Winding Road

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2010J1第12節 名古屋×鹿島

2010-05-17 | 鹿島アントラーズ

水曜の敗戦から中3日。しっかり立て直して勝利で中断に入ることが出来た。まだ先は長いがここを落とすと上位から一歩後退だったがしっかり勝ちきった。

前半は互いに様子見だったがその中で先手を奪えた。中田・フェリペの状況判断の良さがゴールを生んだ。様子見でも仕掛けて前に行くべき場面では出ていくチームの組織力の高さが見られた。

後半については特に言うことはない。組織の有効性を示し我々のストロングポイントを全面に押し出した。一人は南アに行くとは思えない子供のような立ち振舞いで取り乱して自滅し、もう一人はフィジカルもスピードも相手FWに負けっぱなしと、不安定な名古屋CBコンビ相手にウラをとってはチャンスを多く作り出した。それを差し引いても2TOPは水曜の閉塞感が嘘のように躍動した。

新しい力の台頭があっても本山の存在感は欠かせないと証明された。復帰戦とは思えない素晴らしいデキだった。攻守に渡って効いていて中盤の潤滑油となった。フェリペも良いが長年プレーしている本山の戦術理解度は高く、いきなり入ってもすぐ回りと合わせられる。最後は本山らしいコントロールショットで自ら祝砲を打ち上げ快勝の宴を締め括った。

1失点だけは余計。ああいったリスタートでやられる事が最近多い。久しく完封していないのでここら辺は7月以降修正して欲しい。特にジョンス・ジウトンの間の連携で不安定な部分も見られたのでここは今後に向けた課題。多分この4人が今後の基本のスタメンになるだろうから。

名古屋については論評が難しい。バッサリ言えば豪華メンバーの割に見かけ倒しだったと言えなくもないが、ピクシーの求める形を体現する最中とも言える。ピクシーが相当高い水準の質を求めているのは分かった。この人は本気で和製バルサを作ろうとしているのだと思う。だから今年大型補強をしたしパスで崩す美しいサッカーを目指す。

そのためか途中まではケネディへの放り込みをしてこなかった。しかし劣性になると最後はゴリ押しのパワープレー。何だかんだでこれが怖い。結局パワープレーが武器になっているところに理想と現実のギャップが窺える。ベンチで地団駄を踏むピクシーからは自らがプレーしたそうな雰囲気が伝わってきた。しかしあれだけのメンツを揃えて放り込みだけではつまらない。現役時代からのピクシーファンとしては美しいサッカーを確立してもらいたい。それと攻撃を支えるのは確かな守備からという点を忘れてはならない。

これにて2ヶ月の中断。7月からが本当の意味でリーグ戦のスタートだろうから一気にスパークしてもらいたい。そのためにまずは休んで、またW杯に出る人にはしっかりやってきて欲しい。


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