Winding Road

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2009J1第16節 川崎×鹿島

2009-07-06 | 鹿島アントラーズ

限りなく勝ちに近いドロー。劣性をはねのけ逆境を苦にするどころか反発力に変える見事な戦いだった。ACLで勝ち残っているチームに対するある種のジェラシーはそんなハンパな気持ちじゃない。

展開としては勝ち点3がどうしても欲しい川崎の方が主体的に攻めてきました。それは篤人の退場前も後も同じ。それに対し安定した守備ブロックを構築していたので本当に危険だと思う場面自体は少なかった。鹿島相手にあれだけ積極的に仕掛けてきてくれるチームはあまり無いのでそれは嬉しかった。

また川崎が攻めてきてくれたおかげで一番恐い高速カウンターを受ける心配がなかった。それからレナチーニョの負傷欠場と養父のスタメン落ちに助けられた印象。自分が見ていて川崎が水曜のガンバ戦で良かったと思った部分を入れ替えてくれたのは、鹿島側からすれば有り難かったけれど川崎の選手起用は失敗したように思える。

ターニングポイントは言うまでもなく篤人の退場。あれがハンドかと言われれば微妙。ファールと判断されれば得点機会阻止だから一発レッドは仕方ないですが。それよりもその前の場面で左右に揺さぶられて崩された事の方が問題。しかし『彼がお腹に当ったというなら僕はそれを信じたい』とコメントしたオリベイラは素晴しい。本当に良い監督だ。

普通ならこれで崩壊しますがここからの一人少ないことを感じさせない戦いぶりが素晴らしかった。本山のサイドバック起用に07年33節の浦和戦を思い出した。良かった点は慌てず動じず攻め急がないで、マイボールはじっくりキープして回しながら組み立てた事。バランスを保ち続けた事でカウンターの餌食にならなかった。あそこでタテを急いで前がかりになったら川崎の思うつぼだった。

相手の隙を逃さずワンチャンスをモノにした後は凌いで勝ち点1を拾うだけ。次第に単調になっていく相手の攻撃にも助けられキッチリ任務遂行。試合終了直後のスタンドの雰囲気を見れば両者にとってどういう意味を持つドローかは一目瞭然。

状況下から見れば十分満足いく結果。しかし勝ちではないのもまた事実。全く喜んでいない小笠原の表情にらしさを感じた。次からまた勝利を積み重ねたい。7月はナビスコの2試合でまた川崎と面白い試合ができそう。


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