Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

オンタマカーニバル2011@横浜アリーナ

2011-01-31 | 音楽モノ
【1/29 「au by KDDI」presents オンタマカーニバル2011@横浜アリーナ】

2年ぶりにオンタマカーニバルへ参戦してきた。お高いチケットはPTA枠で取ったがアリーナE前方で段差がステージとフラットと至近距離。しかも真横にあるサブステージは目の前でそこに人が来るとかなり近くで見れる。多分センター前方よりもオイシイと思われる。

2011年最初のライブにしてドーム以来の現場。そりゃあ現場に飢えてるから自然とテンションも上がる。しかもCDJはまたも行けずに終わっているし。

出番は4番手。スキマ終わりの転換でステージ上がまっさらになったので次だなと。周り含めてそわそわしている。そして暗転しアーティスト紹介の瞬間、確実に場内の空気が一変した。一気に沸点に達したようだった。

安定感あるステージ。特にサプライズもないし普通のセトリだけどマイナスが無い。それにしてもいきなりの「FAKE IT」はアガったわ。

そしてチーム分けはやっぱりカレー。もう今後は全国共通でこれが定番化するのか。ちなみにドームに続いて再びニンジンTEAMだった。PTAコーナーからまさかのオンタマはビックリ。「あ~ちゃんも変態丈似合うよ」は笑った。あの下りはオンタマ限定だな。しかしPTAの時に目の前にず~っとかしゆかが居るのですよ。これは危険、かっしかしにされないわけがないww

PTA枠だから周りも同志の一角で、しかも適度に空席があったからスペースも広くて座席指定なのに動きまくってかなり踊れた。前後左右のファンも皆ガンガンやるから呼応して更にアガる。

他のアーティストみたいに新曲やったり新情報はなかったが、いつもの上下上上やってチョコやって「お~にく~」って叫んで終わる。この定番がいいな。なんていうか、もう「あの曲が無かったから~」とか「あれをやってほしかった」みたいな事が無いもの。3人がそこにいる。単純だけどそれが一番重要だ。次の現場はいつじゃろ、GO FES行けるかな~

2010-11 トップリーグPO決勝 サントリー×三洋電機

2011-01-30 | ラグビー
三洋電機が遂に初優勝。しかもこれが三洋の看板を背負って最後のトップリーグと言われている年に念願のリーグ優勝を達成した。

トーナメントの決勝らしく手堅い試合だった。特に顕著だったのは敵陣でファールを受けた後、両チームともにPGを選択し続けた事。正直これが続くのは試合としてはどうかとも思ったが。これじゃあ田辺とニコラスの我慢比べでしかないよなあと。だから最初のトライが決まるまで時間がかかった。

そうこうしているうちに前半は静かに終了。後半は試合が動いた。とりわけペースを握った三洋のラッシュが凄かった。完全に試合を掌握して一気に突き放した。ほぼ大勢決したように見えた。

それでも粘るサントリーはグレーガン投入後辺りから攻勢を強めた。終盤のゲームを殺しに行く三洋に屈さず1トライ様で詰めたがコンバージョンと共にホーンが鳴りノーサイド。あと数秒遅くホーンが鳴っていればもうワンプレーあったわけで、そうすればどういう展開になっていたのか、ちょっと見たかった気もする。

いずれにしても三洋電機、初優勝おめでとう。

2010-11 トップリーグPO準決勝 東芝×サントリー

2011-01-22 | ラグビー
何ともあっさり負けてリーグ戦終了。負ける時はこんなものか。今季は東芝を3試合見て2試合負け。例年になく勝率悪かったな。今季のトップリーグ上位4強の力がいかに拮抗しているか、この一戦だけでも窺い知れる。

東芝が悪かったというよりもサントリーの出足がよかった。岡田氏の「接近・連続・展開」を体現する形と言うのはこういう事を言うのかと思った。内容的にもサントリーの勝ちゲーム。確かに点差は5点なんだけどニコラスがキック失敗を重ねなければあと10点確実に入っていたわけだからそこまで僅差とも言い難い。

対する東芝。前半の劣勢から一転して後半は攻めに攻めた。あそこまで相手を追い詰めればキッチリ仕留めて逆転するのが普段の東芝なのだが肝心なところでミスしたりサントリーのディフェンスに粘られたりと相手を上回れなかった。後半はあれだけサントリーも自陣で反則を重ねたわけだから、そこはしっかり突いていかなくてはいけない。後ろにどっしり構える立川の不在はチームの根幹を支える意味で大きい。

これで残すは日本選手権のみ。東芝はここで敗退したから2/6から試合なのか。優勝するには4勝しなくてはならない。でもやらなきゃダメでしょう。

ただいま、おかえり~

2011-01-20 | 音楽モノ
【1/17 矢井田瞳 10周年記念限定ライヴ ~ただいま、ありがとう~@SHIBUYA-AX】

不変の素晴らしさ。色褪せない・錆び付かない魅力。全く落ちていなかった声量とパワフル。王道のセットリストが全く古めかしく感じない。これまさにシンプルイズベスト。

3年ぶりのヤイコ復活LIVEに参戦してきた。本当に久々だ。

セトリはこの日だからこそ出来る王道のど真ん中。始まりはB'coz~だと思ってたから予想は当たった。この時は少しヤイコ緊張してたかなあという印象。それがアンダンテ→Ring my bellと曲が進むにつれてほぐれてきた。しかも声量は前と一緒。OTDの高音だって昔のLIVEを思い出すようだった。

喋りも前と変わらずだったな。結婚とか出産といった話は一切しない代わりに肋骨骨折のネタをとくとくと話す。やはり関西のねーちゃん健在だわ。

この日を待ちわびていたのはファンも一緒。何せ客の濃度が濃すぎて熱気が凄すぎた。この日は月曜だから曜日的にもあまり一般客は来ない。それにしたってあそこまで濃くなるか。オーディエンスも一緒になって歌うんですよ。それもマイダリみたいな誰もが知ってる曲だけでなく、シングルではないDizzy diveなんかも普通に反応できる。

本編ラストが手と涙でアンコールがLife's~で締めは、もはや通常のアルバムツアーではお蔵入りしたパターンだから昔懐かしかった。定番中の定番を引っ張りだせるのはここだからこそ。それとJCBホールのアカペラ手と涙を思い出したな。

6月にもLIVEがあるみたいなのでどこか行きたいな。NHKは無理っぽいから関西か。一度は大阪で見たいし。とにもかくにも良い復活の夜だった。

2010 蹴球観戦記録

2011-01-16 | 日々のこと
去年の観戦振り返り。

2010年のトータル観戦数は133試合(前年比+13)でした。昨年は大幅に記録更新。去年は試合途中からとか、途中まで見て退散とか、そういうケースがかなり増えたからだろうと思われる。あとは結構頑張って朝早起きしたからかな。

アマチュアカテゴリーとかサッカー協会後援会の特典は最大限利用したな。初スタは水前寺・本城・麻溝・K's・保土ヶ谷・赤羽スポーツの森。結構行ったわ。

以下は現場で観た中から勝手にランキングしたもの、毎年同じ事をやってますが。

◆ベストゴール

12月29日 天皇杯準決勝 鹿島×東京 平山のゴール

敵様の得点だが次元が違うシュートだったのでこれは選ばざるを得ないかと。シュートの前に一度降りてきて叩いて中に入ってマークを外しシュートを打つ。この一連の流れだけでも素晴らしいのに、シュートが度肝を抜くアクロバティックなオーバーヘッドと来たものだから150点のゴール。

◆ベストゲーム

6月19日 JFL 前期第16節 横河武蔵野FC×町田ゼルビア

後半の激しい点の取り合い。見ごたえあるシーソーゲーム。互いの負けたくない意地が出ていた。町田に関しては同じ西ヶ丘での天皇杯ヴェルディ戦も好ゲームだった。

今年は鳥取と富山に行きたい。そこを制すればJホームタウン全制覇になるので。あとはACLで韓国以外にも行ってみたいな。だからこそ今年は西アジアなどにも行けるよう長~く頼むよ。

2010 鹿島的な1年振り返り

2011-01-13 | 鹿島アントラーズ
昨シーズンを振り返ってみます。

まず個人的にはリーグ戦は32試合参戦。国内アウェーは皆勤だった。
(ホーム新潟・C大阪欠席)

ACLは全州アウェーに参戦して前年の借りを返す劇的勝利を現地で味わった。

最後の最後で天皇杯が取れたのは嬉しかったけど、他に逃したタイトルが大きすぎて何とか帳尻合わせでシーズンオフに入った感じ。厳しい言い方かもしれないがそれが鹿島の流儀・メンタルだ。

リーグ戦は何だかんだで引き分けの多さが全て。とにかく毎試合モヤモヤとした消化不良のまま帰る事が多かった。34試合中12分け。しかもそのうち9試合は1対1のドロー。リードして逃げ切れず、追い付いて勝ち越せず。物足りない試合の連続だった。

そしてまたもACL敗退。いつも通りのスタイルで挑んでよそ行きの形で応戦してきた浦項の術中にはまり5月に早々と敗退が決まった。これも完敗ではなくどう見たって消化不良のまま終戦。だからこそスッキリしない。

私的なベストゴールとベストゲームは以下。

◆ベストゴール

5月16日 J1第12節 名古屋戦 本山の4点目

復帰祝いを飾るコントロールショット。本山祭りの幕を自らのゴールで締めくくる一撃。国内に限定すればこの試合がベストゲームだし、その試合の終了間際にあれはシビれたな。

◆ベストゲーム

3月9日 ACLグループステージ第2節 全北現代戦

国内なら日産や豊スタもあったが、これを超える事はないだろう。あの場に居れた事が本当に良かった。

遠く韓国のアウェー、前年はボロ負けだった韓国、試合途中から雪が舞い散る寒い寒いアウェーで後半同点に追い付き、終了間際に遠藤の大仕事で逆転勝利。あの喜びは忘れられないな。


2011は全てのタイトルを取りたい。全て取れば1月1日から年越しまで鹿島以外がタイトルを取れない事になる。そんな総なめをやってみたい。中でもACLは絶対取らないと。その先には自国開催のCWCも待っている。やるしかねえ。

第89回全国高校サッカー決勝 久御山×滝川第二

2011-01-11 | フットボール全般

近年では珍しい関西勢対決の決勝戦。

硬くなりがちなファイナルだが存分に良さを出しあった。久御山はパス主体のポゼッションサッカーで攻撃色が強い。対する滝二はそれを受け止めてからタテに早いカウンターで2TOPにフィニッシュを任せるやり方。

結果的には滝二の対応策がピタリ的中した格好。ある程度真ん中に厚い壁を作って相手のボールを奪取する。そこから最前線なりサイドに素早く展開してフィニッシュに持っていく。シンプルで無駄の無いサッカーだった。

それに対する久御山も焦れずに自分達のサッカーを続けた。かなりの圧力を受けながらのパス回しだったのでどこかで恐がって蹴ってしまってもおかしくないのだが、それをせずにしっかり繋ぐことを徹底した。繋ぎすぎてチャレンジパスやバイタルエリアでの思いきった仕掛けが少ないのは残念だったが。

終盤の攻防はこれぞ選手権といった雰囲気で国立も久御山の反撃にどよめいた。あの勢いのまま同点に持っていく雰囲気もあったが最後に痛い形で失点。攻撃は良いが守備面ではちょっと脆かった。

それでも全て出し切っての結果。その証拠に準優勝にありがちな悲壮感一杯の号泣は見られず最後には両校揃って喜び合っていた。毎年決勝戦を見ているが今までに見たこと無い光景だった。

今年もまた初優勝。滝二が今まで優勝していなかったのも意外だが、名門校の衰退と新興勢力の乱立が益々強くなってきた。放送局の関係もあるがそろそろ全試合45分ハーフの延長有にしても良いのではと思った今大会だった。

第89回全国高校サッカー準決勝@コクリツ

2011-01-09 | フットボール全般

準決勝は2試合ともPK戦。内容的に両方とも延長戦をやらせてあげたかった。それくらいの好ゲーム。

流経柏×久御山

3年ぶりにここまで勝ち上がってきた流経。やはり高い位置からの厳しいプレスは健在でゴリゴリした力強いチームと印象を受けた。それを真正面から受けずのらりくらりと交わしながらパスを回してゲームを作る久御山。非常に面白い組み合わせだった。

それでも流経が格上だと個人的には思っていたがCB増田の負傷欠場などでメンツが揃わず苦戦を強いられる。常に先手を奪われ早め早めの交代策で打開を図る。一旦は追い付くもののそこから流れに乗って突き離せず逆に勝ち越しを許す。万策尽きてもはやここまでかと思われたが、終了3分前に同点に追い付く意地を見せたのはさすがだった。

やはり流経強し。そんな印象を抱かせた。しかしPK戦を制したのは久御山。名古屋内定の吉田や同点ゴールの進藤が失敗した。PK戦はそんなものだ。

久御山はここまで中高大中京や関大一を倒しての決勝進出。決してフロックではないことを証明している。


立正大学淞南×滝川第二

ともに西ヶ丘で見ているので2度目の観戦。お互いに立ち上がりから良さを出し合おうと攻め合いに。その中で先にペースを握ったのは滝二。サイドからFWへのスタイルでゴールに迫るも立正のGKが好セーブを連発する。

すると後半に入るとリズムを掴み始めたのが立正。得意のパターンでゴールに迫り決定機を演出する。終盤は完全に押せ押せだった。その中で決定的な形も作ったわけだが結局スコアレス。

最後はPK戦で9人目まで突入とだんだん見ていて辛い展開に。だってそこまでいって負けるチームの残酷さは言葉にできないから。

これで決勝は関西勢対決。おそらく互いを知り尽くしているだろうから消し合いになるのかな。関東人からするとなかなか興味深い組み合わせになった印象。

第89回全国高校サッカー3回戦@西ヶ丘

2011-01-06 | フットボール全般

3回戦は西ヶ丘。結局年末年始は6日で10試合観戦と普段の週末と変わらぬリズムで過ごし何ら正月らしい出来事もなく終わってしまった(笑) それを望んで暮らしてるから別にいいけど。

この日は第一試合が国立霞ヶ丘でやるような好カード、それに加えてスター候補生がいるチームと言うわけで大混雑。東京都予選決勝と同じくらい多くの観客が入った西ヶ丘。それらも第一試合までで第二試合が終わるころには最初の半分以下に客は減っていたが。

滝川第二×青森山田

3回戦でやるにはもったいない好カード。

滝二のやり方がハマった。狙っていた事がことごとく上手くいった感じ。FWと中盤の前目の4人によるタテに早い攻撃は観客を魅了した。

対する山田はその中でもがき苦しんだ。攻撃に変化が乏しくアクセントがつけられなかった。終始ビハインドを背負っていた事もあり焦りもあったろう。狭い所・人の多い所でばかり攻撃を仕掛けては点に結びつかない。

一部報道で審判によるハンド見逃しなどもあったが、ハッキリ言って判定にエクスキューズして結果が覆る程のサッカーを山田がしていたかと言えば答えは否。内容的にも滝二の完勝。途中からスタンドの山田側も審判に疑問を持っている感じの雰囲気だったがそれではダメ。

柴崎に関しては今までと特段変わらぬ感想。足りない部分はプロで鍛えればよい。それにしても岳ギャルの多さには驚いた。一体どこで増殖したのか。何せ柴崎がドリブルを始めればスタンドからキャーと悲鳴が起きたくらいだから。あれらが春以降は我が軍の試合に来襲するのだろうか。う~む何とも言えぬ・・・。


立正大学淞南×新潟西

予想通り第一試合終了で減って行く客達。しかし帰ったのは損だろう。立正大のサッカーは見ておくべきだ。

パスワークと個人技を効果的に織り交ぜた立正大の攻撃は見ていて楽しかった。それに対する新潟西の粘りの守りも見事だった。前半についてはよく新潟西が耐えた。

それが後半に入ると立正大の攻撃陣が本領発揮し始めて最後は5点取ったが見事な攻撃だった。新潟西も最後まであきらめず何とか1点返した。高校サッカーらしい気持の入った試合だった。

応援にもご当地色が出るものだが新潟西はアルビのチャントが多かった。鹿島学園だってあそこまで鹿島をコピってないぞ。懐かしのGK野澤チャントがここで聴けるとは思わなかった。それと立正大は試合後に清水の勝ちロコをやってたな。

これにて3回戦まで終わり。次の観戦は準決勝@国立。

第89回全国高校サッカー2回戦@NACK5

2011-01-05 | フットボール全般

2回戦は大宮。お目当ては梅鉢。

久方ぶりに高校サッカーが大宮公園に帰ってきた。かつての高校サッカー埼玉会場と言えば大宮と川越。昔ここで高校時代の川口や由紀彦を見たのは懐かしい思い出。そういう会場なのに近隣住民の申し出により鳴り物応援禁止。これは愚の骨頂、試合中に音なしで踊るチアは違和感アリアリで滑稽だった。やっぱり鳴り物が無いと学生スポーツらしい雰囲気が醸し出されない。

羽黒×関大一

開始早々の先制点が大きかった。これをアシストしたのが梅鉢。良いキック精度をしている。去年も準決勝で見ているはずだが山田中心で見ていたせいか記憶に残っていない。今回は彼中心で試合を見たが素晴らしいボランチだと思う。

先制後は羽黒ペースで試合が進んだが前半でスコアは動かず。すると後半からギアを入れなおした関大が攻撃的に試合を進め徐々に点差を広げる。結果的には順当勝ちで終わった。

梅鉢は新入団組では柴崎の影に隠れがちだが実は良い素質を持っていてむしろ柴崎よりも満男タイプの予感を感じさせた。体も張れるしロングキックが蹴れる。とても楽しみな選手。


佐野日大×作陽

佐野日大の応援団は狭いNACKのバクスタでは収まりきらずゴール裏の一部までも占拠した。大宮から栃木は近いからこれくらい押しかけるのは自然の流れ。対するは作陽、個人的には準優勝した時の選手権決勝以来の観戦になるだろうか。

当然作陽の方が強いと思っていたのだが初戦の堅さからかあまり出足が良くない。それに加えて立ち上がりから積極的に仕掛ける佐野日大の前に受けに回ってしまい先制を許してしまう。その後同点に追いついて試合の流れが落ち着いてきた。

それでも後半も膠着状態が続き一進一退の攻防でどちらに軍配が上がるか分からない接戦。佐野日大が交代で試合の流れを掴みつつあったが逆に残り時間が少なくなってから作陽が勝ち越し。どうにか意地を見せて初戦突破した。

三が日の大宮公園は本当に人が多い。とても氷川神社で初詣できる状態でもないので試合後はそそくさと大宮駅へと引き上げた。

第90回天皇杯決勝 鹿島×清水

2011-01-03 | 鹿島アントラーズ

優勝という結果を残すと「勝負強さを発揮」とか「やっぱり鹿島」などと言われ、あたかも予定調和のようにまとめられるけれど、決して楽な試合などなくて試合中は本当に苦しかったしタイトル一つ取ることの難しさを改めて実感しながらの決勝戦だった。この決勝もそうだし121分のサヨナラゴールで東京を振り切った準決勝も本当に苦しかった。

そもそも決勝だって戦前は清水優勢だと思っていた。攻撃陣は好調だし一体感があった。対する鹿島は不安の残る守備と2TOPが躍動しているとはいえ清水に比べれば見劣りする攻撃陣。これでは勝機は薄いだろうと。それでも勝ったのはメンタル面が大きな要素だろう。無冠で終われない意地・アジアの戦いに出るために勝たなければいけない義務感・大岩を優勝で送り出したい皆の気持ち。それらの気持ちが勝利につながった。

前半だけなら安心して見ていられた。3連戦の最後にも関わらず積極的に前からプレスをかけて相手の自由を奪った。消し合いの展開からセットプレーで先制するのも理想的な流れ。そのままゲームコントロールしたかったがそうはいかなかった。

後半から岡崎・ヨンセンの2TOPにして左に小野・右に藤本を配置する中盤のシステムでリズムをつかんだ清水に押し込まれ、嫌な時間帯に追い付かれてしまう。その後も相手のペースが続くがなんとか我慢してジョーカー本山をピッチに送り込むとやはり準決勝同様に流れを引き寄せる事が出来た。

最後もまたセットプレー。流れを呼び込んで手堅く勝ち越す。第三者が素人目に見れば面白くないかもしれないが勝者のメンタリティが成せる術とはこういう事を言うのだろう。偉そうかもしれないがそこには自信を持っている。

試合後はそこまで大きな喜びを表現する事もなく安心した気持が見受けられた。ゴール裏が大岩と一緒に喜び合っている間に皆引き上げていたくらいだったし。しかし大岩があそこまで上がってきてトラメガまで持ってくれたのは嬉しかった。それを下からずっと見つめていた岩政。その隣に誰かいるなと思っていたがあれが福西だったとは。最後は伊野波を含めたCBトリオで記念撮影。

2011年を最高の形でスタートできた。優勝は嬉しい、でも満足はできない。ギリギリでACL出場権を掴む事も出来た。苦い思いをした初海外遠征の水原にもまた行ける。とにかく全部のタイトルが欲しい。天皇杯優勝は新たな道の始まり。