議だ。ただこれまで見た時に比べて今回は内容は向上していた。御給と池元の2TOPのバランスが良くてFWに楔を入れてからワイドに展開する形は良かった。

たまたま行った試合でカズが最年長ゴール記録更新とは何ともラッキーでしたが、あの年になっても衰えない体のキレは日頃の鍛練の賜物。本当に凄い人です。

勝てるチャンスもありながらドローでしたが内容的には楽しめるゲーム。これでまた試合以外を含めて愛媛の好感度が上がる。何せ現場に着いていきなりたま媛ちゃんのお出迎えを受け、後半はスタンドにオーレくんとたま媛ちゃん常駐で試合後はお見送り付きとは手厚いもてなし、関東アウェーでここまでやってくれて楽しいチームです。来週は天皇杯なので去年の再現を期待したいところ、草葉の陰から応援したいと思います。

2008J1第30節 FC東京×鹿島

2008-10-26 | 鹿島アントラーズ

仕方ない負け。常に後手を踏んであまり内容の良くない試合。空中戦は平山に手を焼くし、セカンドボールも拾えない。全てが後手後手、これなら負けで妥当。

中盤でプレスがかからず後手を踏んで苦しい展開でした。こういう展開になるとピッチ上の監督である小笠原不在の痛さを感じる。特にダニーロが攻守に渡って流れを寸断してチームは機能性を失いました。攻撃ではボールを持てば囲まれて奪われ、守備ではダニーロが戻りきれない所を突かれ、相手はサイドのスペースに人数をかけて崩してきました。誰しもが感じている事だと思うけれど、そろそろ野沢を先発にしましょうよ。

サイドを突くという点では、これは東京の作戦勝ちだけど左に張ったカボレを止めきれなかった。篤人一人ではカボレのフィジカルへの対応は厳しい。スピードはついていけても当り負けするのは止むを得ない。そこにセットで長友や今野まで来たらサイドがてんてこ舞いになるのは致し方なし。端的に言えば東京の作戦勝ちということ。この一戦に懸けてきたのでしょう。

良かった点はいくつか。まずマルシ→興梠で決めた1点目の流れが良かった事。それから田代に復調の兆しが見えたこと。ゴール神話は終わったけれど久々ゴールを含めてキレのある動きを見せていたので終盤の大事な場面での活躍を期待したい。

今年のアウェーは毎回難しさを感じます。完売したフクアリ・瑞穂・NACK5をはじめ客席がフルハウス近くに埋まる事が多く、相手の勝利へのモチベーションの高さも充分感じる。今回の味スタもそのケースに該当する。それは相手がこちらをチャンピオンの鹿島という目で見て気合いを入れてくるからなんだろうけど、それを受け止めて返り討ちにするまでの強さは残念ながら無い。

終わった事は振り返っても仕方ないのでラスト4試合を全勝するだけ。周りは関係無い、とにかく勝ち点12取ればいい。リーグは2週間空くから切り替えてまた次の新潟戦からリスタート。その前に油断してはならない天皇杯の国士舘戦です。

ベストオブベストの試合

2008-10-26 | フットボール全般

本日のスケジュール、三ツ沢→代々木。お昼の試合についてはまた別に書きますがまずはフットサルから。


2008Fリーグ第8節 名古屋×浦安

もう本当に凄い凄い試合だった。フットサルの試合を何度か観戦して、こんなに引き込まれて時間の経過が早い試合は初めてです。この1試合の為だけにチケット代を払う価値がある内容。(正確にはJFA後援会で無料ですが・・・)

前半、名古屋が2点リードした時点で絶対王者の強さばかりが際立つ内容かと思いましたが、後半立ち上がりから仕掛けた浦安の逆襲、あっという間に2点差を追いつく。しかし名古屋も底力を見せつけ再逆転。

そこからの浦安の更なる逆襲が凄すぎた。残り1分で同点にされてすかさずタイムアウト。そしてゲーム再開後のキックオフから繋いだボールを鮮やかに押し込んで5対4。最後は名古屋のパワープレー凌ぎきって見事な勝利。負けた名古屋も強かった。それ以上に浦安の驚異的な粘りが素晴しかった。

浦安は藤井の意外性のあるパスが効いていて、そこを基点にした攻撃がチャンスを作り出していました。それからGK川原の再三に渡るスーパーセーブの連発は見ている者を熱くさせた。対する名古屋はマルキーニョスら外国人が巧い。

緊迫した痺れる試合内容で、そこそこの人で埋まった会場を納得させるのに充分な展開でした。こんな試合を見せ付けられればリピーターはきっと増えるだろう。Fリーグ史に残るであろう熱戦でした。

ACL準決勝2nd leg 浦和×G大阪

2008-10-23 | フットボール全般

2週連続水曜に埼スタ。平日の仕事終わりに都内からここまで行くのは大変ですが、ガンバの流麗なサッカーがそれを吹っ飛ばしてくれました。最高の場面は3点目のパスワーク。ああいう完璧な崩しの攻撃をするチームがACLの決勝まで上り詰めるのに相応しい。

手の内を知っている同士の対戦だけあって緊迫した内容でしたが、終わってみればガンバの快勝。前半こそホームで圧力をかける浦和がペースを握り、またスペースを消す組織的な守りの前にバイタルエリアから前方での自由を与えられず、本来のガンバらしさが影を潜めていましたが、後半はパスが回るようになって自分たちのペースを取り戻しゲームを掌握。戦術の浸透度とチームとしての完成度の高さを見せつけた後半の45分間でした。

後半に入ってすぐガンバが追い付いた時点で既に勝負が決まった感はありました。前半の戦いは非常に良かったものの、堅守も点取り屋も消えて全く迫力の無いチグハグな浦和と、確固たる攻撃パターンの確立されたガンバでは結果も内容も現実を如実に表した必然の証明と言っていい。浦和は阿部がボランチに入ると安定感とバランスが保たれていたのでそこが生命線でしょうね。


選手交代を含めたベンチワークの差はハッキリ出ました。ガンバは消え気味のロニーを早々に引っ込めて佐々木を入れるとサイドが活性化しましたし、3バックにシフトチェンジする時もチーム全体に全く迷いが無くスムーズな動きを見せていました。対する浦和は点を取らなければならない終盤の時間帯に予想通りFWを矢継ぎ早につぎ込む。しかしこれをやると前に人が増えすぎてスペースがなくなります。堤→田中達はわかるけれど、永井を入れるなら下げるのはゴールの予感が全くしないエジミウソンでしょう。

勝敗は別にして平日のACLでファイナルでもないのに5万近くのホームのサポを集める土壌は大きな事。準々決勝にたったの7000しか入らなかったチームのサポからしたら羨ましい限りだがこれは見習わないと。

決勝はアデレードとガンバ。我々は経験不足とピッチコンディションの悪さがたたって負けたけれどガンバがスタイルを貫けば決して勝てない相手ではないはず。但しGKは当たり日の松代のように働くので要注意。日本を代表して必ずや優勝を勝ち取ってきて頂きたいです。

JFL後期第11節 横河武蔵野×SAGAWA SHIGA FC

2008-10-20 | フットボール全般

西ヶ丘に来る頻度が増えているここ最近。

どちらも決め手を欠き得点の予感がしないまま過ぎ去った90分。唯一可能性を感じたのが前半立ち上がりの武蔵野の攻撃。それ以外は武蔵野の方は攻撃が単調でした。武蔵野は今年これで3度目ですが見る度に内容が低下していく気がする。春に見た細かく繋いでサイドを使う形はどこへやら。

佐川は中盤でボールを集めて組み立ててまでは良いんだけれどそこからシュートに至る過程が乏しくシュートが少ない。佐川応援席の『シュート打て』チャントはまさしくその通り。でも退場者を出した後の佐川は上手く試合を進めてどっちが一人少ないか分からないような状態でした。20番が巧いなあと思って見ていたんですが、後で調べたら帝京→大宮と進んだ大沢と知って納得。確かに前から巧かった。

アマチュアの3部リーグと考えると結果と内容の評価が難しい試合。Jリーグを目指すチームとそうでないチームが混在する今のJFLにもそろそろ限界を感じます。J3構想を真剣に考えるべき時期に来ているのかもしれませんね。

2008J1第29節 鹿島×京都

2008-10-19 | 鹿島アントラーズ
7月と同じで4枚ストッパーを並べる京都の守備をどう崩すのか、それが勝負の分かれ目でしたが鹿島の出した答えが京都に勝ったという内容。豊富なバリエーションの攻撃パターンで相手を押し込み、時にはショートパスを、そうかと思えばサイドチェンジやミドルパスで揺さぶりをかけ主導権を完全に掌握。新井場の左からの上がりに相手はついてこれず。

崩すだけでなく点を取らなくてはなりませんがその取り方も良かった。1点目は興梠の個の特徴であるスピードが生きた形。2点目は新井場のアウトサイドのセンタリングにマルキのフットサル仕込みのような足裏のテクという意外性と創造性が産み出した形。

京都の攻撃は基本がカウンターなので基点の田原を抑えれば大丈夫という展開。田原の体の大きさを生かしたプレーは厄介でしたが岩政がある程度ケア出来ていたのであまり怖さがなく。この位置がフェルナンだと相方のヤナギも生きるので危険度が増しますが田原だと威力は半減。守備は水本が穴。興梠にやられ放題で、贔屓目抜きに見てもどっちが北京に行ったんだと言いたくなるプレーぶり。


カシマに戻ってきたヤナギは特別。京都がピッチに入った瞬間のヤナギコールですから。試合前にやっちゃうのかよ、それと一緒に秋田コールもしてあげれば、という突っ込みも入れたいところだけど、我々にとってはどこに行っても愛すべきヤナギである事に変わりはない。自分としては西京極の時にちょっと意識しすぎて、しかもヤナギに負けたような試合だったから今回はそこまで意識しなかったけれど、普通なら客が入らなそうな京都戦で(失礼!)2万人越えたのはヤナギ効果もあったのかな。

その13番の前で背番号を受け継いだ興梠が久々に点を取ったのは鹿島的に出来すぎたシナリオ。しかもこの2人は去年の途中からずっと一緒にベンチに座っていた同士。ヤナギから学ぶ事がきっと多くあっただろう。その先輩の前で出した結果は自信に繋がるはず。

勝たなくてはならない試合で取りこぼしせず勝ち点3奪取したのは大きい。どっかはホームで自滅したとか、どっかは鬼門で沈んだとか、そういう周りの事や星勘定は正直言ってもうどうでもいいです。残り5試合全部勝てば周りは関係ないんだから。今はそれしか考えていない。

W杯アジア最終予選 日本×ウズベキスタン

2008-10-16 | フットボール全般

これぞ最終予選、甘くない、楽に進むはずがない。そう思いながら先制点をとられた時は思わずニヤリとしてしまった。ホームでのドローは負けに等しい。しかしそれもまた胃がキリキリするような最終予選の難しさ。

攻撃面はラストパスの出所が俊輔しかいなくてそれ以外から決定的なチャンスは生まれませんでした。遠藤・長谷部からは起点を作りトップと2列目に橋渡しをするパスは出てきたけれど、そこから先が俊輔しかいないから後方からの飛び出しがうまくいかず。最初から稲本投入後のように遠藤を前に上げて、なおかつボランチに憲剛を入れればミドルも狙えるから良かったのではないだろうか。

得点力不足というよりは攻撃の連動性不足・形を作るバリエーション不足。攻撃は単調で俊輔依存性。パスばかり狙いすぎてゴールに向かう泥臭いプレーが少ない。最後に闘莉王を上げてパワープレーを狙うのは正しい戦略だしそれがサカマガに選定されるだけの日本一の脅威を誇る得点パターンではあるけれど、そうしないとゴールに近づけないようでは厳しい。それとパワープレーに転じるタイミングで興梠を使っても意味ないよと岡田監督には声を大にして言いたい。実際ほとんどボールに触っていませんから。それは去年のナビスコ準決勝で最後に4TOPでパワープレーに転じた時も同様だった。

終了と同時にスタンドの客が一斉に席を立ち出したのが皮肉にも綺麗すぎる人波でした。平日の埼玉は行き帰りが大変ですがそれ以上にその程度の試合と客に判断されたからでしょう。一見さんや普段スタジアムに来ない層には辛い試合になりましたね。ホームゴール裏ですら選手が挨拶に来た時は人が激減していて悲しい光景だった。ピクニック気分で"見に"来た人が多いとそんなものか、最終予選とは戦うものです。

長い予選の中には苦境というのは必ず訪れるもの。アジア内での日本の実力から言えば予選突破は問題ないでしょう、このドローはそんなに影響しない。若い選手も多いからこれを良い糧にして今後の予選に望んでもらいたいところです。でもホームでこんなゲームをやっちゃいかんぜよ。

明日に向かって踊れ

2008-10-13 | 音楽モノ
【10/12 キャプテンストライダム LIVE TOUR 2008 明日に向かって踊れ!@LIQUID ROOM】

なんだか唐突ですが昨日見てきたLIVEのお話。

キャプストに触れるきっかけはロッキンジャパンの時。と言っても知り方がちょっと変わっていて実はライブを見るのは初めて。あの日、朝イチのLAKEでPerfumeを見終えてGRASSに移動する途中に通りかかるSOUND OF FORESTから聞こえてくるキャッチーなメロディが気になっていて、後から調べたらそれがキャプテンストライダムでCDを借りてみたら凄い良かったのでライブに行ってみようという下り。

ツアーのタイトルが『明日に向かって踊れ』だけに踊れる爽快なナンバーの連続で特に『キミトベ』と『CHERRY BOY』が楽しかった。電グルのカバーもなかなかグ~。リキッドはキャパが小さいからステージが近いし、人と人の間の空間が程よく空いていて見やすくて体も動かしやすくて全体的に丁度良かった。

MCも面白くて曲もテンポ良く進んでいくから時間が経つのが早くて。これで2時間の公演で3000円だから安いですね。トークはバリバリの宮崎弁も良い感じだったんだけど個人的にはカープネタがツボだった。特に今年はカープファンにとって特別な年だったんだろうから、もうちょい深く聞きたかったな。そこは女の子が多い会場だから野球ネタを引っ張れないところもあるんだろうけど。

LIVEが面白かったので帰りに物販でタオルくらい買っていこうと思ったら既に完売、ああ残念。やっぱりグッズは開演前か。今度は年末のカウントダウンジャパンで既に1日券のチケット確保済の28日に出演する偶然が重なったので、また見てこようと思います。

高円宮杯準決勝

2008-10-12 | フットボール全般
雨が上がったら暑くなり、陽が落ちてきた終了後は涼しくなる天気の変化が目まぐるしい国立。試合中に雨が降らなくて良かったです。



作陽×浦和ユース

延長戦で浦和の勝ち。しかし称えるべきは作陽イレブンの頑張り。個々の技術を比べたら浦和に劣っていましたし、守備も攻撃も平均点そこそこと言っていい。しかし作陽の組織的で結束したチーム力の高さは相手を凌駕しており、後半は完全に主導権を握って試合を進めました。

昨今では選手権で準優勝するなど、中国の強豪になってきている作陽の良さが見えました。惜しい試合をしただけに勝ちをプレゼントしてあげたいと思った。第一試合から中身の濃いゲームで充実しています。



名古屋×FC東京

東京は諸事情が重なってレギュラーを何人か欠く苦しい状況。対する名古屋はユース年代ではワンランク上のエレガントなサッカーをやったのが印象的。連動して繋いで崩しての形が頻繁に見られ面白かったです。惜しむらくは崩しに拘りすぎてフィニッシュにかかる場面でのアグレッシブさに欠いた点か。コースが開いたら思いきってシュートを狙うのも大切です。

料理に例えるとシンプルな東京と一手間を加える名古屋の攻防戦が面白く第一試合に負けない好ゲーム。勝負を分けたのは名古屋の精度の高いセットプレーの質。最後は東京が前線に人数をかけてパワープレーを展開するも、逆に前がかりになったウラをつかれて勝負を決定付ける2点目を献上。そのまま名古屋の勝利となりました。

2試合共に中身の濃いゲームでした。決勝も面白い試合になるでしょうね。

どこも苦しいが救われないものか

2008-10-10 | フットボール全般
興梠の代表初キャップにして堂々たるプレーぶりは見事。その辺の事も詳しく記したいんですが、ショッキングなニュースが飛び込んできたのでそれについて。

TASAKIが休部へ=なでしこリーグ

強豪のTASAKIが親会社・田崎真珠の事情により事実上のチーム消滅となってしまった。陽のあたらない所で地道に努力を積み重ね北京五輪で脚光を浴びた女子サッカーに暗い影を落す事が残念でなりません。こうなるとJクラブがレディースを持つことが究極の理想だとは思うけれどその実現は極めて難しい。企業スポーツであるのは難しい、何とか救われないものだろうか。救世主の出現を願いたい。

リトルレフティの覚醒

2008-10-08 | Jリーグ
ジェフ千葉の怒涛の快進撃と共に、猛烈な勢いでゴールを叩き出しているのが今夏千葉にレンタル移籍した深井。ようやく安住の地を見つけられたようで何よりです。このまま完全移籍といってもらいたい、レンタル元に返ってきても居場所はおそらく無いから。それだけ竜太も興梠も成長してきたという事です。

移籍して早2年。それでもこうやって記事をエントリーするんだから深井は思い入れのある選手だったんだなと実感します。彼はチームが一番苦しく、選手とサポの距離が最も離れていた時に、一番サポーターに向き合ってくれたから思い入れが強いんだと思います。実は2年前の冬にこんなエントリーを立てていた。同じように在籍はたったの1年半でありながら今でも強烈なインパクトが残っているのはアウ神なわけです。あの人が移籍してから色々自分にも・・という脱線話はまた別で。

これでレギュラーに定着し千葉の一員になってもらいたい。彼は新潟時代も名古屋時代も何故か誰かの出停や怪我などで鹿島戦だけは巡り合わせの確率が高い運命的なものがあったんですが、来年はそうじゃなくていつも通りの先発メンバーとして当然のように出てきて欲しい。その時は本当の意味で歓迎のブーイングをしますよ。多分、タンスの奥底に眠る『11番』のタオマフはもう取り出すことは無いだろうけど、お互いにとってそれでいいんだよ、きっと。

2008J2第39節 横浜FC×C大阪

2008-10-07 | Jリーグ

新宿の金券屋で300円で買った招待券で観戦。チケ代節約の恩恵に預かっておいてこういう事を言うのもなんですけど、こうやってTOMAS関連にタダ券巻いて見かけ上はそこそこ埋まったスタンドを造り出す客の入れ方ってどうなんでしょう。密度と熱気が比例しない。どうしてジェフ千葉がフクアリで鹿島・名古屋・浦和を立て続けに下したのか、そこからヒントは導き出されると思いますが。

内容的にはセレッソの3対0。それがチャンスを逸したのと三浦淳の個人技が2回決まっただけで勝ち試合を逃しドロー。セレッソからすると勿体無いゲームでした。対する横浜は以前と変わらずアンデルソンと三浦淳頼み。都並さんのチーム作りに進歩が感じられない。もっと言ってしまうと見ていて退屈なチーム。

前半は変化の少ない展開でしたが、後半はセレッソが一方的にガンガン攻め込んで面白かったです。前半は消えていた乾がようやく試合に参加し始め、カイオを基点にした攻撃で幾度となく横浜ゴールに迫りました。カイオという助っ人は小松と同じくらい上背がありながら、足元が巧くセットプレーまで蹴っていて、まさしく大物小技師というタイプ。

香川を久々見たけれどJ2のレベルではちょっと物足りなそうな感じに思えた。今回気付いたのは自分から仕掛けるのは上手いけれどサイドバック使いが下手。左SBのジウトンが何度も香川に預けてオーバーラップしてもそこが効果的に使えていなかった。人を生かすことで更に自分も生きる術を身に付ければ更に進化するでしょう。

このドローで横浜はJ1復帰の可能性が消滅。セレッソもほぼ絶望的とあれだけ戦力を整えながらなかなか戻ってこれません。若くて優秀な選手が多いセレッソはそろそろ青田刈りの対象になる恐れがあるのでは。戦力だけでは勝ち抜けないJ2は本当に厳しい舞台。それを勝って当然の風潮の中で勝ち続けた広島の強さは大したものです。ただそれだけでなく広島は去年の悔しさがバネになったんでしょうね。J2を勝ち抜く上で一番重要なのはこの要素だと自分は思います。

2008J1第28節 G大阪×鹿島

2008-10-06 | 鹿島アントラーズ

戦前の予想通りでハイレベルな極上のフットボール。最近のガンバ戦は本当にやりがいがあって互いががっぷり四つに組み合った良い試合を超越した凄い試合。それを互いに中2日でやるからまた凄い。内容がどうあれ、勝ち点3を持ち帰りたい試合でしたが、この濃い内容には遠征した甲斐があったと強く感じさせてくれます。

中盤はどちらも厚くパスワークに長けている。それでもガンバの方がやや中盤の構成力は高い。前半はならばと繋がずにロングパスを狙う鹿島。それが効を奏しペースを握るも、ガンバの守備も堅く崩してフィニッシュという場面までは至らない。対するガンバはFWにさほど怖さは感じませんが遠藤を中心にした攻撃の圧力が押し寄せ、遠藤や二川に生かされる事でロニーと山崎が厄介になる。

後半、寺田を投入して中盤の枚数を増やしたガンバが攻勢を仕掛ける。そこで先に足が止まったのは鹿島。60分過ぎから一歩が出なくなってガンバに攻め込まれるヒヤヒヤの展開。そこに播戸まで入れてくるから怖い怖い。しかしこの一番苦しい時間を粘り強い守備で凌ぎ切り、時にはカウンターで逆襲を仕掛けるなど耐え抜きました。

耐えた先に最後のカードであるマルシーニョを投入した時点で残りはこちらの時間と確信しました。野球で言ったら12回表のピンチを凌いで負けはないと決まった感じ。案の定こちらが攻め込んだ終了間際。竜太への中澤のファールは退場覚悟でやっただろうからしっかりレッドを出してもらいたかった。あれで「囲みだ」と言われ脅されたら審判の保身でしかない。経験不足の佐藤氏にあの対戦は吹かせるべきではなかった。

これで2週間のお休み。このドローにより勝ち点が最大で68までしか到達しない事になり、まさに今年の混戦を象徴しています。一つの山場は最低限の結果で乗りきりました。残るは6試合、全部勝つ事しか考えられない。