Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

J2を観よう

2006-05-31 | Jリーグ
昨日、石川についての記事をUPした後、6月にヴェルディの試合を観に行く事は出来るんだろうかと検索してみたら、6月10日に日立台で試合がある事にすぐ気付きました。というのも、この柏×東京Vは、もともとだいぶ前から観に行こうと決めていたので、それですぐに思い出したのです。それでとりあえず柏のオフィシャルでチケットの残席状況をチェック。話は脱線しますが、この柏の場合、残席率がパーセント表示されるので、よく目安にしています。また浦和の場合は残券状況が枚数表示されるので、これも便利です。

話は脇にそれましたが、このヴェルディ戦の売れ行きが随分いいようなので驚きました。岡山のマイク効果なんだろうかと思いつつ、これはボヤボヤしていたら前売りが無くなると思ったんで、今日早速コンビニへ。まずファミマへ行きましたが、ここで残っていたのは自由席と値段の高い指定。さすがに4000~5000円は出せないし、応援するわけでもないのに、立ち見は辛いなあと思ったので、ここは回避し次にロッピーへ。ここもほとんど結果は同じ。この時点で少し焦りましたが、幸いな事に近くにampmがあったので、ここでCNプレイガイドを利用。するとバクスタ端っこの指定がまだ残っていたので、これを押さえて無事前売り確保。いやあ危なかった。世間的にはぴあ・ローソンの影に隠れがちですが、意外と穴場のCNは、たまに役立ったりする事があります。

さて話は変わって、日本時間の今朝行われた日本×ドイツは、2対2のドローだったみたいですね。結果しか見ていないので、内容を全く知らないんですが、日本やるじゃん!と思う前に、ドイツは大丈夫か、クリンスマン監督で問題ないのか、とそっちの方を逆に心配してしまいました。

石川がヴェルディにレンタル移籍

2006-05-30 | 鹿島アントラーズ
石川竜也選手の期限付き移籍について (鹿島公式)

石川にとっては出場機会を求めての移籍、ヴェルディとしてはサイドバックのポジションを専門職として、ある程度攻守両方を器用にこなせるタイプの選手が欲しかったのでしょう。確かに先週の試合で左SBをやっていた菅原は、なかなかの働きをしていましたが、本職ではありませんから。またレフティというのも、ヴェルディ側の欲しがった要因の一つになったのではないでしょうか。

思えば石川は黄金世代と言われたナイジェリアでのワールドユース準優勝メンバーの一人だったんですよね。他のメンバーとは違い、ただ一人だけ大学経由でプロ入りしたわけですけど、鹿島ではイマイチ伸びなかった。藤枝東の頃から左サイドバックとしてバリバリ活躍していただけに、未だにレギュラーの確保すらままならない状況は見ていて歯がゆいですけど、一サポがそう思っている位なのだから、石川自身はもっと危機的なものを感じているのだと思います。ましてや、共に戦った小野や高原が欧州リーグを経験する中、未だに飛躍し切れていない状況下に置かれているわけですから。是非ヴェルディで活躍して、鹿島に帰ってきて欲しいと思います。

鹿島にとって見たら、貴重なDFの控えが居なくなったので、バックアップに不安は残ります。内田潤が帰ってくれば穴埋めは出来ますが、まさかウルトラCでスイスのあの人を復帰させるなんて事は、まさか無いですよねえ~。それだけは勘弁してもらいたいです。

ワールドカップはいつ開幕?

2006-05-29 | Jリーグ
世間的にはワールドカップモード一色という感じになっていますね。連日テレビのニュースなどで、日本代表のボンでの練習レポートを飽きるほど見せられますが、あんなの延々と流していて、見ている人は飽きてこないのかなあと思います。ただ個人的には、大会中もJ2は中断せず開催し続けるし、来週はナビスコの準々決勝もあるので、全くワールドカップが始まるという気運が高まってきません。現場派の人間にとってみれば、どんなにレベルに相違があろうとも、生観戦>>>テレビ観戦という越えることの出来ない壁があるわけで、手帳片手に今後のスケジュールを考えていたら、6月はJ2強化月間になるなと改めて感じたのでした。

ダービーの日

2006-05-28 | スポーツ
何も予定の無かった週末の日曜。さて何をしようか考えて、2日連続西ヶ丘に行ってLリーグを見ようか、それとも江戸川のJFLにしようか、はたまた交流戦に行こうかと、色々な計画は頭に浮かんだんですが、どれもイマイチ決め手に欠き、目的も無いままとりあえず新宿へ。そこで今日は日本ダービーだったことに気付いて、早速新聞を買い、WINSに行きました。このところ、ディープインパクトが出走する日のWINSは尋常で無い混雑振りを見せているわけですが、それに比べたら今日はダービーの日とはいえ、比較的空いていて、4階だと全く並ばず買えました。

メイショウサムソンは堅いだろうと見ていたので相手探しです。ここで不思議と直感が働き、フサイチジャンクという言葉が頭を駆け巡ったのです。それともう1頭、武豊のアドマイヤムーンの2頭に流して購入。

結果は馬券的にはスカしたわけですが、苦労人の大ベテラン騎手である石橋守ジョッキーが念願のダービー制覇して、嬉しそうな顔をしていたのを見ていたら、本当に良かったなあと思いました。収支がマイナスだろうとも、こういうドラマがあるのが、競馬のいいところであり、面白いところですね。


J2第18節 東京ヴェルディ×湘南ベルマーレ

2006-05-27 | Jリーグ
西ヶ丘はピッチが近くて臨場感抜群の素晴しいスタジアムです。しかし天候が雨ということもあり、観客は僅か2982人。少ないです。こんな見易いスタジアムなのに勿体無い。果たして今日西ヶ丘で試合がある事を知っていた人はどの位居たんだろうか。もっと言えば、日本代表がドイツ入りした事は知っていても、今日J2のリーグ戦があることを知っている人は、世の中でどれ位居るんでしょう。ここにも確かに「サッカー」が存在しているんですけどね。

この試合のヴェルディを見る限り、先週の山形戦と特に変わったところはありませんでした。攻撃は相変わらず前に当てる展開。ただ湘南守備陣もそこは良く分っていて、しっかりとケアできていました。そのため、FWにボールが入ると、そこで潰されて奪われる悪い流れ。対する湘南ですが、奪ったボールを中盤から両サイドへとワイドに展開して、ピッチを広く使ったサッカーを展開していました。しかし湘南はいいところまでは行くものの、シュートまで持っていけず。すると前半の半ば過ぎから、湘南にミスが目立ち始める。特にパスミスが多かったので、せっかくいい流れだったのに、徐々に自滅していきました。ただヴェルディもいい状態ではなかったので、どちらもゴールの予感はせず、次第に凡戦の空気が漂ってきましたが、そんな空気を払拭したのは大野の個人技。先制点となったミドルは素晴しいシュートでした。まともな展開からでは、点を取れそうに無かったヴェルディにとっては、こういうワンチャンスを個の力で生かせたのは大きかった。

後半は湘南も反撃に転じ、シュート数が増えてきて、徐々にゴールまで近づいてきたんですけど、ゴールを割れず。すると途中交代で入った平本が自分で獲得したPKを決めて2-0。結局そのままタイムアップ。悪い内容ながらもヴェルディが連敗を止めました。今は結果こそが大切になってくるから、この1勝は大きいと思いますけど、このままではヴェルディのJ1復帰への道は相当厳しい感じがします。そして、今日のヴェルディ相手に勝つことの出来ない湘南のチーム状態は、もっと深刻なのではないかと感じました。このようにして中位グループが足踏み状態を続けていると、気付いた時には柏が独走してしまう気がします。そう感じた雨の西ヶ丘サッカー場でした。


もう一度チャンスを

2006-05-26 | Jリーグ
茂原岳人選手、練習参加のお知らせ(ヴァンフォーレ甲府公式)

練習生という扱いですが、甲府に受け入れらたようです。良かったですね、本当に。まだ契約に至っていないとは言っても、こんなに早くJ1のチームに入ることが出来たのだから。一度、どん底を見たのだから、きっと立ち直れる。

きちんと更生していけば契約に結びつくのでしょう。そうすると中断明け位には正式に「甲府の茂原」となるのだろうか。そうなれるように頑張れ茂原!

巨人×北海道日本ハム

2006-05-25 | スポーツ
仕事終わりに東京ドームへ直行して観戦してきました。大体6時半位に水道橋に着いてドームへ向かったのですが、同じようにドームへ行く人が結構居ました。開始には間に合わなくても、都内勤務の人だったら、どこからでも楽に行ける東京ドームは立地がいいので、特に平日のナイターには便利な場所だなあと感じます。

チケットは事前に都内某所の金券ショップで400円で購入した招待券。立ち見でしたが、安いので別に問題は無いです。どうにか3塁側の内野席後方で場所を確保した時は、3回表のファイターズの攻撃中でした。

試合は途中までゼロ行進が続いてましたが、6回にファイターズが一挙に3点とってリードし、結局そのまま逃げ切る形で勝ちました。8回まで観戦して、日本ハムが多分勝つだろうと思ったんで、最後まで見ずに途中退場して帰ってきました。何となくその辺りで満足したというか、もう十分見たという感覚になったので。それで出る時に時計に目をやったら、入場してから約2時間程経過していたので、満足度の体内時計がサッカーの時間設定になっているのかなと思ったりもしました。それと、同じように途中で帰る人が沢山いたのはちょっと驚きでした。

家に帰ってから結果をチェックしたら、やっぱり日本ハムが勝ってました。最後にMICHEAL中村が投げたみたいなんで、それを見れなかったのはやや心残りでしたが、相対的には満足です。セリーグよりパリーグの方が好きなので、ファイターズが勝ってよかったです。

広島にセレーゾ?

2006-05-24 | 鹿島アントラーズ
サンフレッチェの新監督に、トニーニョ・セレーゾを招聘の方向で話が進んでいるようですが、やっぱり日本でまたやりたいんだろうか。ブラジル帰ったばっかりなのに、この人は元気だなあ。

来てくれたら、またジャージ&タオル姿が見れる。それは楽しみだけど、鹿島以外の日本のクラブで指揮を取るのは想像つかないな。それだけ長く鹿島に居たって事なんだろうけど。

何はともあれ、正式発表を待ちたいところです。正式に決まらないうちは、何とも言えませんから。

ナビスコ予選 川崎フロンターレ×鹿島アントラーズ

2006-05-21 | 鹿島アントラーズ
今日の収穫:幸運な事に、決勝トーナメントに進出できた、それだけ。以上

それぐらい語る必要も程のお寒い試合でした。試合後、ゴール裏は久しぶりにブーイングで選手を迎えていましたけど、ここまでダラしないともう笑うしかないですね。

前半の立ち上がりは良かったです。布陣をアレックスのワントップの下に、本山・深井をツーシャドーにした変則3トップにして、攻めに行こうとする姿勢が感じられました。しかし対する川崎はリベロの周平を一つ前に上げて4バックにシフトチェンジして対応してきました。すると川崎が安定感を持つようになってきました。しかも、周平が中盤の底に居る事で安心感があるのか、谷口や憲剛が普段以上にどんどん前線に顔を出すようになり、逆に川崎が攻撃に転じるようになって来ました。こちらが攻めるための3トップだったはずなのに、気がついたときには相手に攻め込まれっぱなしの展開になってしまいました。川崎が攻めるときは、ボールはしっかり繋がるし、例えば我那覇に楔が入った時だったら、一斉に三人位が追い越す動きをしてくるので、攻撃に厚みがあります。また両サイドは新井場・篤人が、森とマルコンに完全制圧されている状態で、何度もサイドからいい形を作られました。

先制点は必然の流れから生まれたものだと思います。あれだけ攻め込まれて、危ない場面が増えてくれば、失点しない方がおかしい。むしろ、前半のうちに3点位取られてもおかしくない展開だった中で、1点に抑えられたのはラッキーでした。また、箕輪のミスから迎えた数少ないチャンスをキッチリ決めて同点に出来たので、まだツキがあるなと感じた前半でした。

後半は、他会場の結果次第ですが、ドローでも予選突破が濃厚になるだけに、そのことを十分に意識したような戦い方だったと思います。まずは負けない事、それを強く考えた戦い方でした。フォーメーションは7-2-1のような感じだったでしょうか。確かにあとは時間を消化するだけだったので、悪くは無いやり方だと思いますけど、スタンドから見ている限りは、「勝つ気なし・攻める気ゼロ」のように強く感じられました。アレックスの退場後は、実質ゼロトップでした。ただ守るだけ。それでも守りきれれば良かったですが、結果的には勝ち越しゴールを許す。それにしても黒津はますますいいFWになっているという印象。短い出場時間の中で結果が出せるようになってきた。ああいうタイプの選手が途中から投入されるのは、本当にイヤです。1-2にされた後は、田代・興梠を投入するも、チームにエンジンはかからず、最後まで攻撃する事も無く試合終了となりました。終了と同時に急いで携帯で速報をチェックし、清水が千葉に敗れ、どうにか予選突破できたことがわかったので、ホッとしましたが、目の前で見せられた試合が貧弱すぎるものだあったので、安心した気持ち半分と、煮え切らない気持ち半分でした。

トータルで振り返ってみても今日は完敗。現在のリーグ戦の順位がそのまま反映されたような内容と結果でした。敵として川崎フロンターレを見ることは、今までも何度かはありましたが、その中でも今日は一番脅威を感じました。普通に強いと言えると思います。川崎はW杯明けの三連戦を『修羅場3』と銘打って、その初戦の相手が鹿島になりますけど、その試合はむしろ鹿島にとっての修羅場になりそうです。このままでは次も勝てる気がしないし、小笠原が加わったとしても変わらない気がします。

J2第17節 東京ヴェルディ×モンテディオ山形

2006-05-20 | Jリーグ
山形が狙い通りの展開で、勝つべくして勝った。そういう試合でした。ヴェルディの試合はACL以来の観戦でしたが、J2を戦う上であれから進歩が無いばかりか、むしろ退化しているように感じられました。すっかりJ2のドツボにハマってしまったようです。ヴェルディを見ていて感じられた事は、J2はJ1の下にあるレベルの低いリーグという認識があり、自分達は格上に決まっているというプライドを抱えて戦っているのではないかという事です。それは大きな間違いであり、J2はJ1とは全く異質で過酷なマラソンだという事に早く気がつかないと、取り返しがつかなくなると思います。

ヴェルディのやろうとしていた事は、まず前線に当てて、前で溜めてからサイドに展開するサッカーだと思うのですが、それが上手く噛み合っていない感じ。しかも山形は徐々にヴェルディのやり方に慣れてくると、効果的にオフサイドトラップを仕掛け始めたので、ヴェルディはサッカーをさせてもらえません。それならばと今度は、中盤でお得意の細かいパス回しを始めるわけですが、相手がポゼッションしている時は、山形はラインを下げて守るので、繋いでいても前にスペースが無く、横パスの応酬に走り、行き詰まるとバックパス。結局それの繰り返しで、最終的にはゴール前からは程遠い位置で、ボールを奪われてからカウンターを食らう悪循環の繰り返しでした。当然シュートも無ければゴールの予感すらしない。これでは勝てるわけがありません。

対する山形はヴェルディに比べて運動量が多く、個々がそれぞれに力を発揮していました。レアンドロのキープ力によって、攻撃の基点ができ、そこから両サイドの財前・臼井を使ったワイドな攻めが出来ていましたし、ツートップの1角を担う林が、前線でいいアクセントになっていました。また永井の飛び出しやパス出しも効果的だった。チームとしてまとまって戦えていたという印象を強く持ちました。あえて課題を上げるならば、決定力でしょうか。あと2・3点取るチャンスがあったので、それを生かしていれば、もっと楽な展開になっていたでしょう。

終了と同時に降り出した大雨と強風は凄かった。試合中は晴れていてくれて助かりました。

日曜は負けられないんだ

2006-05-19 | 鹿島アントラーズ
まずはこちらから→臓器移植の彩花ちゃん、療養中の米病院で死亡(読売)

既にニュースなどで報じられている通り、あのあやかちゃんが帰らぬ人になりました。数年後、カシマスタジアムにこの子が来る日がやってきて欲しいと思っていたんですが、残念な結果となりました。謹んでご冥福をお祈りします。なお、あやかちゃんを救う会のホームページにご両親のメッセージが載っています。

Rest in Peace


これを受けて、17日の西京極では鹿島の選手達が喪章をつけて試合に臨んだとか。今回はクラブも迅速に対応したようです。ただ文字通りの追悼試合はよもやの敗戦で、ナビスコの決勝トーナメント進出は最終戦まで持ち越しになりました。4月26日の記事で、最後までもつれると予想しましたが、それが嫌な意味で的中してしまうとは。本音を言えば決勝トーナメント進出を決定させたチーム同士での、順位決定戦(またの名を浦和争奪戦とも言えるか)になって欲しかった。

鹿島にとって見れば、勝てば1位通過となるわけで自力が残っているという点でメリットはあるし、ドローでも2位でのトーナメント進出は安全圏と見ていいと思う。そういう意味では直接対決は悪くない。しかし等々力で川崎と対戦する事はハッキリ言って容易ではないです。また、川崎にとってはこの試合は消化試合にも見えますが、おそらくそんな意識は持つ事無く、全力でぶつかってくるはず。いつだって勝負にこだわり続ける関塚監督が、ましてや古巣鹿島相手に手を抜くなんて絶対ありえませんから、おそらくベストメンバーで来るでしょう。本当のところ、個人的には尻に火が点いた鹿島相手に、川崎がどこまで戦えるのか楽しみだったりもするんですが、そんな悠長な事を言ってられない状況なのが、ツラいところでもあります。

どんな不格好な形でもいいし、何をしてでも最終戦は勝って欲しい。欲しいのは結果だけ。プライドをかなぐり捨ててでも勝ちに行って欲しい。極端なことを言えば、7人で守って3人で攻める戦法でも1-0で勝利すればいいと思う。それくらい大事な試合ということです。鹿島の守備は普段から2列目・3列目の相手選手に対してのケアが甘くなる事が多いように感じられるので、憲剛には本当に気をつけて欲しい。対戦する毎に思うことですが、鹿島は憲剛に仕事をさせすぎている。それだけ優秀な選手だということもまた事実ですが。今までのように自由にさせていたら、今回ばかりは本当にやられてしまう気がします。

J2第16節 柏レイソル×ベガルタ仙台

2006-05-18 | ベガルタ仙台
ナビスコもありましたが、ここは大一番を見ようと思い日立台へ行きました。試合中は細かい雨が降り続き、また湿度が高かったので観戦環境は最悪でしたが、ピッチ上ではそんな天候をも吹き飛ばす熱い好ゲームが展開されました。

試合は、上位同士の対戦とあって序盤から両者がっぷりよつの展開。相手のミスから先制点を奪った柏に対し、仙台もボルジェスのゴールで追いつき、前半を折り返す。一進一退の攻防とはまさにこのことです。

後半に入ると、ホームで勝ち点3が欲しい柏ペースになり、ほぼ一方的に攻め続ける。対する仙台は粘り強い守備と高桑のスーパーセーブで何とかゴールを死守。高桑の守護神としての獅子奮迅の活躍にはシビれました。そしてこのままドロー決着かと思われた後半44分に、ディエゴの左足で柏劇的な勝ち越しゴール。そのままタイムアップとなり2-1で柏勝利となりました。

前半の五分五分から一転して後半は柏ペースでした。その要因としては、もちろん柏が積極的に出てきた事もありますが、空中戦において、白井が李に競り負ける場面が多かった事も挙げられると思います。それにより、セカンドボールを柏が多く拾うようになり、そこから攻撃へ。それに対する仙台は後手に回ってしまい、ラインを下げる結果に。すると前線のブラジル人と後ろの選手の間にスペースが生まれてしまい、前後分断のような形に。それが仙台が後半ほとんど攻められなかった原因ではないかと思います。仙台のサッカーを何度か見ていて、一番危惧していたのはこれでした。この展開になると、ディフェンス陣が相当頑張らないと持ち堪えられないです。更に追い討ちをかけるように、柏ベンチは攻撃的な選手を次々投入して、勝ちに来ました。それに対する仙台ベンチは一切動かず。ただ75分過ぎから、仙台の選手は明らかに足が止まってきていました。交代をあまりしないのが、サンタナ親方の采配みたいですが、こういう試合展開のときは、動いた方がいいんじゃないかと思いました。

仙台はボランチの千葉不在が痛かったと思います。代役で入った磯崎は、主にディエゴのマーク役として奮闘しました。最後はやられてしまいましたが、ディエゴの能力を考えれば、致し方ない失点かなと思います。しかし、中盤の底でデュフェンスに安定を与える千葉の存在感の大きさを感じたのもまた事実でした。

柏の攻撃の中心は何と言ってもディエゴ。この人は凄い。J2ではちょっとレベルが違います。相手にとって本当に厄介者です。しかしその影で見逃せないのはボランチの山根巌です。巌がボランチの位置で攻守のバランスを取りながら、しっかりとした守備をしている事が、ディエゴの攻撃面における自由度の高さにつながっていると思います。目立たないですけど、黒子に徹してチームを支える巌は、首位を走る柏の原動力といえるのではないでしょうか。

試合後、ゴールマウスから暫く動けず、センターサークルまで挨拶に戻れなかった高桑の姿が印象に残りました。あれを見ていたら、こちらも何だか悔しくなってしまいました。同じ相手に対する苦手意識を作らないためには、仙台は2敗した柏に次は負けられない。首位奪取はなりませんでしたけど、まだ先は長いです。最後に笑えばそれでいいんです。是非今年は仙台にJ1復帰して欲しいです。個人的にも、5・6月はJ1中断なので、行ける時は仙台の試合を見ていこうと思いながら、小雨の中帰宅しました。


ドイツで戦う 23 人決定

2006-05-17 | フットボール全般
月曜に23人が発表されると、新聞もテレビも一斉にこのニュースを報じるばかりか、トップニュース扱いにまでなっていて驚きました。それだけ代表の訴求効果が大きい事を感じました。

さてジーコの選択ですが、特に驚く事も無ければ、特別な人事も何も無い選手選考だったと思います。久保が外れて巻が選出されましたが、今現在の状態を考えれば『日本代表』としては当然のチョイスです。『ジーコジャパン』としては、これまで貢献してきた選手が外れたという驚きがありますが。

阿部や長谷部に関しては予想通り。寿人が外れたのも個人的には残念だったけど、ジーコジャパンということを考えれば致し方ない事だったかなと思います。何せ長年の貢献度が他のFWと比べて断然足りてないんですから。

松井が外れましたが、個人的には呼んで欲しかった。おそらく松井と枠を争っていたのが中田浩と遠藤だったと思いますが、ここの選考でジーコは、リスクチャレンジのチョイスとなる松井ではなく、バランスを重視して遠藤と中田浩を選んだのでしょう。しかし、個の力で局面を打開できる松井は欲しかった。ドリブルでボールを運ぶ能力に関しては、彼が一番秀でているのだし、ビハインドの状況で最も流れを変える働きが出来るのだから、その力に懸けて欲しかったです。同じように局面打開を狙う上で、巻の選択は正しいと思います。どうしても綺麗なサッカーをやりたがる日本にとって、泥臭くてもゴールに向かい続ける巻の姿勢は、必ず日本攻撃陣のスパイスになるはずですから。

J2第15節 横浜FC×ベガルタ仙台

2006-05-16 | ベガルタ仙台
盾対盾、驚くべき失点数の少なさを誇る横浜と仙台の試合は、最後までそのお互いが誇る盾が相手の矛に突き破られる事はありませんでした。

試合のペースを掴んだのは横浜でした。仙台がかなりラインを下げていた事も手伝って、前半から積極的に攻め込みました。しかしフィニッシュ精度が雑なのと、仙台の守りが堅い事が重なって得点は奪えず。仙台は木谷・白井のCBが城・カズのツートップを見て、千葉がDFラインの最後尾に入る時間帯もある位、慎重で守備的な試合運びでした。

後半早々、仙台の千葉がアウグストへのファールで一発レッド。何でレッドなのかが意味不明な判定でした。しかもこれで判定基準が下がってしまい、その直後、横浜のヨンデのファールは注意だけで済んでもいいようなものでしたが、止む無くイエロー。しかしこれに当然の如く仙台の選手が食ってかかる。そりゃそうです。直前のプレーがレッドならこれもレッドでおかしくないんですから。完全に主審が試合を壊し始めました。しかし両チームの選手達、特に仙台の選手は気持ちを切らす事無く耐え、試合は壊れませんでした。守備面で効いていた千葉が抜けただけに、仙台にとっては大きなハンデを背負いました。ここでベンチが動くかと思いきや、それはなく現状戦力で戦いを継続する事に。しかしこれが当たりました。特に良かったのがチアゴの守備力。一人少なくなるまでのチアゴは、精彩を欠いていて攻守に不発でしたが、千葉退場後は、低い位置で相手の攻撃を食い止めていました。

当然ながら1人多い横浜が攻め込むシーンが増えてきたんですが、ゴール前での仙台の粘り強い守備と、単調な攻撃の繰り返しにより、横浜からあまりゴールの匂いはしてきませんでした。対する仙台は前線のボルジェス・ロペスを基点にカウンターを狙う戦法。こういう状況の時、しっかりキープして尚且つ自分で前にボールを運べるこの二人の存在感は大きい。あわやという場面も作りましたが、菅野の好セーブもあってゴールは奪えず。終了間際には、主審が帳尻合わせを図ったのか、横浜のアウグストにレッドを出す場面もありましたが、スコアは動かず0-0で終了。上位対決は痛み分けという形で終わりました。しかし試合内容は2位と3位の対戦に相応しく緊迫感があり非常に面白いものでした。こんな素晴しい試合で不可解なカード乱発という醜態を晒した池田主審には猛省を促したいです。

横浜の試合は今季初観戦だったので、これまでの好調の要因は分らなかったですが、何となくそれが見えてきました。リーグ最小失点なので、超守備的布陣を敷いているのかと思いきや全くそんなことは無く、かと言って特別攻撃的なわけではない。横浜は別に特別な事をやって上位に居るわけではありませんでした。そのサッカーは派手さもありません。では何が良かったのかと言うと、当たり前の事をチーム全体がキッチリこなすという事。約束事がしっかり出来ていると感じました。どの選手を見てもポジショニングが良かったです。かと言って自分のポジションのみに固執してばかりいるのではなく、後ろの選手がリスクを負って自分のポジションを放棄し攻め上がることもありました。しかしその時には、他の味方が空いたスペースをカバーする事でリスクマネージメントが出来ていました。これらのプレーは、サッカーにおいてはごく当たり前の事ですが、それを全員がサボる事無くこなしていたので、チームが落ち着いて安定し、それが攻守のバランスの良さを生んでいました。どの選手も生き生きとプレーしているように感じられました。それだけ自信も生まれているのでしょう。あとは決定力を上げていけば、更に上昇気流に乗れると思います。

さて今年に入って、横浜FCはチケット値上げしたおかげで、観客動員がキング加入前に戻りつつあるようですが、この日も5800人程度でした。やはりJ2の試合でバックスタンドに3000円は高いです。去年までは三ツ沢に行く時は2000円で入れるバックスタンドで観ていましたが、さすがに3000円は出せないので今回はC自由(アウェーゴール裏)で観ました。そしてその場所は席を探すのが困難な程(1時間ほど前に到着して何とか場所確保できましたが、開始直前に来た人はほとんど最上段の立見でした)混雑していました。遠くのアウェーに、これだけ多くのサポーターが駆けつけるチームはJ1でさえも、そう多くはありません。ゴールドでギッシリ埋まったスタンドを見つめながら、やっぱり仙台にはJ1に戻ってきてもらいたいと強く感じました。


キリンカップ 日本×スコットランド

2006-05-15 | フットボール全般
あまりにも予想通りの展開であり、淡々とした流れのゲームでした。スコットランドは引き分ければキリンカップ優勝が決まるだけに、その事を十分に意識した守備的布陣でした。引き篭もられると崩すのは容易では無いですが、それに加えてスコットランドはどの選手もフィジカルが強く、ガタイが良くて背が高い選手が揃っていたので、とてもその壁を崩せそうにはありませんでした。試合を最初の5分観た段階で、この試合はスコアレスドローか、あるいはカウンターかセットプレーで1発食らって0対1の敗戦だと思いました。それだけ日本の攻撃に全く期待を抱けないということもまた現実ですけど。

日本はあまりにもゴールまでの形を意識しすぎている感じがしました。綺麗な崩しに拘る姿勢は感じられましたが、それだけではこの試合のスコットランドの壁は破れません。何せ、サイドの高い位置でも数的不利を作られる位にラインを下げていたのですから。ただ前半に小野が決定的なシュートを打ったシーンは、唯一日本らしい形でした。繋いで崩し、2列目が飛び込んでシュート。あれが日本にとっては理想の得点パターンでしょう。この形のように、日本はFWがシュートを打たなくても、楔を受けて潰れる事で中盤にシュートを打たせる事で、点が取れればよいと思います。FWの決定力不足をカバーするには、そういう方法もあります。そういった意味では柳沢の代表入りは、至極当然の事だと思います。

加地の左足ミドルや、小笠原が何本も遠目から打っていったように、引かれたときにはミドルを狙うことは有効です。そういう意味では多くのシュートを放ち、それがことごとく枠内に飛んだ小笠原の判断力や狙いは良かった。贔屓目抜きに見てもそれは言えると思います。

FWに関してはフィジカルの弱い玉田と不調の久保のコンビではスコットランドに立ち向かえないのは明白でした。しかし巻と寿人が早い時間帯から起用されるわけでもなく。それはそうです。何故ならジーコにとってはこの試合に勝つことが重要ではなく、あくまでもW杯本大会への調整として、既にW杯出場決定済の選手同士のコンビを熟成させる事が重要なのですから。結果に拘るならば、チャンスを与えるという意味合いを抜きにしても、巻と寿人を使うべき。そうしないというのは、この時点で既にこの二人がメンバーから外れる事が内定していたからでしょう。と思っていたら巻は選ばれましたね。これは予想外でした。しかしながらジーコ監督は最後の最後までつまらない選手選考でした。次期監督にはJでの活躍が即代表に直結する選手選考をしてもらいたいです。本来はそれがあるべき姿なのですけどね。

今後は海外組が合流してのテストマッチが2試合。それを経てワールドカップ本大会へと進みます。結局、国内組は2軍みたいな扱いですから、キリンカップが不安を残す内容でも問題は無いと思います。海外組中心の日本チームにおいては、このスコットランド戦はたいして参考にならない、その程度の試合だったと思います。