Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

壮行試合 なでしこジャパン×アルゼンチン女子

2008-07-31 | フットボール全般

1日休みを取って16時から国立へ。当初は夜の男子だけ見ればいいやと思っていたんですが、チケット代が3000円と値上がりしたので2試合見なければ元が取れないと貧乏根性が働いたわけで。だって先月までU-23の親善試合は1500円でしたから。単純に2倍になったので、そりゃあ2試合見なければという気持ちにもなる。

そもそもの予備知識としてアルゼンチンの女子がどの程度の位置付けなのかを把握していなかったのですが、試合を見る限りでは日本に比べてだいぶ格落ちでした。力の差があったので勝ちは予定通りでしょうけど内容もまずまず。サッカーの質も前に比べて向上していてこれは本気で期待できそうです。

日本は細かく繋ぎながらサイドを有効利用して良いサッカーを展開していました。FWへの楔が正確に収まるから攻撃に拡がりが出て、後ろがどんどん上がっていけました。あれだけ前で溜められれば2列目・3列目は安心してどんどん飛び出していける。2列目はテクニックのある安藤と高い技術力を持つ宮間が攻撃を作り、ボランチの澤が後ろを締めながら前に顔を出す。そこに両SBがオーバーラップを仕掛けて連動性のある展開が見られました。

前半で試合を決め、後半はもっと大差がつくかと思いましたが暑さでスタミナが落ちたこともあり追加点は無く。それでも内容では圧倒。これから仕上げ段階に入るんだろうから五輪本番は楽しみです。

この女子の試合は暑くて参ったんですが、その後の夜があんな天候になるとはこの時点では夢にも思わず。しかし男子の試合は最後までやって欲しかった。そこはTVの関係もあって、中断ではなく中止にしたんだろうと勘ぐりますが。だってああいう雷雨は暫く待って嵐が遠ざかれば天候が落ち着くわけですし、現にそうでしたからね。残り時間をやってほしかったです。

それとシ○スポの運営もどうなの、と思いました。中断してコンコースに避難したまでは良かったけれど、コンコース内で試合が中止になったとか、避難してくださいとか、そういう類のアナウンスが一切ありませんでしたから。カシマではコンコースの階段下に居ても聞こえる位のアナウンスがありましたよ。人はこういう雷雨を貴重な経験というだろうけど、3日で2回の貴重な経験はさすがにいらない(笑) とりあえず100円の雨合羽でも買って、どんなに快晴の日でもバックに携帯しておこうかと思います。

北京五輪壮行試合 日本×アルゼンチン

2008-07-30 | フットボール全般

手応えを掴んだ一戦と言っていいです。この世代は立ち上げから国立の試合に限定すれば全て観てきましたが、これまで消化不良な試合が多かったのに国内最後の一戦で気持ちの入ったゲームを見せてくれて感慨深く思いました。特に本田圭などが勝ちに行く闘志を前面に押し出して向かっていったのが良かった。思えば毎回国立からの帰り道はモヤモヤ感と歯痒さを感じてきたものです。

日本は攻守の切り替えが早くボールを奪われたら豊田を残して全員が帰陣する事が徹底されていました。人数をかけて守れていたのでどんなにパスを回されても踏ん張ることができました。CB2枚の的確なカバーリングが効いていました。また攻撃に転換する時は豊田が体を張ってボールキープして自分達のボール保持の時間を長くしました。

アルゼンチンのパス回しはさすが。パススピードとシンキングスピードが日本に比べて断然早い。例えばボールを受けてまたパスするまでに日本が2秒かかるところを、アルゼンチンは1.5秒でやってしまう。チームとしては若手をリケルメが上手くまとめていた印象。実は若い頃からリケルメは好きだったので生で見れて秘かに嬉しかった。

失点シーンは相手GKがボールをキャッチしてから素早く前に展開した所から始まったもの。日本の戻りが遅れてそこでやられました。世界と戦うにはそういう場面を逃してはならない。しかしアルゼンチンのサッカーは日本人が出来ない特別な事をしていたわけではないので、これを良い教材にしてステップアップしていけたら理想です。それは五輪世代だけでなく日本サッカー全体として。

篤人はただただ凄い。毎週見てますからある程度の実力は分かっていたつもりですが、実はそれ以上のものを持っていたんじゃないかと思いました。こんなに素晴らしい選手が鹿島にいることを誇らしく思う。アルゼンチンのラフプレーには本気で腹が立ちましたね。怪我するなと言って送り出したオリベイラは公式戦で退席する時の勢いで激怒していたんだろうけど(笑)

香川は物怖じせず積極的に仕掛けていて、自分が期待するプレーをしてくれたので満足です。セレッソ戦はなかなか観戦の機会がないので、こうやって代表でどんどん試合に出てくれると彼のプレーを見る回数が増えて嬉しいです。

この結果をもって即五輪での成績を期待する事は難しいけれど、少しでも日本の実力の片鱗は見せられる期待は持てました。最後の最後でようやくチームになってきた、そういう印象を持って北京世代は集大成へ。

雨の神に取り付かれたか

2008-07-29 | フットボール全般
カシマでの雷雨からまだ2日。まさかこんなに早く同じような雷雨に出くわすとは、後半の国立の雨はなかなか激しかった。

一昨日の教訓からゴミ袋等はとりあえず常時持っておこうと鞄に忍ばせていました。ハーフタイム頃から怪しげな稲光が見えたので、雨が降り出したら身動き取れないと思い、その時点で荷物は全て袋の中へ。そして後半戦、やっぱりポツリポツリと降り出した雨、しかし当初は全然大したことが無かったので余裕。途中から少し強くなってきましたが、去年の大宮戦@熊谷に比べれば大したことは無かったので平気な顔で観戦していました。

その頃から周りの観戦素人さん達は傘を差したり耐えられなくなって帰ったりという様子。生のサッカー観戦に慣れていない人が多いんでしょうね、そういう客がたくさん見受けられました。ましてやこの世代は先月のカメルーン戦なんて、このアルゼンチン戦と比較したら悲惨すぎるくらいガラガラだったんですから。

なんて事を思いながら見ていると雨脚は強まり日本失点。でも一昨日の事があるからまだ大丈夫でした。何せハーフウェーラインから反対サイドがしっかり見えるんですから。ただ中止先刻が告げられた3分前位からはさすがにシャレにならずそろそろ非難しようかと思い始めた時に終了。何だかんだで最後まで見ましたが最後の方は記憶がおぼろげです。雨と寒さとの戦いでしたから。こうも雷雨に連続して見舞われると笑うしかない。暫くは雷には敏感にならざるを得ないですね。雨で半ば記憶が吹っ飛ぶくらいだったので試合の感想はまた。

2008J1第19節 鹿島×浦和

2008-07-28 | 鹿島アントラーズ

突然の雷雨は瞬く間に大粒の雨を降らせて、ほんの一瞬で体が水浸しになり、その影響で約1時間の中断。同じ雨なら去年の大分戦も凄かったですが今回は突発性が凄すぎました。東京戦の霧といい最近のカシマは何かある。

相対的に見てドローはある程度納得、悪くない結果です。後半足が止まって相手の猛攻にさらされた割りに1失点で済んで良かった。あの小笠原ですら完全にバテていましたから。イタリアからの帰国後、あんなに足の止まったお疲れモードの小笠原は初めて見ました。そんな中、いつも通りの鬼神ぶりで走りまくってピンチの芽を摘み取った青木の働きが素晴らしかったです。贔屓目有としても知らぬ間にダーティプレーが増えていた相手の13番に比べて青木の方が断然良かった。

後半はやや後手を踏んだ感があるけど最低限のやるべき事は出来ていました。ただ一つだけ解せないのはマルシーニョの投入。この大事な試合でチームにフィットしきっていないブラジル人の投入だけは違うのではないか。あの場面でドローを狙うにしても、勝ち越しを狙うにしても、いずれの場合も中途半端な采配という印象が強い。ただその時ベンチにオリベイラは居なかったようですが。退席には全く気付かなかった。

相手は反則スレスレの猛チャージでしつこく守ってきました。よく言えば球際激しかったですが、それだけ向こうも必死と言う事。ただ闘莉王の報復だけ頂けないけど。前節の川崎戦の無様な内容を受けて、次の試合で尻に火が点かなかったらプロじゃないでしょう。正直言って自分も7/21・20時の埼スタの段階では次節は貰ったと思ってましたから。それだけ今の鹿島のサッカーに自信を持ってますし。しかし火事場の馬鹿力を見せられました。

普段からホームに通う鹿島サポからすると、相手以上にこちらの普段来ないような人達が沢山来て、観衆も普段の2倍近くなり混み合う浦和戦は日頃のカシマを知るだけに苦痛だし、そういう人達が無意味に浦和に敵意剥き出しにして、自軍への応援よりも必死で相手に無駄なブーイングをする光景にはゲンナリ。相手の応援にいちいちbooする意味が理解できない。確かに浦和に対して思うところが無くはないけど、この試合ばかりは内容はどうあれ、彼らの底力を称えて良いんじゃないかと思います。

次節は小笠原が出停だから一つの山。但しこれでナビ杯清水戦から少し休めるので大黒柱にはここで休養を取って今後に備えてもらえれば良い。そのかわり日本平で2試合分の働きを期待。6月末の中断明けから5勝1敗1分で1ヶ月を乗り切ったのは上出来。8月は取りこぼせない試合が多いので一つ一つ確実に勝ちを重ねていきたい。

ばれちゃったか・・・

2008-07-23 | 鹿島アントラーズ
日本代表候補トレーニングキャンプメンバー[7/28~30]

我らの鉄人・青木がついに代表招集。昨今のパフォーマンスを見れば代表入りは当然といえるけれど、正直言って青木の覚醒は身内だけでコソッと隠しておきたかった(笑) いわゆる玄人好みというか、分かる人は分かるというか。ただ今年に入ってヒロミが絶賛したりして徐々にその凄さが知られるようにはなってきたんですが、外部には『青木なんて大した事無い』と油断させておきたかったんですがね(苦笑)

同系タイプで言えば今野・啓太あたりがライバルになるか。思えばすべてアテネ世代だ。タイプの違う憲剛はライバルというよりもパートナーになる可能性が高いでしょうね。この組合せは個人的にたまらないコンビだ。

だがこの代表候補に疑問が無いわけでもない。帰国したばかりの中田や大黒をいきなり招集するのは如何なものでしょ。実力的なものは呼ばれて当然だけど。中田はヒザの状態がまだ万全ではないようだし。そもそもこの合宿だけの召集ってどうなんでしょ。オシム時代の慣例をなあなあで引き継いでいるような気もする。挨拶程度、最終予選へ向けての顔合わせか。あまり重要度が高いとは思えない合宿で、くれぐれも怪我だけはして欲しくない。32歳の初代表に本当に感慨深い思いを抱いた寺田周平が、予選で全く出番が無く終まいには怪我で離脱し、今も戦列復帰できていないという事実があるわけですから。こういう実例が増える事だけは避けて欲しい。

J1第18節 横浜Fマリノス×鹿島アントラーズ

2008-07-21 | 鹿島アントラーズ

風が抜けない夏の日産は本当に暑い。コンコースに出れば風があるんだけど、如何せんスタンド内が無風。ピッチ上のコンディションはどうか分かりませんが夏の連戦は厳しい。今節はスタメン3人を入れ替える布陣。こういう時は先手必勝でゲームを進めたいところ。だから早い段階でマルキの鮮烈なミドルが決まって楽になりました。マルキは本当に古巣に強い。あれでペースを掴み落ち着いてゲームを運ぶ事が出来ました。2点目も理想的な速攻からの形。興梠の反転からのシュートは素晴しい。

横浜は坂田の1TOPに楔を入れてくるけど、岩政が激しく潰しに行き、サイドも布陣の影響もあってか、攻撃でも守備でもほぼ鹿島が2対1の状況を作り出すことに成功。横浜は若手を多数起用して勢いをつけたかったんだろうけど、こちらが先制したことで勢いを吸収しゲームが落ち着きました。むしろ坂田の位置に初めから大島が居たら嫌だった印象。CBの関係性も岩政が潰し役で中田が冷静にカバーリングするバランスが絶妙でした。

後半は鹿島がリトリートしてゴール前を封鎖し、守りに徹するある意味省エネのサッカー。それが結果的には支配率で65:35と数字になりましたが、攻められたというよりはボールを持たせていた印象が強い。相手のラストパスやシュートに対して必ず鹿島の足が出てきてブロック出来ていたので、やられそうな感じはしませんでした。それでも何回かヒヤリとする場面もありましたが、あれだけ相手が攻めてくればそういうシーンも何度かはあります。

ダニーロに代えてマルシーニョを投入したのは慣らすための試運転的な意味合いが強いのでしょう。まだまだ日本のサッカーに順応し切れていない面はありましたが、ダニーロだって去年の最初はあんな感じでしたから徐々に慣れてくれれば。ただマルシーニョのところでプレスが掛からなくて、あの時間帯辺りから横浜に押されまくったのですが、今後へ向けての試験と思えば無失点で終えることが出来たのでヨシとしたい。

ダニーロもあの時間で下がった事でカードを貰わずに済んだわけですから。満男・マルキ・大岩の累積3枚のリーチ組含め、次節を考えるとカード0枚で終われたのは大きい。次はオリベイラがよく言うインターバルが相手より1日多い状態でこちらが試合に臨める訳だから言い訳無用。それとこれを最後にチームを離れる篤人には北京での活躍を期待。何にしても勝ててホッとしました。こういう日に限って横浜で花火大会があったため、帰りは混雑回避で東京まで新幹線移動しました。連休の中日だから空いているし早いしでちょいリッチ。これが慣れるとクセになるから怖い。来月もこれを使ってしまいそう。

J2第27節 ザスパ草津×ベガルタ仙台

2008-07-20 | ベガルタ仙台

こんな暑い日に前橋。でも3ヶ月ぶりの仙台戦で1年以上ぶりの敷島。(今は名前変わって正田醤油スタ) 登利平のソースカツ弁当は旨いし、たまに来る敷島の雰囲気も楽しくて、試合前から色々と満腹気味。あとは試合だけなんだけど肝心の試合が表現しづらい。

第3者的に見ると、拮抗した展開でどちらにもそれなりにチャンスがあり、最後まで手に汗握る好ゲームでした。J2の上位からやや格落ちするチーム同士の対戦として充分に楽しめる内容。年々力をつけている草津の成長が感じられました。島田・熊林・松下とパスの出所が幾つも用意された草津のサッカーはなかなか見ていて面白かった。どちらかと言えば勝ち点2を失った感が強いのは草津の方。多分草津はこれまでの中で最も勝てるチャンスのある仙台戦だったのでは。

そんな感じで単純に試合を振り返ると見応えはありました。がしかしこれを仙台視点で振り返ると見方は変わります。先にお断りしますが辛口評です。

暑いアウェーで草津の猛攻にヒヤヒヤしてポストに3度も助けられて、その末のドローは決して悪い結果ではない。しかしそれは昇格圏内を目指さないならば、という場合に限定した話。本気で昇格する気があるのか、いつまでもJ2のぬるま湯につかっていたいのか。その辺りに苛立ちを感じました。果たして危機感はあるのか。


守備陣は岡山が負傷退場した後もしっかり守れていて計算が出来ますが、攻撃は草津の方が断然良い展開を見せていました。ボールも人も動いていなかった。ならば単純な縦ポンかといえばそうでもない。

全体的に動きが重くボール奪取してからの展開が遅くパスの出し所が無い。だから基点の永井がミスパスするわけで、それは永井が悪いように見えますが、周りが動いてボールを受けないからパスは通らないので、ボランチからするととばっちりを受ける格好。ならばと楔を入れてそれを平瀬が受けますが、周りのフォローが無い間に囲まれて奪われる。これも平瀬がダメなように見えるが実際は受け手の動きが無いから平瀬を責めるのは酷。中島をヤナギに見立てれば平瀬はおそらく動きやすいと思いますから、2TOPの配列は悪くないと思いますが、中盤との連動性が無くて孤立気味でした。

終了間際の中原がフカしたシュートは惜しかったですけど、そういう有効的なチャンスが少ししか作れなかった事の方が大きな問題でしょう。果たしてナドソンが来れば万事OKなのか。今のままの状態でも仙台は決して悪くは無い。戦力的に見ればJ2の5位以内は外さないだろうし、ユアスタも他のJ2ホームに比べれば客は入る。リャンや関口はJ2ではレベルが違う。J1でプレーするところが見てみたい。でも昇格したいなら全ての面でワンランクの向上が無ければ。

J1第17節 京都サンガ×鹿島アントラーズ

2008-07-18 | 鹿島アントラーズ

してやられた。その一言に尽きる。鹿島の長所を消して、耐えてワンチャンスにかける、京都が勝つにはそれしかないという形。その術中にまんまとハマった。特に後半はこちらが流れを掴んでいたところに落とし穴がありました。

味スタで観た時と同様で京都の守備ブロックが堅くてボールを回して揺さぶっても穴が空きませんでした。攻撃時にサイドで数的優位が作れず、キープ力のあるダニーロやマルキには必ず2枚のマークがついてきて、かわしてもかわしても相手の足が出てきました。しかしそういう戦い方をしてくるのは想定内。ならばそれでもこじ開けて、相手より一つ多くの得点を奪えば良いだけ。

ただ京都もそこまで守備的だったわけではなく、ボランチが攻撃参加してきてサイドも渡辺・中谷・角田などが代わる代わる上がってきました。勇人は前後に走りまくっていて、攻守に幅広く貢献していました。決勝点が無かったとしてもこの人がMOMでしたね。あの暑さであれだけ走れるんだから、やはりオシムのDNAは伊達じゃない。シジクレイはセカンドボールを拾っては前に運び、邪魔な位置にずっと居て嫌でした。わかっているが見事な残念っぷりだった。

前半は田代へのロングボールが目立って、抑え目に試合に入り後半に勝負をかけるやり方は見てとれました。野沢・本山が動きを控えているように見えましたし。ですが後半になってもこの二人がブレーキで野沢は早々に交代。本山は80分位プレーしましたが後半途中からは完全に消えていました。そこに増田が欲しかったですね。

手痛いお礼参りを食らいました。ヤナギの素晴らしさは日本中の誰よりも鹿島サポが最も良く知っているけれど、相手がその良さ・持ち味を存分に発揮されるのがどれだけ嫌か、敵になって初めて知りました。これで柳沢は本当の意味で敵になりました。京都には10月のホームで必ずやり返す。ただ負けはどこかしらで発生するので、今はまずすぐ次に切り替えて連敗しない事です。

夏の京都という魔

2008-07-17 | 紀行

京都から大阪へ。伊丹から飛行機で羽田に戻り、そのまま川崎に立ち寄って遠征終わり。大して観光もせず、とんぼ返りのようなものだったので疲労感がそこまではないけれど、夏の関西特有の暑さには参った。

西京極はアウェーらしく熱くて一体感のある雰囲気でした。平日にも関わらず、京都への遠征組は多かった。そしてその大半が毎回足を運ぶようないわゆる良く分かっている人ばかり。それはブーイング一つで証明されている。相手の選手紹介でそれまでの10人に全く反応せず、ヤナギだけに大歓迎の熱烈なBooを食らわせた。そういう事を打ち合わせ無しで理解できる人の集まりだったなと。


試合前に祇園祭にもちょっとだけ足を運んできました。阪急を烏丸で降りて河原町方面に人波に流されながら歩いてみましたが何とか鉾の見物はできました。ただ人の多さにやられて道路の反対側に逃げ、そこからすぐ退散しようとしたら、ちょうどナイスタイミングで西京極方面と表示された市バス32系統が来たので、何も考えずに飛び乗ったらスタジアムまで行けて助かりました。しかもバス停からアウェー側の5ゲートが近くてラッキー。そこまではツキがあって良かったんですがそこで運を使いきったかも・・・。

これから3連休も現場漬けの予定なのでバテないように乗り切っていきたいと思います。

タニ暴れてこい

2008-07-15 | フットボール全般
北京五輪登録メンバーに森本、香川ら18名=サッカー(スポーツナビ)

北京五輪の代表メンバーが発表に。篤人の選出はあらかた予想通り。これでまた一人忙しくなるけど、怪我と体調にだけは気をつけて戦ってきてくれ。

最後の最後、谷口が18人に選出されました、オメデトウ。一時は全くご縁が無くなって、それでも「ちょっとだけ狙っている」と言っていた北京の舞台に呼ばれて良かったですね。ルーキーイヤーの札幌戦で顔面ブロックを決め、その試合後トラメガを持たされてハニカミまくっていたあのタニが、その次の試合で初ゴールを決めてやっぱりはにかんでいたタニが、ぴあトークバトルを爆笑の渦に巻き込んだあのタニが、北京に出るんですよ。18歳の頃から観ていますから感慨もひとしおです。使われるなら前目になるんだろうから、何も考えずにゴールを狙ってきなされ。

と浮かれモードはこれくらいにして、一方で予選で屋台骨を支えてきた青山直・水野・伊野波といった面々が外れることに。それ以外にも平山・増田・柏木・梅崎・カレンなどなど、この世代で期待されてきたメンバーも落選。それだけ才能が溢れているといえるけれど、逆に選んだ18人を反町は使いこなせるのか。『心』とはね、素晴しいポテンシャルを持つ選手達が最高のパフォーマンスを発揮できるようにしてあげて欲しい。監督に期待できなくても選手には頑張って欲しいから。

本大会の展望としては予選リーグ敗退が妥当でしょうね。始まる前からズバリ言ってしまうとまるで非国民のようですけどそれが現実。勿論その予想を裏切って欲しいと思っていますけど。しかし現実は厳しい。自分としてはメッシ・リケルメ・アグエロらを揃えたフルメンバーのアルゼンチン戦(29日@国立)でボコボコにやられて危機感タップリの状態で北京に行ってもらいたいですね。反町にはそれくらいの荒療治が必要でしょうから。

J1第16節 鹿島アントラーズ×FC東京

2008-07-14 | 鹿島アントラーズ

鹿島の霧はこの時期になると年一回程度はありますが、今回は濃度強めでピッチの半分は満足に見れませんでした。なので特に後半のFC東京の攻撃については何をやっているのかあまり把握できなかったです。鹿島がボールを奪ってカウンターで攻めてくるのはわかったんですが、ボールを奪うまでの過程が把握できない。そのためその辺の事情を加味しながら簡単にまとめます。

両方とも同じようなシステムで似たタイプのサッカーをやろうとするので、中盤の潰し合いが激しい消耗戦。両者を分けた違いはロングパス・サイドチェンジの有無。それが鹿島にはあって東京にはなかったもの。先制されましたがそこからしっかり逆転出来たので結果はある程度満足いくもので、内容的にも中身の伴った良いものでした。やっぱり4-4-2で同系のスタイルには負けたくないので。そこは譲れない。ただ城福東京の標榜するスタイルは個人的には好きですし、その質が高まった時にまた鹿島と対戦したら、より面白い試合が出来るんだろうとは思いました。

全体的によく動けている中で田代の元気の無さが際立って目立ちます。佐原のマークに完全に封じられていたし、オリベイラにしては割りと早い段階で交代となり、代わりに入った興梠があれだけ仕事をすればますますポジションが危うい。特にマルキが決めた場面での興梠はDFを背負って絶妙のポストプレーを見せたわけで、本来は田代にそういうプレーをしてもらいたい。水曜は『隣の芝生は青い』と思わせるようなプレーだけはしないでくれ。そろそろゴールも見たいぞ。

中田については2対1になった時点での登場だったので、過去のいきさつなどハッキリ言って考えている余裕はなく。とにかく頑張ってくれと、頭にあったのはそれだけでした。プレーについては難しい場面での投入でしたが無難にこなしていました。さすがにあれだけのレベルの選手ですから、スケールの大きさなどは群を抜いていました。本領発揮するのもピッチで答えを出すのもこれからですね。

まだまだ先は長いので順位変動に一喜一憂している場合ではありません。次は連戦なのですぐ水曜に暑い京都です。楽な試合は一つもありませんが、一戦必勝でこのまま全て勝ち続けたい。

J1第16節 東京ヴェルディ×京都サンガ

2008-07-13 | Jリーグ

この試合は『ヴェルディエコマッチ』だったらしいですけど、エコロジーなサッカーをしたのは断然京都。端的に言ってしまうとそういう試合。

新宿で用事を一つ済ませてから味スタへ。18時KOだとまだ陽が完全におちていないから眩しくて暑い。これで人が密集していたらまた熱気が増すんでしょうけど、ありがたい事に8000人と空席だらけで程よいです。帰りの歩道橋も楽々前に進めて助かります。

開始5分でこの試合の縮図は見えました。守る京都を攻めきれないヴェルディ。この状態がずっと続くのは良く分かりました。

アウェーの京都は両SBに増嶋・角田。4バックというよりは4枚ストッパー状態。最終ラインにこれだけ頑丈な4枚を並べて、更にその前にシジクレイ・勇人まで置かれたら簡単には崩せません。それに対してフッキの個人技頼みのヴェルディの攻撃では手詰まるのは当然。サイドチェンジやSBのオーバーラップが無ければ崩せませんが、それがなかったので得点の予感はしなかったです。

またヴェルディは微妙な判定を巡って審判に対するイライラを爆発。松尾氏のジャッジには確かに疑問符がついてもいいと思いますが。福西はクイックスタートしたら、そのボールを奪われて逆ギレするという悪態をついていて、イライラ感が伝わってきました。京都のGK・水谷も地味に時間稼ぎをしていて、この辺もヴェルディのフラストレーションを増長させるには、うってつけの要素でした。エコな京都に対しCO2を排出しまくるヴェルディが、最後まで1点差を追い付けないのは試合の流れからして必然の展開でした。

お久しぶりの大黒はまだ周りとの連携が合っていない。しっかりパスランしていて、パスしたらすぐ動き出して良いゴール前への入り方をしているんですが、そこに彼の欲しいタイミングで出てこない。PA内での天性の才能は大黒の持つ素晴しさだから、是非活躍してもらいたいですが。フッキと大黒は下手したら水と油なのでは。余談だけど、大黒はヤナギと組めば互いの良さを出しあって上手く絡み合うんだろうなと思いましたね。

京都は堅い守備を武器に攻撃はほとんどフェルナンジーニョ・柳沢の二人によるカウンターのみ。しかし二人だけでシュートまで持っていくんだから見事です。この日唯一のゴールもまさにその形。フェルナンジーニョは相変わらず巧い。柳沢も調子良かったですね。あのゴールもフカすかと思いきや、しっかり枠内にボールを収める。切り返しでDFをかわしてシュートを打つまでの数秒が見ていて緊張するんですね、やっぱり外すんじゃないかと(笑) 長年染み付いた感性は半年程度では拭えませんね。この分だと水曜もスタメンで出てきそうなので楽しみです。でも今度は決めさせるわけにはいかないですが。敵として迎えるヤナギ、それは盛大なブーイングに相応しい存在のようです。

Fリーグ開幕戦 名古屋オーシャンズ×湘南ベルマーレ

2008-07-12 | フットボール全般

2年目のオープニングマッチ。外は暑いですがそれを尻目に室内。去年に比べてザッと見ても客入りは少ない印象。開始直前まで南北ともに2階席をクローズしていたくらいですし。早割とかなかなか良い手法でチケット売り出してましたけど、メディア露出が少ないと一般には知られないのか。

名古屋は初代Fリーグ王者。対する湘南はシーズンオフにメンバーが大量に移籍。これは戦力比から見ても名古屋の方が圧倒的に有利なのは明白。しかし前半は湘南が組織的な守備ブロックを形成して名古屋の攻撃を吸収することに成功。1点は奪われましたが狙い通りの戦いが出来ていたでしょう。相手のミスから追い付いたのもツキがありました。

後半は湘南が耐えきれなくなってきたところで、名古屋が強さを見せつける結果に。終わってみれば予定調和の結末でしたが、残り4秒で1点を返した湘南の気迫・粘りも最後まで伝わってくるナイスゲームでした。

名古屋は一人一人の個人能力が高く、外国人が効いていました。11番のマルキーニョスは左足のプレースタイルがどうも以前仙台に居たチアゴを見ているよう。チアゴっぽいマルキという名前の人が、見ていて個人的にややこしくて(笑) この人は巧かったですね。それと18番のシジネイはその力強さと背番号から、まるでバレーを見ているようでした。

この後は味スタへ行ったのですが、その前に所用で新宿に立ち寄らなければならなかったので2試合目の大分×花巻は観戦できず、この1試合のみで代々木を後にしました。

JFL後期第2節 横河武蔵野×TDK

2008-07-07 | フットボール全般

こんな暑い日に14時KOは酷な条件。三鷹駅から歩いて向かったら着いた時点で軽くバテました。メンバー表を見て、元湘南の池田はTDKにいた事を知る。確か佐川東京から湘南に行ったんでしたっけ。こうやってあまり予備知識を入れずにJFLに行くと思わぬ元Jリーガーを発見するのは良くあります。

前回、北九州戦を見てもう一回は武蔵野の試合を見てみたかったんですが、今回は暑さで動きの質・量ともに十分ではなく、もっとできるんじゃないかという印象を持ちました。武蔵野はチームとしての約束事は確立されていると思うんですが、それに縛られて瞬時の自己判断によるプレー選択のアイデアが乏しい。決まり事をピッチの複数人が共有する、つまり同じ絵を描いた時は小気味良いパスワークが見られますがその回数が少ない。例えばPKに繋がった場面ではそれが見られましたが、それをもっと出していかなくては。

一方のTDKはアウェーらしく、前半は速攻を仕掛け後半に逆襲を狙う。カウンターを仕掛けるときも、同サイドで溜めてから空いた逆を使うなど、ピッチを有効利用した展開を見せていきました。武蔵野に比べてTDKの方が効率的でした。それとTDKサポには楽しませてもらった。後半、繰り出すチャントが仙台レッツゴーに始まり、続いてレディーゴー。やや字余りな感じはご愛嬌か、そして極めつけはロペスダンス。そこまでやるか(笑)という感じ。

後半は両チームとも暑さで足が止まり出しましたが、先にバテた武蔵野が防戦一方となる展開。こういう時、元Jリーガーを複数抱えるTDKの方が経験に勝るのがハッキリと分かります。同点弾こそロングパスの処理を誤ったDFのミスでしたが、あれがなくてもいずれTDKは追い付いたでしょう。そういう後半の展開でした。

武蔵野陸の雰囲気はそれはそれで良いけれど、Jを目指すところとそうでないところでは雰囲気が違う事を、前日の栃木と比べて感じました。帰りも三鷹駅まで徒歩で戻り、等々力に向かいました。

JFL後期第2節 栃木SC×佐川印刷

2008-07-05 | フットボール全般

遠征回避でエコパには行かないので近場へ。Jに昇格する前に栃木を見ておきたかったので、平塚と交通費がそう変わらない宇都宮へ。宇都宮駅からはシャトルバスが無料で助かります。しかし会場のグリスタが駅から遠いこと。市街地を離れどんどん奥地に入っていくので、ニンスタやKKウイングを思い出しました。結局駅から30分。絶対的に距離が遠いです。

栃木のサッカーは良くも悪くもJに上がるためのリアリズムでした。上野のポストや佐藤のキックといった個人の特長をうまく利用していました。普段から鹿島を見慣れているだけに、4-4-2なのにポジションチェンジやSBのオーバーラップが極端に少ない展開には見ていて疑問符がついて回ったんですが、あれはあれで力差もあるからアリなのでしょう、各チーム毎にやり方は千差万別ですから。前半は攻めあぐねましたが、後半は完全に力の違いが如実に出ました。ボール奪取やセカンドボールの支配などの面で明らかなレベルの差がありました。

ボランチの落合が攻守に渡って良い所に顔を出して貢献していました。先制点のPK奪取も相手の隙を逃さない素早い判断が生んだプレー。去年川崎を解雇になって、そこからこうして自分の居場所に辿り着いていて良かった。それは鷲田や岡田も同様でしょうね。

それと栃木で印象に残ったのが高安。小刻みなステップから繰り出すドリブルのテクニックは見事なもの。また見たくなる選手でした。2点取った稲葉は小山出身のようで、こういう郷土のヒーローがいるのはサポへの訴求力があってよいですね。


スタンドは程よく埋まっていて市民に根付いている感じ。しかし柱谷曰く3500では少ないらしいが。インタビューで「もっといっぱい、4000人は入って下さい。3500じゃJに行けませんよ。」とはなかなか言うねえと思った。メインスタンドも手拍子したり、レプリカの着用率が高かったりと雰囲気は良かったので、固定客の絶対数を増やす事なのでしょう。

帰りもバス。マイカー客が多いのでしょう。混まずにすぐ乗れました。しかしスタジアム付近にかなりの車が止まっていたのと、周辺は歩道が狭く、また交差点に信号がなく歩道から人が溢れていたりと危ない感じ。3500でこれですから、その2倍3倍の観客が入った場合は、清原工業団地全体が麻痺するのでは。観衆8000人で周辺は宮城ナンバーの車だらけ、なんてシチュエーションも現実問題として来年ある可能性があるわけですし。スタジアムは見易くて良かったのですが、来年以降を考えるとアクセス面は心配です。